毎年クリスマスのお楽しみ、元ちとせの「冬のハイヌミカゼ」ライブに行ってきた。今年で3回目。
しかし、心配が一つ。
元ちとせ本人はとても明るく楽しい人なんだが、去年・一昨年の「冬ハイ」はMC抜きでひたすら歌いまくるというスタイルのライブだった。女神様のミサにはふさわしいのかも知れないが、僕に言わせれば全て全力投球でこっちが疲れてしまう。もっと息を抜いたり、喋ったりした方がいいなあと思っていた。MCも最後の頃に「本当に本当にありがとうございます」「一生懸命歌いました」ということが中心。ファンとどう接していいかよくわからずに、自分を出すのをためらっているように感じられた。
それの印象が変わったのは、6月のotodamaライブ。波の音が聞こえるライブハウスで、MCたっぷり、陽気で明るいライブを初めて見ることができた。よかったなあ・・・・・でも、箱の大きい「冬ハイ」になると謹厳まじめ全力投球スタイルに戻ってしまうかもしれない・・・・と心配しつつ、12月25日午後7時5分前に中野サンプラザへ。
しかし!! 心配は不要だった。
やりましたねえ。ついに弾けました。
今までやりたかったことを、勇気を出して全部やってくれたという感じだった。
takanobuさんのセットリストを参考に、思い出してみます。
ステージ上には
土星の輪(カッシーニ・リング)を表したと思われる、
巨大な五円玉を斜めに床にめり込ませたみたいなセットを背景に
向かって右からチェロ・ギター・パーカッション(この人だけ女性で蛍星のコーラスをつけていた)・ベース・ドラムス・ピアノ(バンマス・羽毛田さん)。
この夜は特にピアノとベースの響きがよかった。
僕は2階席4列目やや左側。上から見下ろすのも悪くない。
”Birthday”
”蛍星”
”ワダツミの木”
いきなり洋楽・続いてヒットシングル2連発とは驚きましたね。
今日は何かサプライズがありそうな予感。
”幻の月”
”玉響”
”ひかるかいがら”
この曲は6月のotodamaでも聴いて、曲もMCもとてもよかったなあ・・・と思っていたら、やっぱりその後にMC。
”奄美の小さな小さな学校に本土から先生が来てくれる。とてもうれしかったんです。でも、家族みたいになった頃にお別れの時が来る。悲しくて悲しくて、きれいな貝殻を集めて首飾りつくって先生にプレゼントしました・・・”
otodamaでも聴いた、とてもとても可愛いエピソード。
今日はそれに加えてもう一つ仰天エピソードのおまけが。
”デビューの頃、原宿のクリスマスライブに呼ばれました。クリスマスだ、おしゃれしなくちゃ、と思って、初めてヒールの高いブーツを履いて(!)ばっちりおしゃれして・・・・ところが、ステージに上がったら歌いにくくてしょうがない。しょうがない、一曲終わったらブーツを脱ごうと思ったんです。けど、そのとき思い出しました。ストッキングにはおっきな穴があったことを。やばい。無理。脱げない・・・それ以来、元ちとせは裸足で歌うようになりましたとさ”
最後は昔話みたいにまとめて爆笑をとっていた。
いままで「なぜ裸足なんですか」と聞かれると「大地のパワーを感じるんです」とか適当なことを言っていたことも告白。
”そんなかわいいちーちゃんも、30になりましたとさ”
客席から”かわいいーーー”
”そう、その言葉を待ってました!!”(爆笑)
”凛とする”
「ただ雪は果てなく 私に降りつもる・・・」爆発的なこの迫力。
”静夜曲”
”黒だんど節”
やったー、初めて生で奄美の島唄が聴けた。
すごい、さすが、うまいなあ。
奄美の海と言うよりも、モンゴルの草原を思い出した。
奄美の三味線はばちで弾くんだね。
島唄の先生から貰った大事な三味線(ばちだったっけ)。
”でも、これを中孝介がねらってるんです。やばい、隠さなきゃ・・”
おお、ここで後輩が出るか! また爆笑
”ブログ書いてます。知ってます? 知ってる人、手を挙げて!! 何だ、もっとコメントつけてください”
”でもブログってすごいなと思ったのは、このツアーの前に「聴きたい曲」のリクエストを募集したら、普段10件くらいしかコメントがつかないのにいっぱいコメントついて・・でもうれしかったのは、たくさんの人が、上田現の曲をリクエストしてくれたことです」
軽くて楽しいブログの話から、いきなり追悼へ持って行ったMCの力業。
上田現さんの「エマニエル夫人の子供がエマニエル坊やなんだよ」という冗談を2年も信じていたなんて間抜けすぎて大笑い。
会場の雰囲気が一気に締まり、ここから上田現メドレー。
”祈り”
”竜宮の使い”
”コリアンドル”
「エジプトに行こうと思ったのに、着いちゃったのはマレーシア」という楽しいナンバー。上田現さんソロナンバーのカバーなんだそうで、ポップでとてもいい。
上田現さんの「エマニエル夫人の子供がエマニエル坊やなんだよ」という冗談を2年も信じていたなんて間抜けすぎて大笑い。
ここで、「マレーシアからやってきました」といって、バンドみんなが手持ちの楽器で集合。
”ハミングバード”
ここで「チュルチュチュチュール・・・」というパートをみんなで大合唱。
ちとせ様も「男子ー!「女子ー!」「中間の人ー!(!?)」と呼びかけて煽る煽る。
1階席はどんどん立ち上がって、ほぼオールスタンディング。
よし、2階の私も・・・と思ったら、なぜかみんな座ってる。
見回したら、2階席では真ん中の二人だけがスタンディング。どうしようか迷ったが、真後ろの席が空いて僕が立ってもさして迷惑ならないことを確認してスタンディング。ちとせ様、2階席で立っていたたった4人のうち、右から2番目が不肖私でございます。お見知りおきを。
でも、「チュルチュチュ・・」って口をとがらして歌うから、大きな声で合唱するのは難しいんだよね。次は別の曲にしていただけないでしょうか。
”甘露(アムリタ)”
1回オール(2階は4人だけ)スタンディングのまま、ノリノリのアムリタに突入。
ちょっと前、mixiのコミュで「元ちとせのライブでスタンディングしたい」「でもカッシーニの曲でそういうノリの曲ある?」というやりとりがあったけど、こういう構成でちとせ様が陣頭指揮を執って観客を総立ちにさせましたとさ。ファンも夢が叶ってめでたしめでたし。
”あかこっこ”
ここからお客は再び座り、はじめ様は終盤に向かって一気に盛り上げる。
”恐竜の描き方”
この曲はアルバムよりライブの方が5倍いい。
観客は歌声に打ち抜かれ、圧倒されて身動きもとれない。
”カッシーニ”
ツアータイトルの、上田現最後の曲で締め。
(アンコール)
”青のレクイエム”
静かに、夢のように始まったアンコール。宮崎あおいが主演した映画「初恋」の曲。映画にぴったりだったことを思い出す。
ところが、ですよ。この後にまたやってくれました。
なぜかステージに変なグッズが・・・
バンドが、突然あの曲を奏でて・・・
突然、手品ショーが始まった・・・・
(2階席からだと遠くて、何が出たんだかよくわかりませんでした。)
おいおい、そこまでやるか・・・・・
ちとせ様、すごく楽しそう。
オーガスタの社長作曲、と紹介して
”空に咲く花”
そして最後は、意外にもユーミンの
”ウルガの丘”
「おうちへ帰ろう」と、元気に陽気にクリスマスライブを閉じた。
「ほんとにほんとにありがとうございます」といってくれるので
僕も思い切り大きな声で「ありがとう!!」と返した。2階席から聞こえただろうか。
いつ言ったか覚えてないけど、こんなMCも・・・
「来年も聞いてくださいね(拍手)。呪いをかけました。この呪いは次のライブに来てくれるまでとけません」
「このツアーTシャツを着て、これであなたも”はじめ教”信者です」
とっても陽気なちとせ様でした。
6月のotodamaがとてもよかったけど、あれはお互いの顔が見えるライブハウスだったからできたことだったと思う。
それが、中野サンプラザという箱で、これだけ客をいじって乗せて揺さぶって、そして感動させたんだから、すごいパフォーマー・エンターティナーになりつつあると思う。
進化してますね、ちーちゃん!!
しかし、心配が一つ。
元ちとせ本人はとても明るく楽しい人なんだが、去年・一昨年の「冬ハイ」はMC抜きでひたすら歌いまくるというスタイルのライブだった。女神様のミサにはふさわしいのかも知れないが、僕に言わせれば全て全力投球でこっちが疲れてしまう。もっと息を抜いたり、喋ったりした方がいいなあと思っていた。MCも最後の頃に「本当に本当にありがとうございます」「一生懸命歌いました」ということが中心。ファンとどう接していいかよくわからずに、自分を出すのをためらっているように感じられた。
それの印象が変わったのは、6月のotodamaライブ。波の音が聞こえるライブハウスで、MCたっぷり、陽気で明るいライブを初めて見ることができた。よかったなあ・・・・・でも、箱の大きい「冬ハイ」になると謹厳まじめ全力投球スタイルに戻ってしまうかもしれない・・・・と心配しつつ、12月25日午後7時5分前に中野サンプラザへ。
しかし!! 心配は不要だった。
やりましたねえ。ついに弾けました。
今までやりたかったことを、勇気を出して全部やってくれたという感じだった。
takanobuさんのセットリストを参考に、思い出してみます。
ステージ上には
土星の輪(カッシーニ・リング)を表したと思われる、
巨大な五円玉を斜めに床にめり込ませたみたいなセットを背景に
向かって右からチェロ・ギター・パーカッション(この人だけ女性で蛍星のコーラスをつけていた)・ベース・ドラムス・ピアノ(バンマス・羽毛田さん)。
この夜は特にピアノとベースの響きがよかった。
僕は2階席4列目やや左側。上から見下ろすのも悪くない。
”Birthday”
”蛍星”
”ワダツミの木”
いきなり洋楽・続いてヒットシングル2連発とは驚きましたね。
今日は何かサプライズがありそうな予感。
”幻の月”
”玉響”
”ひかるかいがら”
この曲は6月のotodamaでも聴いて、曲もMCもとてもよかったなあ・・・と思っていたら、やっぱりその後にMC。
”奄美の小さな小さな学校に本土から先生が来てくれる。とてもうれしかったんです。でも、家族みたいになった頃にお別れの時が来る。悲しくて悲しくて、きれいな貝殻を集めて首飾りつくって先生にプレゼントしました・・・”
otodamaでも聴いた、とてもとても可愛いエピソード。
今日はそれに加えてもう一つ仰天エピソードのおまけが。
”デビューの頃、原宿のクリスマスライブに呼ばれました。クリスマスだ、おしゃれしなくちゃ、と思って、初めてヒールの高いブーツを履いて(!)ばっちりおしゃれして・・・・ところが、ステージに上がったら歌いにくくてしょうがない。しょうがない、一曲終わったらブーツを脱ごうと思ったんです。けど、そのとき思い出しました。ストッキングにはおっきな穴があったことを。やばい。無理。脱げない・・・それ以来、元ちとせは裸足で歌うようになりましたとさ”
最後は昔話みたいにまとめて爆笑をとっていた。
いままで「なぜ裸足なんですか」と聞かれると「大地のパワーを感じるんです」とか適当なことを言っていたことも告白。
”そんなかわいいちーちゃんも、30になりましたとさ”
客席から”かわいいーーー”
”そう、その言葉を待ってました!!”(爆笑)
”凛とする”
「ただ雪は果てなく 私に降りつもる・・・」爆発的なこの迫力。
”静夜曲”
”黒だんど節”
やったー、初めて生で奄美の島唄が聴けた。
すごい、さすが、うまいなあ。
奄美の海と言うよりも、モンゴルの草原を思い出した。
奄美の三味線はばちで弾くんだね。
島唄の先生から貰った大事な三味線(ばちだったっけ)。
”でも、これを中孝介がねらってるんです。やばい、隠さなきゃ・・”
おお、ここで後輩が出るか! また爆笑
”ブログ書いてます。知ってます? 知ってる人、手を挙げて!! 何だ、もっとコメントつけてください”
”でもブログってすごいなと思ったのは、このツアーの前に「聴きたい曲」のリクエストを募集したら、普段10件くらいしかコメントがつかないのにいっぱいコメントついて・・でもうれしかったのは、たくさんの人が、上田現の曲をリクエストしてくれたことです」
軽くて楽しいブログの話から、いきなり追悼へ持って行ったMCの力業。
上田現さんの「エマニエル夫人の子供がエマニエル坊やなんだよ」という冗談を2年も信じていたなんて間抜けすぎて大笑い。
会場の雰囲気が一気に締まり、ここから上田現メドレー。
”祈り”
”竜宮の使い”
”コリアンドル”
「エジプトに行こうと思ったのに、着いちゃったのはマレーシア」という楽しいナンバー。上田現さんソロナンバーのカバーなんだそうで、ポップでとてもいい。
上田現さんの「エマニエル夫人の子供がエマニエル坊やなんだよ」という冗談を2年も信じていたなんて間抜けすぎて大笑い。
ここで、「マレーシアからやってきました」といって、バンドみんなが手持ちの楽器で集合。
”ハミングバード”
ここで「チュルチュチュチュール・・・」というパートをみんなで大合唱。
ちとせ様も「男子ー!「女子ー!」「中間の人ー!(!?)」と呼びかけて煽る煽る。
1階席はどんどん立ち上がって、ほぼオールスタンディング。
よし、2階の私も・・・と思ったら、なぜかみんな座ってる。
見回したら、2階席では真ん中の二人だけがスタンディング。どうしようか迷ったが、真後ろの席が空いて僕が立ってもさして迷惑ならないことを確認してスタンディング。ちとせ様、2階席で立っていたたった4人のうち、右から2番目が不肖私でございます。お見知りおきを。
でも、「チュルチュチュ・・」って口をとがらして歌うから、大きな声で合唱するのは難しいんだよね。次は別の曲にしていただけないでしょうか。
”甘露(アムリタ)”
1回オール(2階は4人だけ)スタンディングのまま、ノリノリのアムリタに突入。
ちょっと前、mixiのコミュで「元ちとせのライブでスタンディングしたい」「でもカッシーニの曲でそういうノリの曲ある?」というやりとりがあったけど、こういう構成でちとせ様が陣頭指揮を執って観客を総立ちにさせましたとさ。ファンも夢が叶ってめでたしめでたし。
”あかこっこ”
ここからお客は再び座り、はじめ様は終盤に向かって一気に盛り上げる。
”恐竜の描き方”
この曲はアルバムよりライブの方が5倍いい。
観客は歌声に打ち抜かれ、圧倒されて身動きもとれない。
”カッシーニ”
ツアータイトルの、上田現最後の曲で締め。
(アンコール)
”青のレクイエム”
静かに、夢のように始まったアンコール。宮崎あおいが主演した映画「初恋」の曲。映画にぴったりだったことを思い出す。
ところが、ですよ。この後にまたやってくれました。
なぜかステージに変なグッズが・・・
バンドが、突然あの曲を奏でて・・・
突然、手品ショーが始まった・・・・
(2階席からだと遠くて、何が出たんだかよくわかりませんでした。)
おいおい、そこまでやるか・・・・・
ちとせ様、すごく楽しそう。
オーガスタの社長作曲、と紹介して
”空に咲く花”
そして最後は、意外にもユーミンの
”ウルガの丘”
「おうちへ帰ろう」と、元気に陽気にクリスマスライブを閉じた。
「ほんとにほんとにありがとうございます」といってくれるので
僕も思い切り大きな声で「ありがとう!!」と返した。2階席から聞こえただろうか。
いつ言ったか覚えてないけど、こんなMCも・・・
「来年も聞いてくださいね(拍手)。呪いをかけました。この呪いは次のライブに来てくれるまでとけません」
「このツアーTシャツを着て、これであなたも”はじめ教”信者です」
とっても陽気なちとせ様でした。
6月のotodamaがとてもよかったけど、あれはお互いの顔が見えるライブハウスだったからできたことだったと思う。
それが、中野サンプラザという箱で、これだけ客をいじって乗せて揺さぶって、そして感動させたんだから、すごいパフォーマー・エンターティナーになりつつあると思う。
進化してますね、ちーちゃん!!