夜長姫と耳男

忌野清志郎を愛し、路上生活者支援NPO・TENOHASIの事務局長Sの日記

FUJI ROCKFESTIVAL 08

2008年07月31日 | Weblog
 行ってきましたフジロック08最終日。
 清志郎ガン再発で日本人初の大トリがキャンセルになっても、チケットはキャンセルできないし、なんと言っても日本最大のロックフェスだ。行けば言ったなりのことは楽しめるだろうと思って予定通り出発。
 同行してくれるステキなお姉さん二人を西荻駅で拾って、いざ会場へ。関越は渋滞もなく順調に流れ、2時間半で「みつまた駐車場」に到着。そこからシャトルバスに乗って苗場の会場へ。バスの中は3日間通し券を買ったことを示す赤のリストバンドの若者であふれていた。またしても僕(とその同行者)はロックフェス参加者の平均年齢を上げ、大人の催しにすることに貢献している。

入り口で27日当日券を示す青のリストバンドをもらい、フジロックTシャツを買う。そこからまた延々歩いてやっとグリーンステージに着いた。さすが4万人収容の巨大ステージ。ここから10時間ぶっ通しのステージ巡りだ。

 JASON MARS お姉さんおすすめのステージ。メンバーが8人もいるのにギターボーカルだ! しかもアコースティックギター!。これがまたホントにかっこいいメリハリのあるギターで、ボサノバやR&Bやレゲエなどいろいろなテイストの曲がどんどん出てくる。声もすごくいい。最後の高音なんかマライやキャリー並みだ。おまけにイケメンだし、バックのパーカッションとホーンが渋い。
 スクリーンに、ファンの女の子たちが”Jason,I'm yours!”とかいたメッセージボードを掲げているのが写った。大胆なことを書くなあと思っていたら、曲名だった。
 メンバー紹介の時に、JASONはポラロイドカメラを取り出して、メンバーを一人一人撮っては客席に投げ込んだ。これが手裏剣みたいに信じられないくらい遠くまで届くんでみんなびっくり。
 そのとき、なぜか僕はそのポラをゲットできる気がした。2枚目、3枚目、4枚目・・・とポラは飛び、つぎに一番渋いと思ったパーカッションのお兄さんを撮った。来そうな気がした・・・そして次の瞬間、JASONが素早く投げたそのポラは、予感通りまっすぐ僕の方に飛んできて、前にいたお姉さんの肩に当たって僕の足下に落ちた。
 ということで、パーカッションのポラは、1万人はいただろう聴衆の中からJASON初体験の僕のもとへ。 コアなファンの皆さんごめんなさい。
 元旦には清志郎が投げたミカンをゲットしたし、今年はついてる。野外フェスに限っては。

 SEASICK STEVE。ホームレス経験もある飲んだくれじいさん。呑みながらのステージは渋くてパワフル。途中で雨が降ってきた。”You can go away,I won't blame on you"(
どっか行ってもいいぜ、怒らないよ)とつぶやいていたのがステキだった。

 友部正人と三宅伸治。僕の大好きな「はじめ僕は一人だった」を生で聴けた。感激。しんちゃんのギターも渋い。雨は降ったりやんだり。

 ソウルフラワー・アコースッティック・パルチザン。フジロックにソウルフラワーのファンなんか来るんだろうかと思っていたら、なんと狭いほうのステージとはいえ超満員。雨だからみんなおとなしく聞いていたのだが、雨が豪雨に変わったとき、名曲「満月の夕」が始まった。観客、一気にオールスタンディング。大雨の中、踊り狂う景色は感動的ですらあった。

 ELLEGARDEN。おどろおどろしい髑髏がシンボルマークなのに、なんだかとっても感じのいいバンドだった。もう10年選手なのに若々しくてさわやかでパワフル。活動休止は残念。

 BEAT CRUSADERS。お面を取った姿を見るのを楽しみにしていたが、超満員で遠くからしか見えなかった。お面は最初の曲中にお客に投げるんだな。「愛とお面と下ネタでがんばります」と宣言して、観客に「お○○こ」連呼を要求。お客が引いていると見るや「じゃあ、女子手を挙げて」「女子全員で叫ぶぞ、オー○○コ!!」とやって男子の遠慮も払拭し、観客を巻き込んでいった技はさすが。ステージ両側にお面を取ったメンバーの等身大写真が立てられ「写メ禁止」「迷惑行為禁止」と書いてあったのがおもしろい。にもかかわらず写メを取る客が沢山いたようで「フジロックは写メ多いって聴いてたけどホントだな。それがおまえらのロックンロールか!!」と怒っていた。

 ゆらゆら帝国。ARABAKIに続いて2回目。今回は気合いを入れて聞いたが、期待を裏切らないすごい演奏だった。何もしゃべらない。ひたすら客の予想を裏切る音を出し続ける。

 The musicも興味があったが、「ゆらゆらでもうおなかいっぱい」と言うことでお姉さんたちと意見が一致して、ここでリタイア。11時20分にみつまた駐車場を出て、1時半に西荻。2時に自宅。
 ということで、どのステージもよかった。一人で来た2年前より、連れがいた方が楽しめるね。これで清志郎が最後に出てきていたら、幸せすぎて死んでたな。来年も行きましょう。
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蛍星

2008年07月18日 | Weblog
今日で1学期が終わり!!
仕事が一区切りついて爽快。

そこで今日は、6月29日にいった元ちとせの音霊sea studioライブの感想などを。
いつもながら遅くてすいません。

元ちとせのライブは今回が4度目。今まではずっとホールだったのでライブハウスは初めて。今までで最高、かつエポックメイキングなライブになった。

音霊sea studioは、逗子海岸の砂浜に作られた仮設のライブハウス。大きな海の家みたいで、中にいても驚くくらい大きく潮騒が聞こえる。素通しの窓からは雨も吹き込むから、台風が来たらライブは中止になるそうだ。
 ライブハウスの中も砂浜のまま。前の方に椅子、後ろは立ち見。僕は60番目くらいだったが、最前列の右端2番目があいていた。ラッキー。パーカッションもギターも見えないが、ご本人は目の前。迷わず座る。
 客は男が6割くらいか。元ちとせのライブはいつも本当に年齢層が幅広く、上は70代から10代まで・・・普段はライブなんて行かなさそうなおっちゃん風の人も多い。(僕もそう見えるだろうけど)

 今まで行った元ちとせのライブでは、客はみんな過剰にお行儀がよく、騒いだりステージの声をかけたりしない。元ちとせがどんなに熱唱しても、MCをしても、観客の感情表現は拍手だけだ。どうしてだろう? 「神の声」をもつ女神様を崇拝する信者たちは気軽に声をかけたりしては失礼だと思っているのか、ただ単にライブ慣れしていなくてシャイなのか・・・。
 元ちとせ自身はそんな雰囲気に物足りなさと気後れを感じているんじゃないかといつも感じていた。本人はもっと明るくて楽しいキャラ。いつだったか、テレビでポスタープレゼント当選者を発表した時に「鼻毛とか書かないでくださいね~」と付け加えてた。女神様がこんなこと言ったらのけぞるでしょ。「この人と結婚したら楽しいだろうなあ」と思いましたよ。
 そんな自分をもっとライブでも出したいのに、謹厳な信者たちに受け入れてもらえないんじゃないかと思って抑えているように感じていた。ライブでも、ちょっと緊張気味の「ありがとうございます。」を繰り返したり、「デビューしてだいぶたつけど、皆さんとの距離があまり縮まってないんじゃないかと思うんです」と2年前のサンプラザで言っていたり・・・

 ところがこの夜の元ちとせは一味違った。「ふるさとの奄美を思い出させるこの潮騒に、すごくパワーをもらってます」と冒頭に宣言して、今までの殻を自ら打ち破るように怒濤のMC、そしてパワフルなライブを展開した。

以下はmixiの乗っていたセットリストを参考にして、覚えていることを・・

 まずは”コトノハ”から入って、すぐにMC。
「私は自慢できるほどの晴れ女なんですけど、スタッフに厄年の人がいて、負けてしまいました。すいません・・・」とまず笑いをとる。

 ”いつか風になる日”
 ”精霊”
 この歌の「な・み~だの~」というところがすごかった。巨大な斧でバサッと巨木を割ったような衝撃。鳥肌が立った。都はるみの「あんこ~つばき~は~」をちょっと思い出した。
 ”蛍草の夜”
 この曲で 女神様は身振りで客に手拍子を要求。ちょっと不揃いな拍手が始まった。
「波の音を聞いて、ほんとにいつもと違うかなと思うくらいリラックスしてます。元ちとせって言うと、濃いとか怖いとか思われてますけど、そんなことないんですよ。ソフトな質問なら受け付けます」お、今日は一味違うぞ、とこの辺でみんな気がついた。
「散歩だよ」といって”散歩のススメ”
 「チュ チュ チュチューリ」と繰り返すところで、客席にマイクを向ける。みんなだんだん声が出てきて女神様はお喜びである。「ええ声や!」といったけど京都弁のアクセントだった。あんたはいつの間に関西人になったんや? 
 ますます客席からの声も手拍子も盛り上がってすごくうれしそうだった。
 イェーという声もかかるようになった。

”はなだいろ”
 この辺から雨が激しくなり、天井からなんと雨漏りして、踊り舞いつつ熱唱するちとせ様の周りにぽたぽた。
 うーん、このアクシデントを知らんぷりというのも変だけど、歌い手自身がコメントするとライブハウスへの文句みたいになるから、言い辛いだろうなあ・・・と思って、歌い終わったときに、不肖私が畏れ多くも、女神様に声をかけさせていただいた。
「雨漏っているよ~」
ところがちとせ様、これを待っていたようにすかさず
「これも厄年の人のせいですからね!!」(観客・笑)
「私もさっきから雨漏りを避けながら歌ってます」(観客・爆笑)
「でも、梅雨ですからね。雨は仕方ない。自然のことは自然に任せるのがいいです。(観客・拝聴してノーリアクション) 上手??(爆笑と喝采)」
 さすがにここは自分のつっこみだからよく覚えている。

”百合コネクション”
”ひかるかいがら”
 元々いい曲だけど、この夜は絶品だった。
「私は奄美の小さい村で育って、小学校は全校生徒が4人だったんです。はじめ・はじめ・はじめ・○○ちゃん(聞き取れなかった)。この2家族で切り盛りしてました」爆笑
 学校なのに「切り盛り」という言葉を使っていたのが印象に残っている。行事も先生の世話もみんなやっていたんだろなあ。
 その小学校の先生が、3年の任期が終わると鹿児島に帰ってしまう。悲しく寂しい別れに、本当に貝殻を拾って先生に渡したそうだ。でも歌手になってから先生から連絡をもらって久しぶり再会したり、そんな出会いと別れと出会いがとてもうれしいとおっしゃっておられました。
 そんなしんみりした雰囲気の中で不意に「では、次が最後の曲になります」
 え? まじめな信者たちは一瞬息を呑んだ。まだ1時間たってないのに早すぎるだろ、どうして??
 でも、女神様はいたずらっぽく笑ってらっしゃる。これはひょっとして、いいともみたいに「えーー」と突っ込むところなのか?
 こんな思いが一瞬にしてみんなの頭を駆けめぐったに違いない。一拍おいて、まばらに、(僕のも含めて)ちょっと自信なさげな「えーー!」の声が会場から上がった。
その瞬間、女神様が「はい、うそでーす!」 すごく楽しそうに。
 ・・・・・オイオイ、それはないだろ。笑うよりもほっとする信者たち。

ここから終盤に向かって一気に歌い上げる。
”あなたがここにいてほしい”
”恐竜の描き方”
”心神雷火”
”ワダツミの木”
 どの曲も気合いが入りまくり。その中でも、”恐竜の描き方”は、アルバムで聞いたときはさほど印象に残らなかったけど、すごくいい曲なんだな。

「スキマスイッチの常田真太郎さんは事務所の後輩なんだけど、2年間お休みしている間にいつの間にか関係が逆転して、今は先生とお呼びしています」笑
 その常田さんプロデュースの新曲”蛍星”
 たっぷりとしたチェロの響きがすごくステキ。夕暮れ時の星空を見ながら聞くとたまらないだろうなあ。

 この夜、ちょっとまじめな話になると、ひたすら拝聴してノーリアクションになってしまう信者たちに対して、今日は女神様どんどん強気に突っ込んでいた。
「聞いてる?」「おいおい」「おーい」
 それでようやく拍手喝采。
 盛り上がるファンを育てる道はまだ長そうだ。
「これからは、さだまさしさんの女版を目指します。MCも台本書いてきます!」
 そうか、がんばれ!!

 これが本当に最後の曲となり、女神様はステージを降りた。信者たちはお約束のアンコールを求める拍手を始めたが、これがどうしたことか、今までどんなライブでも経験したことがないくらい速いテンポ。ふつうは4ビートなのに、なぜか8ビートなんだ。オイオイ、どうしたんだみんな! なぜこんなに飛ばす? ここに全力を込めているのか??

 その拍手に促されてちとせ様再度降臨。

「アンコール用意してなかったんですけど・・・なんてね!!」すごく楽しそう。
たしかここで「メンバー紹介をするのを忘れてました」とバックの3人を紹介。ところが、すごくいい演奏をしていたチェロの人の名前が出てこなくて、本人に聞いていた。オイオイ、確か前回のライブでも聞いてたぞ。

”Perfect”
これは盛り上がりましたね。ライブのはじめの頃はそろってなかった手拍子もこの頃はばっちり。信者たちもようやく乗ってきて・・・
 「ありがとー いやあ、元ちとせでも盛り上がるんですねえ」と女神様感激。
 「でも」というところが泣かせるでしょ。やっぱり本人も盛り上がるライブがしたかったんだねえ。考えてみれば、奄美の島唄大会はそこらのロックコンサートよりも盛り上がるに違いない。
 この人のありがとーって言う言い方もかわいくて好きだな。

最後は”おやすみ”でしっとりと締めた。この曲の高音も絶品だった。

 このライブでの元ちとせは、オレンジを基調とした花柄の衣装に、髪をぎゅっとなでつけたヘアスタイル。その髪のせいか、距離が近いせいなのか、本人の輝き方が違うのか、普段よりもっときれいに見えた。目の大きい梨花という感じかな。

元ちとせは、こういう小さい会場の方がいいな。まあほとんどのミュージシャンはそうだけどね。

 ということで、皆さん、元ちとせのライブはもっと盛り上げましょう。
(コアなファンが聞いたら怒るかなあ)

ということで今日のタイトルは、清志郎ではなくて元ちとせのニューシングル。
「クライマーズハイ」のテーマソングだそうで、うちに転がっていた原作を読んでから映画を見に行こうと思っている。堤真一がすごくかっこいいと女神様がラジオでおっしゃっていました。
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2008年07月15日 | Weblog
完全復活祭・武道館ライブの最後の曲

”君の小さなその夢を そっと
MY HONEY そう信じて
君の小さなその夢を そっと
MY HONEY あきらめないで
夢のようなことと笑われても そっと
MY HONEY そう信じて
その夢を・・・・”

これを歌って、待つしかない・・・。



昨日、ネットに接続した瞬間にyahooのニュースで飛び込んできた
”清志郎 ガン再発”
の文字。

全身から力が抜けた。そんなああああああああ。

2年前もまったく同じようなシーンがあったぞお。

ファン仲間からたくさんメールが入ってきたけど
昨日は返信する気力もなく、飲んで寝た。

今朝はスポーツ新聞を買いあさる。
日刊スポーツは「すでに2回の治療で痛みが消えてきました。食欲もあって体重も増えているほど元気ですよ」と関係者の証言を載せていた。
医者の医学的コメントもわかりやすくてこれが一番よかったな。
喉頭ガンは血液やリンパ腺の集中する喉のガンだから転移しやすいんだそうだ。
それで「覚悟していた」という清志郎のコメントになるんだろうな。

東京中日スポーツは、骨の図解を詳しく載せていて、腸骨と仙骨・恥骨の関係がよくわかった。どうでもいいけど。

フジロック、迷ったけどとりあえず行きます。
なにか企画してるかな。
日本人初の大トリが予定されていたあの人のために、SMASHが。

ファン仲間が、もう前向きに何か取り組んでいるのを呆然と見ていた昨日今日でありました。


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さよならバス!!!!(ふぁんくらぶ祭/フィルム1のみ)

2008年07月07日 | Weblog
行ってきました清志郎ふぁんくらぶ祭。

とは言っても、僕は申込期間があまりに忙しくて頭に来ることが多かったので、メール送りそこね・・・諦めていたら、
mixi上の知り合いのEさんが、フィルム1に誘ってくれた。

おまけに、なんとなんと、9月の日比谷野音ライブも
立ち見を一枚譲ってくれるという!!!!!!!!

ロックの神様、ご加護に感謝します。
2月のブルーノートといい、とれなかった3つのイベント(しかもそのうち2つは忙しくて申込みもしてなかった)に行かせていただいて。
なんという優しい人たちの集まりなんでしょう、清志郎ファン。
Eさんに感謝感激雨あられ。

ということで、今日は8時に起きて洗濯物を干し、都庁にNPOの登記が終わった報告を郵送。2003年「KING」ツアーの時のシャツを選んでいざ出発。

札幌のMさんがファンクラブ祭り限定シャツがほしい!!と言っていたし、事務所蔵出しグッズも見てみたいので、早めに会場に行ってみた。
ところが驚いたことにグッズ販売待ちは長蛇の列。全然進まない。
結局炎天下で50分並び、ようやく入れた。
まずMさん用にTシャツをゲット。sしか残っていなかった。
自分用にDVDやCDも買う。でも、もはや蔵出しグッズはとっくに売り切れ。

Eさんが大阪から来た人に聞いた話では、8時に着いたのにその時点でもう3人並んでいた。超レアアイテムの「歌う目覚まし時計from NEWS23」も2個あったけど、自分は4番目だったので買えなかったとか。なるほど、それは確かに早朝から並ぶ価値はある。
清志郎ファン恐るべし。
オークションに出したりするなよ。

 さらに炎天下にしばらく待たされて
 ようやく入れたフィルムコンサート1。
 
 お客のファッションは思い思いで、僕みたいに昔のツアーシャツを着ている人はほんの少し。武道館シャツがちらほら。
 不思議ですよね、とEさんと話し合った。
 Eさんに依れば、aikoやGLAYやビギンのライブでは、会場に近づくにつれてどんどん歌い手と同じファッションの人たちの集団になっていくそうだ。
 清志郎だけはそうではない。たとえば清志郎風のメイクをしたファンも見たことがない。何でだろう。清志郎のファッションは人には真似ができないから?
 
 それはさておき、高橋兄さんの前説ではじまりはじまり。
 最初は懐かしの30周年武道館「リスペクト」ライブのフィナーレ「次はゆずの10周年であいましょう」と清志郎がいい加減なことを言っているシーン。
 そして次は本当に(北川悠仁がせがんだらしい)ゆずの10周年に「黒ゆず」として登場した映像。
 清志郎は「黒ゆずのリーダー、北川○○仁です」○○は聞きそびれた・・・伸ちゃんが「サブリーダーの岩沢突貫工事です」二人で「黒ゆずです」。
「ゆずの陰の部分を表現するために結成され、今までずっと地下で活動していました」「黒ゆずです」
 これを2回。そのたびに会場大盛り上がり。どうも清志郎は繰り返せば繰り返すほど会場を盛り上げるという術を身につけたな。
 「せっかくだから北川悠仁の秘密をばらしましょう。北川悠仁は、今上下左右4本の親知らずが生えてきています。ライブが終わったら、上下左右4本の親知らずを抜きます」どうでもいい秘密だった。
 「こういう表舞台は初めてです。せっかくだから1曲やりましょう。さよならバス」バス!!!のところをつばを飛ばしながら強調。
 そして有名な「一緒に歌うんじゃねえぞ」と一発かませて爆笑をとった。
 この辺はcsテレビで放送済み。

 次はジョンレノンスーパーライブ。
 1曲目のマザーははカットされ、映像はA hard days nightから。
 イマジンは本当に何度聞いても魂が震える。
 「ほら、ここにいるぜ」
 「ひとりぼっちじゃない ちがーう! なかまが いるのさ」
 この辺がすごい。
 最後にチャボのギターが泣いているときに、ひょこひょこマントショーをやっているのもおもしろい。
 生で見ていたけど、立ち見だったから詳しい動きは何も見えなかったからな。

 お次は及川光博ライブに飛び入り。まず二人のユニット「ミツキヨ」のナンバー「強烈ロマンス」をやって、清志郎がいつものマントショー。
 「お客が女ばかりだな」「はい、僕のライブは女が多いんです」とかやりとりしてるうちに、本当に清志郎がステージから下がりそうになり、ミッチーがあわてて「清志郎カムバック!」 あれ、打ち合わせと違うのか? 
 戻ってきて観客大喜び。それをみたミッチーは「いや、すごい盛り上がりですね。今までの1時間半は何だったんだろう」と自虐ネタで笑わせる。
 ところが戻ってきた清志郎、今度はなかなか下がらない。下がりそうになってはまたマントを飛ばして戻ってくる。
 とうとうミッチーが「あの、そろそろ帰って欲しいんですけど。次の曲の途中でまた出てくるんじゃなかったんですか。打ち合わせと全然違うじゃないですか」
 清志郎、わかったという顔をして戻りそうになり、またマントを翻して帰ってきた。
 「あの、ホント戻って欲しいんですけど」
 「すまん、客が女ばっかりなんで、つい調子に乗ってしまった」と一発笑いをとって下がっていった。
 今まで清志郎のマントショーを何回も見て、不勉強な僕は今ひとつ意味がわからなかったが、なるほどマントショートはこうやって客を盛り上げるんだな。

 最後はフジーユーの名古屋ライブ。最初に前説をする清志郎。
 「今夜はすばらしい夜になるでしょう。ならなかったとしても、払い戻しはしません。・・・・でもたぶんすばらしい夜になるでしょう。・・・仮にならなかったとしても、いっさい払い戻しはしません」
 下北沢のライブでやっていたギャグをここでも使っていた。ここでも「必殺繰り返し戦法」だった。
 曲は「引きこもり」清志郎はドラムをたたきながら歌う。
 
 ということで、歌を聞けば勝手に体が動き、ホントに来てよかった・・・という感じ。フィルムだけでも堪能しました。
 心残りは、札幌市民会館最後の人、下北沢のフジーユーライブがなかったこと。
 でもまあ仕方ありませんね。1時間ですから。

 しかし、弾き語りライブへの未練断ちがたく、
 ライブ1が始まる頃、会場に戻って係のお姉さんに
 「キャンセル待ちとかはありませんか」と聞いたけど
 「今日はファンクラブのご本人様だけになっています」
 ときっぱり言われる。
 弾き語り2までまてばひょっとしたら入れるかも知れないと思ったけど、
 この炎天下何時間も待つのはきつすぎ。

 フィルムを見られた喜びと、そのあとの弾き語りを見られる人たちへのうらやましさが相半ばした気分で帰ったのでありました。
 
 まあ、新しく買ったノートパソコンのキータッチがとてもいいので、それで機嫌が直りましたが。
 次はフジロックだぜ!!
 野音も行けるぜ!!
 札幌のライジングサンも行く?!!?

ということで、今日のタイトルは「黒ゆず」のナンバーです。
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こんなんなっちゃた

2008年07月06日 | Weblog
 池袋の公園に張ったテントに住んでいるyさんが、火事で焼け出されたそうだ。
 調布・府中の事件もあるし、てっきり放火かと思って大急ぎで見舞いに行ったら、ご本人は右手に痛々しい包帯を巻いてはいたが、元気に冷奴なんぞをパク付いていた。
「いやーまいったよ、戦争で焼け出されたなんてよく聞いてたけど、あれと同じだな。なんにもなくなっち待ったよ。」
「放火? ちがうちがう。まあ俺が悪いんだよ」
面倒を見ている若い奴が万引きをして捕まってしまい、金がないので早朝5時にyさんを頼ってきたそうだ。
「しょうがねえから、ロウソクに火をつけてたばこを一服してよ、外に出たらそいつとお巡りがいんだよ。」
警察に行ったご本人の代わりに、万引きしたコンビニに示談にしてもらうべくお金を持っていったそうだ。
「たぶん、物音で猫が起きて、走り回っているうちにロウソクを倒しちまったんだな。おれもロウソクを消していけばよかったんだが」
テントに火が回り、カセットボンベや殺虫剤のボンベが爆発した。
「どっかーん、どっかーんってってものすごい音がしたんだろ。とにかく買ったばっかりの缶が6本もあったんだから。
 こりゃアルカイダだってんで近所の人が通報してさ、俺が戻ってくる頃には消防車は来るわパトカーは来るは、誰も怪我なんかしてないのに救急車も来やがった」
「その頃は燃えるものは燃えちまって、残ったものをどうにか救おうって思ってそこら辺に積んであったアルミ缶の袋を燃えかすにぶん投げたんだよ。これで火が消えたから大丈夫と思ったら、赤穂浪士みたいな格好した奴が塀や木を乗り越えて来てよ、こんなぶっといホースを3本ももって来やがったんだ。『もう消えたからやめてくれ』って言ったんだが、俺の言うことなんか聞かないね。上の奴が『放水開始!!』っていったら、3本のホースからすごい水が出て、焼け跡を吹っ飛ばしちまった。たった2畳しかないのに、こんな近くから水がどーーーと出てよ」
それがなければ救えたかも知れない家財道具や現金もあったらしい。全ては『放水開始!』とともに吹っ飛んだ。
「でもえらいもんでよ、猫はみんなこんな小さな出入り口からみんな逃げて焼け死んだ奴はいなかったよ。小さいのが一匹、火傷したけど」

このおじさん、猫が好きで15匹くらい飼ってる。
ちゃんと自分でエサも買い、病気になれば病院に行かせて結構な金を払っているからえらいもんだ。

火事で、ようやく得たもののほとんどを無くしたというのに、その語りは、聞く方にしたら常に爆笑だった。
手の傷は、その後に必至になって焼け跡をほじくり返したときに、割れた梅酒(自分でつけていたそうだ)の瓶の破片を触って切ってしまったそうだ。

とりあえず、事務所にためておいた毛布や、差し入れの桃などをお見舞いに差し入れした。
皆さんも火事には気をつけましょう。

タイトルは「ビートポップス」より。
あれ、この曲も前にブログで使ったな・・・
ネタ切れか。
でも、yさんの語りはとってもロックだった。


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