昨日のこと。
GW最後の日なのに、休日出勤。
かなり激しい雨の中を、車で学校に出かけた。
環八と富士街道の交差点にさしかかろうとしたときに、異様な光景!?
1人のおじさんが、乳母車のようなものを4台くらい連結した「列車」を
ロープで引いて歩いていた。イリヤ・レーピンの「ボルガの船曳」のように、
体を前傾させて。傘も差さずに。
ちょっと迷ったが、車を止めて外に出た。
「どこにいくんですか」
するとおじさんは、雨に当たりながら、びっくりするくらい昂然と顔を上げて、大声で言った。
「行くところがないんです」
?????
だったら、どうしてこの雨の中、重たい「列車」を曳いているの?
「あの、もしよかったら、この車に乗せて運びませんか?」
おじさんはまたも大声で宣言した。
「いいえ、大丈夫です。ありがとうございます。本当にありがとうございます」
そういって、雨の中、おじさんは再びロープを手に持って列車を引き出した。
こちらも、夜中までかかるであろう仕事を抱えた身。
どこか落ち着く先を紹介できるわけでもなく、
板橋寮などを紹介しても、この手の人は入りたがらないことが多い。
再び車に乗り込んで、職場に向かった。
「行くところがないんです」と、顔を上げていったあのおじさん。
65は過ぎていただろう。
今夜はどこで寝ているのだろう。気になる。
”俺たちよそ者
どこに行ったって
だからさ そんなに
親切にしてくれなくてもいいのに
いつの日どこかで
落ち着くことが出来る
そんな夢を見ながら
今夜 踊るだけでいいのに”
あの名曲が頭の中でリフレインしてる。
GW最後の日なのに、休日出勤。
かなり激しい雨の中を、車で学校に出かけた。
環八と富士街道の交差点にさしかかろうとしたときに、異様な光景!?
1人のおじさんが、乳母車のようなものを4台くらい連結した「列車」を
ロープで引いて歩いていた。イリヤ・レーピンの「ボルガの船曳」のように、
体を前傾させて。傘も差さずに。
ちょっと迷ったが、車を止めて外に出た。
「どこにいくんですか」
するとおじさんは、雨に当たりながら、びっくりするくらい昂然と顔を上げて、大声で言った。
「行くところがないんです」
?????
だったら、どうしてこの雨の中、重たい「列車」を曳いているの?
「あの、もしよかったら、この車に乗せて運びませんか?」
おじさんはまたも大声で宣言した。
「いいえ、大丈夫です。ありがとうございます。本当にありがとうございます」
そういって、雨の中、おじさんは再びロープを手に持って列車を引き出した。
こちらも、夜中までかかるであろう仕事を抱えた身。
どこか落ち着く先を紹介できるわけでもなく、
板橋寮などを紹介しても、この手の人は入りたがらないことが多い。
再び車に乗り込んで、職場に向かった。
「行くところがないんです」と、顔を上げていったあのおじさん。
65は過ぎていただろう。
今夜はどこで寝ているのだろう。気になる。
”俺たちよそ者
どこに行ったって
だからさ そんなに
親切にしてくれなくてもいいのに
いつの日どこかで
落ち着くことが出来る
そんな夢を見ながら
今夜 踊るだけでいいのに”
あの名曲が頭の中でリフレインしてる。