夜長姫と耳男

忌野清志郎を愛し、路上生活者支援NPO・TENOHASIの事務局長Sの日記

約束

2009年04月05日 | Weblog
TENOHASIの活動をしていると、思いがけないときに思いがけない人とばったり出会うと言うことがよある。

餅つきの道具を借りようとYMCAに行ったら、大学時代に在日韓国朝鮮人の反差別活動をいっしょにやっていたhが担当者だった! 25年ぶり。

TENOHASIに、高校の先生が居るというので同業者のヨシミで話しかけたら、なんと娘の担任だった(やばい! 冷や汗が出た)。

他にも、連れ合いの元同僚だった安江さんが新宿ホームレス支援機構の理事だったり(びっくり)、鍼灸をしてくれる鍼灸学生が、大学の先輩と鍼灸学校で同期だったり(楽しく悪口)いろいろあるのだが、昨日も26年ぶりの再会があった。

 1日に新年度が始まり、いきなり会議と事務仕事の津波。どうでもいいゴミみたいな書類を大量に提出し、会議にかけなくてはならない。生徒の話はいつすればいいんだ!!
 頭に来る3日間が終わり、癒しを求めて西荻の「ぼん・しいく」へ。ちょっと天然入ってるお姉さんがつくる日替わりの定食はどれも優しくて、しかも意表をつくいい味。さらにお姉さんも清志郎ファンと来るから全く言うこと無し(こぢんまりしたセンスのいい店なのに、入るといきなり清志郎の歌声で「旅に出れば~女が誘い~ただ意味なくブチ込むけれど~」(”サン・トワ・マミー”from”カバーズ”)とかアブナイ歌が流れていたりして笑えることがある)。
 この日はジェイソン・ムラーズの”Mr A-z"が流れていた。僕が酔っぱらって2枚ネット注文してしまったうちの1枚を差し上げたもの。気に入って貰ってうれしい。一緒にフジロックで聞いたからなあ・・・
 定食を待つ間ビールを飲んでいたら、会計を済ませた先客のお姉さんが「仕事で、西荻を離れるんです。このお店、すごく好きでした」と一気にしゃべって目に涙。すごい。「ぼん・しいく」好かれているなあ。

 さて、僕も飲み終わり食べ終わり、コーヒーを飲んでいたら、女性二人組の会話で「もやいの事務局長の湯浅誠さんが・・・」といっているのが耳に入った。ほう、今をときめく湯浅さんだから、こんなところでも名前を聞くんだなあとおもって何となく注目した。ところが、何となくそのしゃべり方に覚えがある。呼ばれるニックネームにも。しばらく迷って、会計の時に聞いてみた。
「あのー、ひょっとして昔の知り合いではないかと思うんですけど」
その女性、思い切り警戒した顔。そりゃそうだよね。金曜の夜10時半にナンパオヤジになんか出会いたくない。

その後の会話を要約すると
「○大学の自主講座朝鮮語にいたsですけど、iさんじゃないですか?」
「え、sくん!?」
ということになった。

大学の同級生で、隣のサークルにいたiさんと26年ぶりの再会。
iさんは、女性問題のサークル、僕は朝鮮語を勉強しつつ日韓問題や在日韓国朝鮮人の反差別運動に関わるサークルに居た。隣だったし、同じ社会問題系だったのでいろいろ交流があった。その中でもiさんは個性的で、著名な現代詩の出版社に就職したと聞いても頷けた。こっちはみんなろくな就職活動もしていなかったので、さすがと思ったことも覚えている。いまは更にメジャーな出版社にいて、湯浅さんや雨宮処凜さんの本を出したりしているらしい。湯浅という名前が出なければ注目することもなかったから、これもTENOHASIの導く出会いの一つか。それにしても、醸し出す雰囲気やしゃべり方が、「不思議少女」だった大学時代と全然変わっていなかった。僕と連れ合いのなれそめなんかもよく知っているのであわてる。

 タイトルは、清志郎アルバム”king”の最後の曲。
”約束も しないけど また今度 会えるよね”

”夜の散歩をしないかね”と並ぶ、ララバイの名曲。
また今度、会える人もいて、会えない人もいる。






 

 

コメント
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