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原型製作記とか

更新頻度の低い原型師ブログ(3Dに移行中)

真空おひつ 実験

2009-10-22 02:09:43 | 複製

先日、複製することがあったのでついでにデータ収集を。

使用したシリコンはベルグで売ってるやつです。
「DOW シラスコン#8000 中硬度高品質型取り用RTVシリコンラバー」
ちょっと気になったのは硬化剤がうちの計量器では25滴で1gにならなかった。
うちの計量器もちょっとぼろくなってるのでどっちが悪いか分かるませんが~
計量器を信じて作業しましたが、今回は硬化を遅らせるために硬化剤を少なめにつかったこともあり、逆に余るくらいだったので、まぁいいかと。

今回は
・硬化剤を投入する前(泡がほぼなくなるまで)
・硬化剤を混ぜた後(約10分)
の2回脱泡しました。
こうした方が泡の抜けが良かった気がしたので。
ベルグで扱っているシリコンは硬化が早いので硬化剤を混ぜてからはなるべく早く作業する必要があります。
前回は型は片面ずつ流す通常のやり方でやってます。
また、粘度が少し高く3mmくらいダボ穴には綺麗に流れ込まないので、硬化剤を混ぜたら手早くパーツとダボを塗る程度の量を型に取り置き、脱泡を始めるのがベターです。
空気を抜いたら取り置いたシリコンをパーツなどに塗りながら待つと。
気泡がほとんど抜けるor10分経過したら型からあまり離さずに動かさずに流し込みます。

今回作業していて感じましたが複数の型を作っていく場合はおひつが2つくらいあった方がローテーションできていいだろうなと。
型の方は固まってるけどおひつに残ってる方はまだベタベタしてるってことがあったので。
それとおひつにいれるシリコンの量は7~800gくらいがいいです。
減圧すると中心部が膨らみ、あまり入れすぎると蓋の空気を抜く穴から吸い込んでしまうので注意が必要です。

キャスト脱泡に関しては通常のキャストでは無理っぽいので、とりあえず諦めました。

これで複製してみたところ微気泡がほとんど無い綺麗なパーツが出来て幸せでした(^^
量産するなら高い方の#3498を使った方がいいですがさらに粘度が高いので気泡の抜けとかどうなんだろう。
また機会があれば実験してみますが、あまり自分で量産したくないのでそういう機会が訪れないことを願う…(汗
絶対的に使える代物かはまだ分かりませんが興味ある方はお試しあれ~