国内総生産とは読んで字のごとく、国内における生産活動の総和です。
生産活動で産み出されたものを付加価値と呼びます。
付加価値=生産額-中間投入額
専門用語で少しイメージしにくいのですが、要するに売上から仕入れを引いたものです。
仕入れたものは自分で作ったものではないので、売上から引くと自分のところで作った部分(付加価値)が求まるという理屈です。
おおざっぱに言うと、会計学用語で言うところの粗利益に相当する考え方です。
この付加価値がどの会社、どの産業で産み出されたかが「生産面」から見た分類、誰がもらったか(経営者・労働者・家主貸主等)で見ると「分配面」から見た分類、誰が使ったかで見ると「支出面」で見た分類となります。
同じ付加価値を分類の仕方を変えて見ただけなので、総額は同じです。これを「三面等価の原則」と呼びます。
マクロ理論では、支出額からみた分類で理論構成していきます。支出は個人消費(C)、投資(I)、政府支出(G)、輸出入(X)に分類し、以下のように表現します。
Y=C+I+G+X
マクロ理論で最もよく使われる式です。