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貨幣とは何か

2020-01-17 07:55:12 | 日記

マクロ経済学で一番重要な用語は何かというと「国内総生産」です。

生産される財・サービス(の付加価値)の合計です。財・サービスが取引される市場のことを「財市場」と呼びます。

たくさん生産し、たくさん消費すれば国内総生産は大きくなり、国の豊かさの尺度となります(数字だけでなく内容も大事ですが)。

 

これに対応してマクロ経済学では「貨幣市場」を考えます。

そもそも貨幣とは何を意味するものでしょうか? 答えは支払手段です。あるいは決済手段とも呼びます。財市場での取引を媒介するものです。具体的にいうと、何を貨幣に含めるかには何種類かありますが、基本的には現金(紙幣・貨幣)・普通預金・当座預金です。

媒介手段ですから、貨幣の流通量が大きいからと言って国が豊かとは言えません。国内総生産が少ないのに貨幣流通量ばかり大きくなるとインフレになります。お金があっても、買うものがなければ意味がないということです。

 

しかし、マクロ経済学では貨幣市場が財市場に影響を与えると考えます。正確にいえば、マクロ経済学の中でもケインズ派の考え方です。

市場万能主義の新古典派はこれを否定します。また、短期的には影響を与えるが、長期的には影響がないとするマネタリストのような中間的な考え方になります。

ケインズ派の考え方を説明するために用いられるものがLM曲線と呼ばれるものです。(続く)

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