ここしばらく取り組んでいたしゃぼん玉のカラー写真。どうやら撮影できました。
1枚目は、白色光で写したもの。黒い板の上に置いた半球形のしゃぼん玉は、液が流れて上部から膜が薄くなっていきます。膜の厚さで色が変わるので頂点を中心に同心円が描かれます。
膜が薄くなっていって光の波長レベルの厚さになると、色がなくなってしまいます。そのため下に敷いた板の色がそのまま見えます。反射してくる光がないので真っ黒です。
しゃぼん玉の真ん中に見える黒い丸は、観察用の穴の影です。
しゃぼん玉は外からの光を反射するときに発色します。しゃぼん玉全体を発色させるには、周囲のあらゆる方向から光をあてます。そのため、白い半球形のドームをしゃぼん玉に被せてあります。このドームに下から光を当てて乱反射させ、満遍なくしゃぼん玉に光を当てています。そのドームに小さな穴をあけ、そこから観察しています。
2枚目は、赤い光で撮影しました。
しゃぼん玉全体に赤い光があたっているのに、しゃぼん玉には黒い縞模様があります。しゃぼん玉の膜の外側の面で反射した光と、膜の内側の面で反射した光が重なりあって、強め合ったり、弱めあったりします。
難しく言うと、逆位相の波が重なって光を打ち消しているわけです。