goo blog サービス終了のお知らせ 

しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「官僚謀殺シリーズ 知能犯之罠」 紫金陳 

2024年12月23日 | 読書
「官僚謀殺シリーズ 知能犯之罠」 紫金陳  行舟文化                          阿井幸作・訳「十五人の局長を殺し、足りなければ課長も殺す」――殺された公安局副局長の死体の傍らには、そんな“予告状"が残されていた。捜査が進むにつれ指揮官の高棟は、警察の人海戦術の弱点や科学捜査の限界を熟知した犯人の計画に慄然とする。そして予告通り起こる、第二、第三の殺人。 . . . 本文を読む

「ボタニストの殺人」 M・W・クレイヴン

2024年12月20日 | 読書
「ボタニストの殺人」 M・W・クレイヴン   ハヤカワ・ミステリ文庫  上・下巻 The Botanist        東野さやか・訳ロンドンのテレビ司会者とゲストのトーク番組の収録中に、ゲストのジャーナリスト、ケイン・ハントが突然倒れて死亡する。ケインは女性差別主義者で、その番組で脅迫状が来ている事を話していた。数日前に届いたというその封筒には詩が書かれた紙と押し花が1つ入っていた。ポーはその . . . 本文を読む

「素晴らしき犯罪」  クレイグ・ライス

2024年12月17日 | 読書
「素晴らしき犯罪」  クレイグ・ライス  ハヤカワ・ミステリ文庫   HAVING WONDERFUL CRIME     小泉喜美子・訳ジェークとヘレンのジャスタス夫婦はニューヨークに来ていて、そこにジョン・J・マローンを呼ぶ。3人がホテルに滞在中ジェークとヘレンが1人の青年デニス・モリスンを拾って来る。デニスは夜中、酔っぱらってロビーで飾ってあった百合の花を盗もうとして客室係を困らせていたのだ . . . 本文を読む

「古い骨」 アーロン・エルキンズ

2024年12月14日 | 読書
「古い骨」 アーロン・エルキンズ   ミステリア・プレス文庫   OLD BONES      青木久恵・訳モン・サン・ミシェル湾の干潟でギョーム・デュ・ロシェが溺死する。貝を採集していて、潮の満ちを忘れたとされた。その日、ギョームは一族会議を召集し、親族を自分のロシュボン館に招いていた。招かれたのはギョームの遠縁のいとこルネ・デ・ロシュ家族と、ルネの妹のソフィー・バッツ夫婦、ソフィーの甥ノレイモ . . . 本文を読む

「グレイラットの殺人」 M・W・クレイヴン 

2024年12月05日 | 読書
「グレイラットの殺人」 M・W・クレイヴン  ハヤカワ・ミステリ文庫    DEAD GROUND            東野さやか・訳ショーン・コネリーやジョージ・レーゼンビー、ティモシー・ダルトン、ダニエル・クレイグ、歴代のジェームズ・ボンドのお面を被った6人の男が銀行の貸金庫を襲う。銀行の監視カメラは60分遅れで映像を流すように設定してあった。ショーン・コネリーが指示した番号の金庫をピアース . . . 本文を読む

「キュレーターの殺人」 M・W・クレイヴン

2024年11月27日 | 読書
「キュレーターの殺人」 M・W・クレイヴン      ハヤカワ・ミステリ文庫    THE CURATOR           東野さやか・訳3か所で切断された指が見つかる事件が発生する。被害者は女性2人に男性1人。 状況から被害者は死亡していると思われるが、女性の遺体は発見されていなかった。国家犯罪対策庁(SCA)の重大犯罪分析官(SCAS)ワシントン・ポー部長刑事は、分析官 . . . 本文を読む

「ウォッチメイカーの罠」 ジェフェリー・ディーヴァー 

2024年11月20日 | 読書
「ウォッチメイカーの罠」 ジェフェリー・ディーヴァー  文藝春秋   The Watchmaker’s Hand      池田真紀子・訳高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。犯行声明を出したのは富裕層のための都市計画に反対する過激派組織。開発を中止せねば同じ事故がまた起こるというのだ。タイムリミットは24時間。科学捜査の天才リンカーン・ラ . . . 本文を読む

「死はすぐそばに」  アンソニー・ホロヴィッツ

2024年11月19日 | 読書
「死はすぐそばに」  アンソニー・ホロヴィッツ  創元推理文庫  CLOSE TO DEATH         山田蘭・訳ロンドンはテムズ川沿いの閑静な高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。門と塀で外部と隔てられた、昔の英国の村を思わせる敷地のなかで6軒の家の住人が穏やかに暮らす――この理想的な環境を、新参者の被害者は騒音やプール建築計 . . . 本文を読む

「了巷説百物語」  京極夏彦 

2024年11月16日 | 読書
「了巷説百物語」  京極夏彦   角川書店  下総国、佐倉藩の酒々井宿に、狐狩りを渡世にする稲荷藤兵衛(とうかとうべい)がいた。藤兵衛にはもうひとつ〈洞観屋〉と呼ばれていた。それは嘘を見破る事が出来るからだった。天保10年の暮れ、藤兵衛は藩士の山崎由良治から依頼を受ける。山崎は、百姓が生活の苦しさから子を間引いたり堕すことを政が悪いからだと考える。そして、今水野忠邦が老中首座になり、この国を良い方 . . . 本文を読む

「すべての罪は血を流す」 S・A・コスビー 

2024年11月03日 | 読書
「すべての罪は血を流す」 S・A・コスビー  ハーパーBOOKS  ALL THE SINNERS BLEED       加賀山卓朗・訳アメリカ、ヴァージニア州チャロン郡。白人至上主義者が建てた銅像があり、人種差別問題の残る南部の町。タイタス・クラウンは2年前にFBIを辞め、保安官になっていた。ある日、ハイスクールで発砲があったと連絡が入り駆け付ける。撃たれたのは優秀な教師として人気もあった、ジ . . . 本文を読む