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セイピースプロジェクトのブログ

ボランティアスタッフ募集中!

2011年10月23日 | イベント・フィールドワーク開催のお知らせ
 現在、セイピースプロジェクトでは内部被ばくから子どもたちを守るキャンペーンを展開しています。現在、このキャンペーンに関わるボランティアスタッフを募集しています!

 内部被ばくから子どもたちを守るキャンペーンでは大きく分けて2つの取り組みを行っています。

1.内部被ばく防護に関する啓発活動
 この取り組みでは、内部被ばく防護リーフレットの作成・頒布や被ばく予防セミナーの開催を行っています。
 日本政府や一部の学者たちは、被ばくに関する「安全」キャンペーンを張っています。4月1日に厚労省が公表した「妊娠中の女性や育児中の母親向けに放射線への心配に答えるパンフレット」なども科学的根拠を示すことなく、安全性を断言しています。このような状況に対して、セイピースでは客観的なデータに基づいて、内部被ばくの危険性や予防方法を正確に伝えるリーフレットを作成しました。
 現在は、作成したリーフレットの頒布や被ばく予防セミナーを開催することで、内部被ばくの危険性や予防方法を伝えていく取り組みを行っています。そして、被ばく予防セミナーなどを行っていく上では、まず私たち自身が放射線などへの理解を深めなければいけません。そこで、学習の場として、ミーティングでの学習会に加えて、週1回のペースで高木学校に参加して放射線被ばくについて学習しています。
c.f.高木学校…日本の反原発運動をリードしてきた故・高木仁三郎氏が市民の立場に立つ「市民科学者」育成のために設立した。
 
 更に、山下俊一氏を中心として、被ばくによる健康影響を矮小化し、補償を最小化するための県民健康管理調査が行われています。9月11・12日にはこれを肯定するための国際シンポジウムも開催されました。こういった政府や一部の学者の動きに対して、10月12日には市民の立場から国際シンポジウムを検証するための「市民・科学者国際会議」を開催しました。そして、国際会議に賛同してくださる専門家の方々と協力しながら、この県民健康管理調査を中長期的に監視するための第三者機関を作っていきたいと考えています。3月にはそのような趣旨で国際シンポジウムを開催する予定です。
 今後は、この動きを更に大きくしていくために若手の研究者や研究者志望の学生を中心とした研究会を開催していく予定です。この研究会では、崎山比早子さん(元放射線医学研究所/高木学校)・松井英介さん(岐阜環境医学研究所所長/元岐阜大学医学部)・矢ヶ崎克馬さん(琉球大学名誉教授)・沢田昭二さん(名古屋大学名誉教授)などの専門家の方々にご協力をいただきながら、「放射線医学」・「分子生物学」・「疫学」などのテーマを学んでいきます。


2.福島からの避難者や福島現地への支援活動
 この取り組みでは、福島から世田谷区に避難してきている方への支援と福島現地への支援を行っていきます。
 福島では「安全」キャンペーンが浸透し、被ばくの危険性が十分に認識されていないだけでなく、現在では除染すれば避難しなくても「安全」だということが盛んに言われる中、9月30日には緊急時避難準備区域も解除され、避難区域外からの「自主」避難を決断することが難しい状況にあります。
 そのような状況の中で、世田谷区では、今回の震災によって被災地から避難してきている人の多くが福島から避難してきた人です。事務所が世田谷区にあることもあり、セイピースではこのような方々への支援を中心にして、福島からの避難者支援を行っていきます。具体的には、避難者の方々への放射線被ばくに関する相談活動や生活支援、東電への賠償請求の支援、放射線被ばくによる健康影響に関する調査などを行っていきます。更に、11月末に下北沢に開設予定の市民放射能測定所をコーディネートしています。
 福島現地への支援活動としては、月1回程度の頻度で福島県を訪れ(有志)、福島市にある市民放射能測定所(CRMS)の支援やCRMSのサポートを福島大学学生とともに行っていきます。


内部被ばくから子どもたちを守るキャンペーンでは、週1回くらいのペースでミーティングを行い、学習会や今後の取り組みの検討などを行っています。
原発・被ばく問題に関心を持っている方や研究者を志す学生、セイピースの活動に関心をもたれた方は、ぜひ一度ミーティングや学習会に参加してみてください。
 連絡先:mail@saypeace.org / 03-6450-8124

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