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セイピースプロジェクトのブログ

3.11 以後の“科学” を問う ~市民科学者 学生ボランティア募集!~

2011年12月04日 | イベント・フィールドワーク開催のお知らせ
福島第一原発事故から8ヵ月。事故収束のめどは未だ立たず、環境中に放出された放射能は福島のみならず、北関東一帯を汚染し、福島県内では子どもたちを中心に健康影響が出始めています。さらに、放射性物質に汚染された食物を摂取することによる「低線量内部被ばく」の脅威は、全国規模で拡大していると言っても過言ではありません。このような状況に対し、日本政府や御用学者は有効な対策を講じないばかりか、「統計的に有意ではない」「100mSv以下は安全」などとして、「低線量内部被ばく」の危険性を矮小化しています。実際に、山下俊一氏を中心に福島県民に対して行われている「健康管理調査」などは、「低線量内部被ばく」による健康影響をほとんど考慮しない、きわめて恣意的な疫学調査になる可能性があります。

 私たちセイピースプロジェクトは、このような日本政府・学会の対応に対抗するため、松井英介先生(岐阜環境医学研究所所長)、崎山比早子先生(元放射線医学総合研究所主任研究官/高木学校)といった専門家の方々の協力の下、内部被ばくの危険性を伝えるリーフレット・ブックレットの頒布や被ばく予防セミナーを開催するなどし、保護者層を中心に一定の広がりを得てきました。また、10月12日には、日本財団主催「国際専門家会議」に対抗する形で「市民・科学者国際会議」を主催し、東京新聞などメディアにも活動が取り上げられています。
 
以上のような取り組みに加え、私たちはより専門的な観点から、日本政府・学会の主張に対抗できるような科学者を育成し、その活動を支援する取り組みを行っていきたいと考えています。具体的には、故・高木仁三郎氏が市民の立場に立って考える「市民科学者」育成のために設立した高木学校を「放射線医学」「分子生物学」「疫学」といった様々な分野の研究者を交えた実践的な学習・研究の場としてコーディネートし、出張講師として各種セミナーで講演する機会を提供します。さらに、福島市にあるCRMS(市民放射能測定所)や下北沢に開設予定のCRMSの運営サポート(放射線測定・健康相談など)を通じて、被災者の方々への支援に研究を活かせるような活動にも取り組んでいきます。将来的には、行政に対して大きな影響力を及ぼせるような「市民科学者」グループを形成したいと考えています。

セイピースでは、次世代を担う「市民科学者」育成のための取り組みとして、
1.高木学校での研究活動
2.出張セミナーでの講演
3.福島や東京のCRMSでの放射線測定・健康相談サポートといった取り組みを行っていきます。
原発や放射能に関心がある方や、将来研究者を志している理系学生の方は是非ご参加下さい。

 連絡先:mail@saypeace.org / 03-6450-8124


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