Say Anything!

セイピースプロジェクトのブログ

福島のために東京でできること ~被災者支援 学生ボランティア募集!~

2011年12月02日 | イベント・フィールドワーク開催のお知らせ
 3月11日の東日本大震災から8ヶ月以上がたちました。被災地・福島では、日々、復旧・復興が進められ、これまでの生活を取り戻そうとしています。その一方で、福島第一原子力発電所事故は収束のめどが立たず、今もなお、福島の海や山、自然は汚染され続けています。しかし、破壊されているのは自然だけではありません。そこに暮らす人々の生活が破壊され、命までもが傷付けられています。信州大学の調査では、福島県の子ども130人中10人に甲状腺機能の低下がみられました。福島では今、放射能による生活と命の破壊のなかで、被災地としての「復旧・復興」が行われているのです。

 現在、福島県内では、放射能による影響が正しく議論されないままに、一方的に報道される安心安全の情報を信じ込まされたり、復興の妨げになるからと、不安の声をあげられないまま、福島での生活を強いられている人々がいます。特に、福島市渡利地区では、全村避難となった飯舘村以上の汚染地域であるにもかかわらず、国や行政は補償を最小限に抑えるために、何の対応も図ろうとしません。やっとの思いで避難を決断したとしても、区域外(自主)避難者へは補償もなく、避難先では、差別や偏見の目を向けられ、精神的にも経済的にも苦しめられています。区域外避難者も福島を離れたくて離れたわけではありません。こうした人々は、原発事故さえなければ、福島で、地域や家族の繋がりの中で子どもを育て、暮らしていくはずでした。本来、当たり前にあるはずの暮らしを原発事故は奪い、さらに避難者の未来を閉ざしてしまっているのです。

 こうした状況を受け、私たちセイピースプロジェクトでは、区域外避難者を支援することにしました。活動内容は、避難者が孤立しないためのお話し会の開催、被ばくによる健康相談、就学・就労支援、賠償サポートなど、避難者のニーズに合わせて幅広く行っていきます。現地に足を運ぶボランティアが減りつつあるなかで、東京にいながら、直接一人ひとりと向きあうボランティアをしてみませんか。


事業内容

・被ばくに関する相談
 3 月11 日以降の健康状態についての相談にこたえていきます。実際に相談を受ける前に、被ばくのメカニズム、健康被害はどのようにして生じるのかなどについて学習します。

・お話し会の開催
 関東に避難されている方を中心に呼び掛けて、避難者の集いを開催します。避難者たちは各地に住んでおり、容易に知りあうことができません。お話し会の開催を通じて、避難者同士のつながり作りをサポートします。また、小さなお子様をお連れの方が落ち着いてお話しできるように、( 乳児を除く)お子様の遊び相手なども行います。

・避難先での生活支援
 避難されてからの生活状況をききとり、その人自身に即した生活支援を行っていきます。以前の生活に戻れるように、引っ越しのお手伝いや、子どもの学習の補助や法制度上のサポートを受けられるように書類作成の手伝い、申請の付き添いなどをします。

・賠償サポート
 9 月から東京電力への損害賠償請求が本格的に始まりましたが、膨大な書類と複雑なシステムに、被災者からはとまどいの声があがっています。法律や制度について学び、書類作成サポートや弁護士の紹介といった賠償請求のお手伝いをしていきます。

活動内容

 セイピースプロジェクトでは、これまで被ばく相談セミナー、被ばく予防リーフレットの無料作成、ブックレット出版などを行ってきました。セミナーには200 名近くもの人に参加していただきました。

 被災者支援事業では、週1回くらいのペースでミーティングを行い、実際に避難者からニーズを伺ったうえでの今後の取り組みの検討、学習会などを行っています。
 知り合いに区域外避難者がいる方、原発・被ばく問題に関心を持っている方やセイピースの活動に関心をもたれた方は、ぜひ一度ミーティングや学習会に参加してみてください! 詳しい日程などは以下の連絡先にお問い合わせください。
 
 連絡先:mail@saypeace.org / 03-6450-8124

最新の画像もっと見る