うさぎのひとり言

唐突な思いつきで、脈絡なく不定期に書いてます。

夕方に考える

2008-01-12 | Weblog
慈音さんは、ポケモンとか、ケロロとか、相変わらずアニメ好きで、お子ちゃま向けテレ東ゴールデンタイムをはずさない。本人に聞くと、本当に好きなのは『ポケモン』で、たまたまテレビで見た㈱ポケモンの石原社長と友達になりたいと熱望している。それは、社内の景色が慈音さんの思い描く理想的な環境とかなり合致していたかららしい。あとのたくさんのアニメは、『銀魂』とか、大笑いはしちゃうんだけど、どれが一番ということもなく、他に見るものがないから見ているんだと、割と冷めたことを言う。人生に疲れた人は、これを『惰性』というのだろうか。
そんな慈音さんは、また、時代劇が好きだ。簡単明瞭、わかりやすい筋立てがよろしいようで、民放制作の時代劇が気に合うようだ。
昨年、広島からの帰りに京都で、NYからBBC制作の『SYOUGUN』の撮影に太秦に来ていたルイ君と合流して撮影所を見学させてもらった時、たくさんのご存知作品のポスターを眺め、ちょっと誇らしげだった。東映の人は、若い時代劇ファンにいたく感激してくださり、結髪室などへも案内していただいた。でも、なんと言っても慈音さんが一番楽しんだのは、映画村のお化け屋敷だった。
役者さんが幽霊に扮しているお化け屋敷からは、叫び声が途切れることがなく、遠足や修学旅行でやってきた小中学生が叫びながら逃げ出してくる。
私ははなからパスしたのだが、入るといって聞かない慈音さんが、激しく筋緊張を起こしてしまうのではないかと気が気ではなかった。
ルイ君に車イスを押してもらい、お父さんと3人でいざ出陣。
車イス出口から出てきた3人は、とても満喫した顔をしていた。
コースの最後に破れ笠を被ったお侍幽霊が近づいてきたのだが、(きっと幽霊役の役者さんは、車イスの男の子を脅かさないように、でも、お化け屋敷の恐怖もちょっと体験できるように、ものすごく気を使ってくれたのだろう)、そこに向かってルイ君は慈音さんを押し出し、慈音さん自慢のキック、キック、かかと落としが炸裂。目撃者のお父さんによると、お侍幽霊は、『うわぁっっっ……』と力なく叫んで元居た場所に戻って行ったそうだ。本当に、ごめんなさい。まさか車椅子に乗った子が攻撃してくるなんて思わないよね。本当に、すみません。
ちなみに、お化け屋敷ではこのような行為は禁止事項で、強制退去させられる。慈音さんたちは、コースの最後にやらかしたので、そのまま出てきてしまったが。
そんなこんなで、京都から帰ってからも相変わらず時代劇を、特に再放送を中心に見ている。
子供の頃、母の実家に遊びに行くと、夕方になるとテレビの前におじいちゃんとおばあちゃんとおじさんとおばさんがそれぞれの仕事を終えるなり中断するなりして(おじいちゃんの家は農家)集合して『水戸黄門』を見ているのにはビックリした。なんでこんなものを!?
『面白いぞ、お前も見ろ』と口々に言われ、何がなにやら…。でも、今、私はそれを面白いと感じるようになった。突っ込みつつも、(突っ込むと慈音さんに、お話なんだから『おいといて』と返される)このわかりやすい、裏切りのない展開に楽しまされてしまう。東野黄門と西村黄門の再放送は、画像の古さもノスタルジックな気分にさせられる。あぁ、年を食ったもんだ。
いつかまた黄門様以下キャストの入れ替えがあったりしながら未来永劫続くのだろうか? ぜひ、続いていもらいたい。また、再放送で見るから。
ちなみに慈音さんは、初代風車の弥七さんが好きだ。
いつか里見黄門も代替わりをするだろう。次の黄門様には、あおい輝彦さんがイチ押しだ。夕方に考えるにふさわしいテーマではないか。西郷輝彦さんも結構いけるか…?などと、思うこの頃だ。