中原聖乃の研究ブログ

研究成果や日々の生活の中で考えたことを発信していきます。

アメリカに移住したマーシャル人

2017-05-25 12:07:21 | マーシャル諸島の紹介

 

マーシャルでの学生時代の調査中、とてもお世話になった家族が今住んでいる町、ユタ州ハイラム市を2017年3月に訪問しました。ここにはマーシャル人移住者のなかでも、ロンゲラップ環礁のマーシャル人しかいません。ちょうど、子供の一歳の誕生日パーティーがありました。なんとここはマーシャルか?と思うほど、マーシャルの首都マジュロと同じ形式でパーティーが行われていました。100キロ南のソルトレークシティもまたマーシャル人移住者が多い町ですが、ロンゲラップ環礁出身者が多く、ロンゲラップタウンと呼ばれているとかいないとか。

 ハイラム市の人口はわからないのですが、ハイラム市のあるキャッシュ郡の人口は91,391人。産業は酪農です。見渡す限り牧草地が広がっており、牛のとさつ工場では、一日2000頭の牛を捌くのだそうです(マーシャル人談)。酪農も行われており、バター工場もあります。アイスクリームやバターを販売しているお店もあります。食べてみたかったのですが、私が行ったのが土日で、残念ながら閉店でした。

ほとんどがモルモン教徒です。なので、マーシャル諸島に住んでいたころは、プロテスタントだったけど、移住後も教会にはいきたいのでモルモン教に改宗したという人がいます。数年後にはマーシャル諸島に戻りたいと言っていて、その時にはまたプロテスタントに戻るのだそうです。