今回の車は、日産セレナ です。
後1ヵ月程で、夏の年中行事である民族大移動がやって来ます。そんな時に、家族と荷物がたくさん積める車はいかがでしょう。今回の日産セレナは、その条件を満たしてくれる車です。
今回乗った日産セレナは、平成12年式の走行距離7万kmの年式相応の車でした。何故相応かと言うと、車を仕事や通勤で使う事は別として、日曜祭日に出かける程度使用した場合の走行距離の目安として、1年でおおよそ1万kmくらいです。やはりこのミニバンタイプの車は、家族向けの車と言っていいでしょう。
今回のセレナは二代目になります。初代セレナは今思えば商用車の様で、人数を乗せるだけなら十分な車でした。でも当時としてはそれで良かったと思いますが、ユーザーの求めている「もっと使いやすい車」を、二代目セレナは叶えてくれています。初代セレナのATシフトレバーはフロアにあり・・というより、センターコンソールにありました。本当にセダンタイプの乗用車感覚の車でした。しかしこの二代目セレナではハンドルの横に装着してコラムシフトになりました。そのため日産の車もやっと前部座席から後部座席に自由に移動出来るようになりました。そして初代セレナのエンジンは座席の下にあったわけですが、二代目になりボンネットの中に納まってます。これにより、運転席&助手席の足元の空間が広くなりました。
そんな二代目セレナに乗って見ました。運転席に座ると、確かに足元やサイドの空間に開放感があります。最近の車はダッシュボードにATシフトがあり、操作も楽になっていますが、このセレナは少し前の車なので、シフトレバーの位置に少し違和感があります。当時としてはこれが主流でしたので、それ程邪魔には思えません。後部座席のスライドドアが左右開く事で、広々と開放的にも思えます。運転席に座った感じも、視線が高くて凄く視界が広くていいですね。
では走りはどんな感でしょう?この二代目セレナのこの年式だと、ガソリン車で2000ccと直噴ディーゼルターボ車の2500ccの二種類のエンジンが用意されていますが、今回のセレナは2000ccエンジン(SR20DE)を搭載しています。このSR20エンジンは日産車の2000ccクラスによく使われるエンジンで、古くは平成2年頃の初代プリメーラにも搭載されていました。僕自身も初代プリメーラに乗っていた事があり、このSR20・DOHC4気搭エンジンはよく回り、レスポンスのいいエンジンでした。このエンジンの特徴として、タイミングチェーンを使っている事です。その為、タイミングベルトを使っているエンジンの様に、古くなったり走行距離が多くなった場合、ベルトを交換する必要がないのです。そこが年式が経っても永く乗れる秘訣なのです。但しエンジンオイルは定期的に交換して下さい。このSR20エンジンにCVT(無段階変速)ミッションの組み合わせは、運転した感じが凄くいいです。走り出しCVTミッションは、なれないと違和感がありますが、速度が上がるにつれスムーズに加速します。エンジン回転計を見ていると、低回転でスムーズに走って行きます。レスポンスのいいSR20エンジンは、低回転でもパワーを十分発揮しているようです。エンジン回転が上がらないという事は、燃費のいいという事になります。ちなみに新車カタログデータによると12.0Km/Lになっています。勿論走行状況や乗車人数にもよって違いもありますが、以前僕がプリメーラに乗って長距離走った際、約2000回転前後キープでリッターあたり10~13Km/L走った記憶があります。あくまでも僕の事例ですが、そんな事もあり僕はこのSR20エンジンが好きになりました。
はじめにも書きましたが、これからのレジャーや帰省シーズンには、このセレナはお薦めの車です。
今回の車輌協力 オートワン この車の詳細はこちらまで
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