いや~暑いですね。今年の夏は、特に暑い。そんな日々の中、人気のあるたい焼き屋には行列が出来ます。
栃木県宇都宮市に、昔から親しまれているたい焼き屋があります。宇都宮市街の外側を、4車線の宇都宮環状線が通っています。その4車線道路から路地に入り、駒生公園の前を通って行くと、静かな住宅地に入ります。本当にココにたい焼き屋が有るのか疑いつつ、ゆるやかな上り坂を上がって行きました。すると一見普通の民家の玄関先に、「たい焼いた」と書かれた看板が目に入りました。ココがたい焼き屋?と思わせるたたずまい。
とりあえず脇に車を停め、知らない人の家に入る感じで、恐る恐るドアを開けました。すると目の前に一丁焼きの型が数本置かれた空間があり、年配の女性がその中に立っていました。思わず「たい焼きありますか」と言ってしまいました。というのも、僕が訪れた時間が午後5時近かった為、もう完売してしまったのか聞きたかったのです。確かに店の様子からして、すでに焼いている雰囲気が無く、仕方ないかなという気持ちが先に立っていたのです。すると女将さんが「何個ですか」と聞いてきたのです。まだ焼いてくれるのかなと思い、「一個下さい」と言うと、すでに紙袋に入れられた中から、わざわざ僕の為に一個出してくれたのです。焼き立てではありませんが、何とかたい焼いたのたい焼きにありつけた事の方が嬉しく思いました。そして「この時間になると小腹がすくからね」と言いながら、僕にたい焼きの入った紙袋を渡してくれました。何か女将さんの人柄が伺えた瞬間でした。
早速たい焼いたのたい焼きを食べてみました。すると皮が思っていたよりやわらかく、一丁焼き独特の薄皮です。写真でもわかるように、今すぐ中の餡子がはちきれて、飛び出して来そうです。そして中の餡子も、甘さが抑えられているわりにこくがあり、他では味わえない独自の味です。このやわらかい皮と、このオリジナルな餡子との相性が凄くいい感じです。もしかしたら、焼き立てだと皮がもう少しパリッとしているのかな?もしそうだとしても、この食感と味からして、冷めても美味しいという事になりますね。これは宇都宮の方が好んで買うはずです。
後調べですが、宇都宮の方に何故こんなに人気があるのかというと、以前宇都宮市内に上野百貨店があり、その中にこのたい焼いたが有ったそうです。その上野百貨店が無くなりましたが、たい焼いたさんは自宅の片隅で、昔ながらの常連さんの為に、日々焼き続けているのでしょう。そのへんも宇都宮の方に支持されている一つと思います。
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