たい焼きを探しに、岩手県陸前高田市に来ました。陸前高田は東日本大震災で発生した津波で、被害を受けた町の一つです。陸前高田は太平洋に面した町で、穏やかな広田湾の岸に長い海水浴場があり、それに沿って高田松原の松林が広がっていました。でもそれは以前の話。2011年の震災で、その景色が失われました。唯一残された奇跡の一本松がニュースに取り上げられ、現在でもその姿を見る事が出来ます。そんな陸前高田で、たい焼きが食べられます。
震災の後、町の再開発が進んではいますが、まだまだ人が住める状態ではないようです。震災以前は三陸鉄道の陸前高田駅がありましたが、津波で駅舎が流され、線路も打撃を受けた為、現在は鉄道に変わってバス輸送になりました。南三陸鉄道の盛(さかり)駅から大船渡線BRTに乗り、陸前高田駅まで約1時間くらいで到着します。
平成29年4月に、陸前高田嵩上げ地区に、アバッセたかたという複合型商業施設がオープンしました。それに伴い大船渡線BRTのまちなか陸前高田駅が開設されました。僕は車で訪れましたが、何度か赤い車体のバスを見かけました。そのオープンして間もないアバッセたかたに、今回のたい焼き屋さんがあります。
広い駐車場に車を停め、左にある真新しいアバッセたかたA棟に入って行きました。中に陸前高田市立図書館があり、静かで落ち着く空間です。で今回のたい焼き屋さんですが、入り口を入ってすぐ右側にあべやさんあります。対面に汐風食堂があり、小さいフードコーナーになってます。
あべやさんはたい焼きの他に数種類のたこ焼きがあり、ちょっとした軽食が食べられます。あべやさんのたい焼きは、小倉・クリーム・お好み鯛焼きの3種類です。僕は定番の小倉にしました。既に焼き上がってあるたい焼きを袋に入れてもらい、外でゆっくり食べる事にしました。
A棟を出た所にちょうど座れる場所があり、そこに腰掛けてたい焼きを食べました。形はよくある連式のたい焼き。それを頭からがぶり。おー!思っていたのと違い、皮の表面がサクッとした食べ心地。中は柔らかく、全体的に軽い食感です。その中に小倉あんが入っていて、甘さを結構抑えてあり、小豆のおいしさがちゃんが最後まで味わえ、「意外に」というと失礼ですがとてもおいしいです。これなら2匹一気に食べられそうです。
これはアバッセたかたから海がある方を見た写真です。中央に山が見えますが、その間には広田湾があります。震災前は、この辺りから海までは市街地で、家が沢山建っていたと思います。今は何も無い。
なにかが見つかる広告