青森県の弘前市と五所川原市の間に、板柳という所があります。その町の国道339号線沿いに、たい焼の赤いのぼりが立っていました。見ると「かまやの七色たい焼」と書かれていました。七色たい焼とはいったいどんな たい焼きなのか、やはり気になりますよね?車をUターンさせ、たい焼きを買いに戻りました。
店の中に入ってビックリ!ここかまやさんは、なんと駄菓子屋さんでした。とはいえ、現在でも駄菓子屋をやっているのかな?今では懐かしいくじ引きなどが置いてありました。そんな雰囲気がする店内の片隅で、年輩のおばさんがたい焼きを焼いていました。
さて七色たい焼ですが、たい焼きが七色ではなく、味の種類が七つという意味でした。内訳は、カスタード・チーズ・肉たい・あんこ・ホワイトチョコ・チョコ、ハムネーズの七種類です。この中で珍しい物が、肉たいとハムネーズとホワイトチョコです。でもハムネーズは、名前から想像すると、ハムとマヨネーズでしょう。あまり見かけないホワイトチョコは、字のごとく白いチョコが入っているのでしょう。そしてわからないのが、初めてお目にかかる肉たいです?あげたいの店みわやのバーガーあげたいのように、中にお肉が入っているのかな?
こうなったら、お店の名前のとおり、七種類全部買うことにしました。この時点ではそれ程考えず、勢いで言ってしまいました。七匹のたい焼きを焼くのは、結構時間がかかります。見知らぬ田舎町の駄菓子屋で、ただジーっと時の過ぎるのを待っていました。国道沿いという事もあり、結構車が行き来しています。その車を眺め、ジーッと。そして十数分後、たい焼き七匹が焼きあがりました・・・がその時、店のおばさんの奇妙な行動に、目がくぎ付けになりました。焼きたてのたい焼きに切れ目をいれ、何やら棒のような物を入れていました。それ2匹も・・・?実はチョコとホワイトチョコの固まりを、焼きたてのたい焼きに入れていたのです。呆気にとられていると、「このチョコとホワイトチョコは、頭から食べてね。そうしないと、こぼれてしまうから」と説明されました。そしてその2匹だけ、紙袋とビニール袋に入れられ、二重にして渡されました。思わず「はぁ・・・」ですよ。
たい焼き七匹食べるの、それなりに時間を要するので、車を走らせながら一匹づつ食べる事にしました。まずは気になった肉たいから食べました。たい焼きの皮は、昔ながらのふわふわで、何となく甘味が感じました。頭から食べると、中から肉味噌らしき物が出てきました。思わず「へー」です。味はそれなりに美味しいけれど、なんとも不思議な味で、この肉味噌ご飯に合いそうです。次にハムネーズですが、これは言わずとしたハムたいですね。呼んで字のごとく、ハムとマヨネーズが入っていました。これもなかなか美味しいですね。さて次ですが、たい焼きの定番のあんこを食べて見ました。こちらは若干甘いあんこで、ふわふわの皮にピッタリです。これを食べると、ホンと昔のたい焼きの味です。そして次は、食べ方を指導されたチョコですが、言われたとおり、頭からかぶりつくと、中からトロトロの黒いチョコが溢れ出てきました。そのチョコをすすりながら食べないと、大変な事になります。でもこれが結構美味しく、ふわふわの皮にピッタリです。食べる直前にチョコを入れ、余熱で溶けてこの状態なので、焼いている途中で入れたら、もう大変なことになっていたことでしょう。このような作り方は、店のおばさんの永年の経験なのでしょう。ホワイトチョコも食べましたが、状況は同じです。ただホワイトチョコの場合、あまりにもまろやか過ぎて、味がぼやけてしまっています。次にチーズですが、これがいまいち味がわからないかな?確かにチーズが入っているのはわかりますが、皮の味とチーズの味がマッチしないような感じでした。そして最後はカスタードです。シンプルな中身ですが、これが一番食べやすかったです。皮の甘味とカスタードの甘味が丁度いい具合に重なっていて、これは美味いと思いました。
七匹食べた感想として、かまやさんのたい焼きは、濃い味の中身の方が美味しいと思います。でも七色たい焼とは、よく考えた物です。決してたい焼きとかけ離れた具材をチョイスしていないし、食べて見てこれは不味いという物が有りませんでした。でも一日にたい焼き七匹はキツイです。
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