転職徒然草 ☆退職願編☆

お仕事が忙しくなるのはいつも決まって夕方5時過ぎ。
今日も慌しく一日が過ぎようとしていて。

ふと気が付くと先日面接をしていただいた会社から一通のメールが届いていた。


「最終的にサリリン様を弊社○○部にお迎えする方向で最終決定をしました。つきましては…」


こ　これって…

内定通知だーっ

待ってたはずの嬉しいお知らせになぜか動揺しちゃったサリリン。
だって同時進行中の他の会社のことも気になってるのだもの。

かといって二兎を追うもの一兎をも得ず、
になってってしまっては元も子もナイ…



とりあえず、与えられた引換券を正式なチケットにすることにしました。
内定風のメイルをもらったとはいえ正式なオファーレターを頂戴していない訳で、待遇、条件etcの調整のために転職先のHRと面談するのです。

でも、その前に直属のボス（ゴロー：日本人♂）に退職の意思を表明しなくては…

告白の準備として、まずは退職願。
「尚子の代筆」「ビジネス文書の森」などから、サンプル文書をDLし、プリントアウトする。
ここまで5分とかからない。

次にそれらに署名・捺印し、封筒に入れて「退職願」と書いてみたりする。
こっそりトイレにこもって書いたけれど、これもまた5分でdone！

ここまで来ればあとはゴローと二人で話すだけ…

とはいえ。

今日も一日いつもと同じ調子で仕事の話をしてた訳で。
さっきまでお互い軽口を叩きながら、もうすぐ生まれるゴローJrの話をして一緒に笑ってた訳で。

一体サリリン、
なんて切り出せばいいの…

お互い言いたいことを言い合うような、そんなゴローなだけにサリリンの心が揺れた。
ああ、ゴロー、これは裏切りではないのよ…

そうこうしていると、なぜかゴローがサリリンに向かって突進してきた。
いつもとちょっと違う、緊張した面持ちのゴロー。

ヤバイ…

と思うのもつかの間、ゴローが口火を切った。

「あのさ、産まれるらしいから、悪いんだけど、もう帰りますね。」


えーーーっ

ちょ、ちょっと待ってよーっ


奥様の実家はたしか九州だったはず。
これから九州ってことはしばらくはオフィスに来ないおつもりで？？

しばらく周囲をうろちょろしてみたけれど、結局ゴローは羽田から飛び去ったのでした。

サリリンの退職願が受理されるのは何時なのでしょう…