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広島の調律なら佐野ピアノ工房へ!

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スタインウェイの調律

2020年09月09日 | ピアノ調律
スタインウェイというとグランドピアノ
のイメージあるかもしれません。

でもアップライトピアノでも様々な外装
設計があり響きもピアノごと個性があり
ます。

ただ共通していることはスタインウェイ
ならではの鍵盤の弾きやすさです。鍵盤
の梃子比率はメーカーやモデルごと違い
ますが、スタインウェイらしさの要因の
一つは鍵盤のシーソーの運動の俊敏さに
あります。

どんなに良いピアノでもその性能を充分
に発揮するためには基本の鍵盤調整から
始めないと、弾きにくいピアノになって
しまいます。

逆に基本の鍵盤調整を始め整調・整音と
調律以外の作業を大切にすると驚くよう
な思いがけない表現ができるようになり
ます。今回のスタインウェイもそのこと
を教えてくれました。



ザウターの調律

2020年08月23日 | ピアノ調律
ザウターは南ドイツの現在も製造を続ける
中ではドイツ最古のピアノメーカーです。

11年前に工場のある町シュパイヒンゲンへ
研修に行きましたが、当時は30人くらいが
工場内の部門に別れて作業されていました。

一通り見学をした後に最後に「ここからが
クラビーア・バウです。」と案内されたの
が仕上げの整調・調律・整音をする場所で
した。

組み立て工程とは部屋が仕切られており、
一週間で一台のグランドピアノの仕上げの
整調・調律・整音をみっちりと実習できた
ことは貴重な経験でした。

「品質の守護者」になることが現場の調律
師に求められることを痛感し、今でもその
責任を持って作業にあたっています。

ザウターにおいてもアップライトピアノも
含めて素晴らしい製造をしているので低音
から高音までのバランスが良く音色の変化
も豊かです。

工場でどのような品質でピアノを製造から
仕上げまでしているか?どのような響きに
仕上げているか?現場で確認できたことで
日本のお客様の調律でもそれを反映できる
ことが海外の工場で勉強するメリットです。


ツィンマーマンの調律

2020年08月13日 | ピアノ調律
ピアノ内部には様々なピアノに関する情報
が満載されています。

今回調律にお伺いした「ツィンマーマン」
というメーカーのピアノは1884年創業の
ドイツのザクセン州にあるメーカーだと
いうことがロゴからわかります。

ザクセン州は旧東ドイツ地域でしたので
歴史にも左右されていました。ただ今回
のツィンマーマンはドイツ統一後1992年
にベヒシュタイングループ傘下になった
後のツィンマーマンでしたので、調律を
始め整調・整音をすればするほど響きが
良くなりました。

調律師はピアノの前に立つと外装を見た
だけでもどこのメーカーかおおよそわか
ります。過去の経験から判断して、現状
からどのように手を加えればどのような
仕上がりになるか作業を始める前に見当
がつきます。

ピアノとお客様と対話をして、より良い
ご提案をさせて頂き快適なピアノ環境を
心掛けて作業いたします。

グロトリアンの調律

2020年08月06日 | ピアノ調律
ベヒシュタイン同様に現在もドイツで
素晴らしいアップライトピアノを製造
しているメーカーで「グロトリアン」
があります。

ひと言ピアノと言ってもメーカーごと
ヤマハやカワイでも音やタッチに違い
があり、ドイツのメーカーも音のコン
セプトにそれぞれ特徴があります。

透明でクリアな響きのベヒシュタイン
に対して人の声を意識した温かい音色
のグロトリアンも魅力的です。

決して妥協のないアップライトピアノ
としてドイツ製が選ばれることが増え
てきました。


ホフマンのGP調律

2020年04月12日 | ピアノ調律
ベヒシュタイン・グループの中でチェコの
工場で製造されている「ホフマン」という
ブランドです。

ベヒシュタインならではの透明でクリアな
響きを継承していることは調律をしている
としっかり感じることができます。

弾き方によって音の粒が揃っているか?
ピアノがキチンと教えてくれます。
弾き方によって音色が変わるか?
たった10mmの鍵盤の動きでも音量だけで
なく音色まで変わります。

それらができるように整調と整音ができて
いることが前提です。せっかく良いピアノ
でも調律だけでなく整調と整音がキチンと
できていないと、思った表現ができずスト
レスが溜まります。

現在も調律はマスクをしつつお伺いさせて
頂いております。大変な時期が続きますが
ピアノで少しでも生活に潤いがますように!