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ピアノの鍵盤の全貌

2018年08月24日 | 日記
ピアノのイメージで一番始めに浮かぶのは
鍵盤ではないでしょうか?

普段弾き手が見えている鍵盤は手前の部分
だけで、実際は更に奥まで長く延びており
鍵盤を押し下げると奥側が持ち上がるシー
ソーの運動をしています。

鍵盤は88鍵あり、取り出して並べると元々
は一枚の木のブロックを切断してそれぞれ
の鍵盤に加工されているのがわかります。

鍵盤側は等間隔に並んでいるのに対して、
奥側は低音は左側に高音は右側にクランク
しています。

これはピアノの弦は構造上音域ごと離れて
張られているために、弦の間隔に合わせて
鍵盤奥側はクランクしています。

全ての鍵盤を一様の弾き心地に整えるため
には調律だけでなく整調という作業が大切
なことが上の写真からも伝わると思います。

調律師の痕跡

2018年08月18日 | 日記
ピアノによっては30年も40年も同じ調律師が
作業していることもありますが、一台のピアノ
には長年の間に様々な調律師が作業をしている
ことが多いです。

調律師の作業はみんな同じではないので内容に
よってピアノの性能や寿命まで左右してしまう
くらい大切な作業です。

上の写真だけでもピアノの状況がわかります。

・木の表面のシミが見えます
これはピアノの湿度管理が良くなかったために
湿気によって付着したものです。

・木の一部にボールペンで記された丸いマーク
これは調律師が湿気の不具合のあるハンマーに
マークされたものです。

・木の間隔が不均一
これは使用や経年変化によってバラつきが出た
ままにされています。

ピアノは湿度管理が大切なので調律師がお客様
にその対策をご説明することが重要です。
適切でなければ木の表面にはシミができたり、
ハンマーなどの動きの不具合が出るので鍵盤が
上がらなくなったり音が出なくなったりします。

ピアノの内部修理お預かりでは例えばハンマー
を削って表面を整えて間隔や音色を整えたり、
動きを整えてタッチを揃えたり、シミやマーク
などの汚れを除去したり様々な作業をします。

今回ピアノの調律や修理をさせて頂いても今後
別の調律師がお伺いすることもあるでしょう。
より良い作業をしてより長く綺麗で楽しい状態
のピアノをご提供することを大切に考えており
ます。


鍵盤の貼り替え承ります。

2018年08月13日 | ピアノ修理
白鍵は製造された年代によって違う材質が
使用されています。

最も変質しにくいのが現在のピアノのほぼ
全てに使用されているアクリルの真っ白な
白鍵です。

昭和50年頃より前に製造されたピアノには
セルロイドが使用されている白鍵も多く、
製造から40年も経ているので茶色に変色し
反りが出て接着が剥がれてくることがあり
ます。(上面と側面の両方にセルロイドが
使用されているものや側面だけセルロイド
が使用されているものがあります。)

でも白鍵は木の表面に接着されている部分
を剥がして、現在使用されている真っ白な
アクリルを接着すれば歯がホワイトニング
されたように綺麗になります!

アクリルでも年数を経てヒビが入ったり、
欠けたりすることがあります。同じように
剥がして新たに貼り替えをすれば元通りに
なります。

白鍵の貼り替えの際は黒鍵もお預かりして
側面の指垢なども綺麗にクリーニングいた
します。

鍵盤全体を綺麗にすると、弾き心地も良く
できるので一石二鳥です。


気になるピアノの雑音

2018年08月07日 | 日記
ピアノの弾き手に取って雑音は気になります。
「ある特定の音だけ何だか違う音がする!?」
ピアノを買い与える親御さんは気付かなくても
普段弾いているお子さんは気付いていることが
多くあります。

「ここがおかしい…」と言葉に出すお子さんも
いれば、心の中で「おかしいなぁ…」と思って
いるお子さんもいます。

「これはこういうもの」「なおらないもの」と
思っている心の声をピアノから聞き取るために
調律の際は音合わせの調律だけでなく、内部の
掃除を鍵盤を外して行なったりします。

上の写真は鍵盤の反対側のキーエンドと呼ばれ
る部分です。この鍵盤はグランドピアノなので
赤いフェルトが貼られており、ここがダンパー
と呼ばれる弦の振動を止音する黒い部品を持ち
上げます。

写真の真ん中のフェルトを見ると白いボンドの
ような接着剤がはみ出ているのが見えます。
今回の雑音の原因がここにありました。

ただ調律しただけでは気付けないことがありま
す。弾き手に寄り添って、心の声をピアノの中
から見つけることも調律師の役目です。

木製インシュレーターのススメ

2018年08月01日 | 日記
過去に調律師が集まって面白い実験をした
ことがあります・・・

ピアノには移動をしやすくするために足元
にはキャスターが付いています。そのため
床の上に直接キャスターが乗るとピアノの
重みで跡が残ってしまいます。

ピアノを安定して設置するためキャスター
を乗せる受け皿のことをインシュレーター
と呼んでいます。(畳の上に設置する場合
は敷板の上に乗せます。)

そこでドイツ製のグランドピアノを使用し
て、様々な材質のインシュレーターに置き
換えて音にどのような違いが出るか?実験
をしました。

結果は大変興味深く、最も一般的なプラス
チックのインシュレーターを標準とすると
ゴム製は想像通り響きが大人しくなりまし
た。そして木製のインシュレーターを試す
と低音から高音までバランスも良く響きが
明るくクリアになりました!

写真の木製インシュレーターはドイツ製の
カエデ材ですが、日本製のものと比べても
際立ってピアノの良さが引き出されました。

やはり土台は大切です。唯一地面と接して
いるキャスター部分で音が滞ることなく音
が綺麗に循環することによって、しっかり
響板が響くことが実験でわかりました。

より良い響きのために!ご興味がありまし
たらご連絡ください。