現行のベヒシュタインはブルーの
フェルトが金色の鉄骨と相まって
美しくモダンなスタイルが魅力的
です。
音色は高音部に至るまで色彩豊か
で低音中音高音とバランスが良く
響いてくれます。
立ち上がりが早くクレッシェンド
が細かく変化し、吸い付くような
鍵盤は様々な表現を演奏者に期待
させてくれます。
大切なことは調律師がそのような
表現ができるための基本的な作業
の重要性を理解して整調調律整音
をしなければなりません。
一つ一つの作業を愚直にすること
の大切はベヒシュタインから教わ
りました。
一つ一つの作業精度で敏感に響き
やタッチが変化してくれます。
そしてその積み重ねが本来のベヒ
シュタインの美しさとして現れて
くれます。
逆にいずれかの作業を適当にして
しまうと、表現が狭まってしまう
ので大変もったいないことになり
ます。
調律は単にチューニングではなく
響きや音色を揃えるという感覚は
ベヒシュタインから学びました。
もちろんその経験は全てのピアノ
で反映させて頂いております。
弾くことがより楽しくなるピアノ
をこれからもお届けして参ります。