goo blog サービス終了のお知らせ 

広島の調律なら佐野ピアノ工房へ!

お問い合わせ
TEL:082-490-3192
E-mail:sano39u1@drive.ocn.ne.jp

ベヒシュタインの調律

2025年02月05日 | ピアノ調律
現行のベヒシュタインはブルーの
フェルトが金色の鉄骨と相まって
美しくモダンなスタイルが魅力的
です。

音色は高音部に至るまで色彩豊か
で低音中音高音とバランスが良く
響いてくれます。

立ち上がりが早くクレッシェンド
が細かく変化し、吸い付くような
鍵盤は様々な表現を演奏者に期待
させてくれます。

大切なことは調律師がそのような
表現ができるための基本的な作業
の重要性を理解して整調調律整音
をしなければなりません。

一つ一つの作業を愚直にすること
の大切はベヒシュタインから教わ
りました。

一つ一つの作業精度で敏感に響き
やタッチが変化してくれます。
そしてその積み重ねが本来のベヒ
シュタインの美しさとして現れて
くれます。

逆にいずれかの作業を適当にして
しまうと、表現が狭まってしまう
ので大変もったいないことになり
ます。

調律は単にチューニングではなく
響きや音色を揃えるという感覚は
ベヒシュタインから学びました。

もちろんその経験は全てのピアノ
で反映させて頂いております。

弾くことがより楽しくなるピアノ
をこれからもお届けして参ります。




ハンマーが彩る音色

2024年12月31日 | ピアノ調律


2024年もお陰様で600台以上のピアノ
を調律させて頂きました。

鍵盤の数と同じく弦を叩くハンマーも
88本あります。

弦のピッチを整える「調律」とは別に
音色を整える「整音」はハンマーの形
や弾力を整えます。

ピアノごとハンマーの状態は様々です。
湿度の影響・料理の油やタバコのヤニ
の影響・フェルトの摩耗具合・製造の
個体差・フェルトやウッドの材質等々

更には工場でどのような仕上げをされ
たか?納品後にどのような作業がされ
たか?

様々な要因でピアノごと音色が違って
きます。

そこで掃除を始め「整調」と「調律」
をした上で「整音」をすると、ピアノ
本来の響きを楽しむことができます。

2025年も基本作業を愚直にピアノ本来
の響きをお届けしたいと思います。

引き続き宜しくお願い申し上げます。

佐野ピアノ工房


尾道東高校のベヒシュタイン

2024年10月23日 | ピアノ調律

調律にお伺いしました。

譜面台は透かし彫りで、だるま脚の
伝統的なベヒシュタインのデザイン
のフルコンサートピアノE型です。

毎年調律されていますが、あいにく
コンディションが悪いために本来の
タッチや表現力はなく平凡なピアノ
になっていました。

普段通り、アクションや鍵盤を取り
外して掃除から始めます。
バランス・フロントキーピン磨き
バランスホール掃除・調整
ダンパーストップレール調整
アフタータッチ調整
ハンマースティック修理
ハンマー弦当たり
最後に調律を仕上げました。
授業もあるので限られた時間の中で
ベヒシュタインらしい美しい音色と
反応の良いタッチが戻りました。

更に良い状態を保つためには湿度計
を見ながら除湿機で可能な限り湿度
を保つことが大切です。

佐野ピアノ工房ではそれぞれピアノ
ごとに違う普段の管理のアドバイス
をお伝えさせて頂きます。







ピアノの虫食い注意!

2024年01月23日 | ピアノ調律
ピアノの定期的な調律のメリットは
内部状態を総合的にチェックできる
ことです。

毎年や半年ごとの調律でも毎回掃除
を欠かすことはしません。
鍵盤の下は虫食いの温床になること
が多いです。画像は鍵盤の裏の赤い
クロスをゴマ粒くらいの虫が食べて
しまって、緑色のクッションの上に
赤い粉が積もってしまっています。

毎回の掃除で早期に発見し処置する
と、クロスの貼り替えをしなくても
良いタッチ感を維持できます。

実際は掃除だけでも音色やタッチが
良くなります。
調律師自身がその変化を認識して、
一つ一つの作業をすることは大切な
ことです。

そして総合的に良い状態をご提案と
ご提供することを心掛けています。

幸せな時間を作る仕事

2023年12月29日 | ピアノ調律
本年もたくさん方々にお世話になり、
本当にありがとうございました。

普段から掃除を始めとした整調など
の基本作業を大切に、調律・整音を
させて頂いております。

「細心の注意がお客様の幸せな時間
を作っている」と気持ちを新たにし
一つ一つの作業を大切に行います。

年明けは1月4日より営業いたします。
来年も宜しくお願い申し上げます。

佐野ピアノ工房 佐野雄一