goo blog サービス終了のお知らせ 

広島の調律なら佐野ピアノ工房へ!

お問い合わせ
TEL:082-490-3192
E-mail:sano39u1@drive.ocn.ne.jp

調律師ができることは?

2020年02月12日 | ピアノ調律
調律師はただ調律をするだけでなく、
良い音色や良い弾き心地にするために
あらゆる作業をしています。

鍵盤の下はホコリが溜まりやすいので
掃除に始まり鍵盤を収めるピンの表面
にサビがあれば磨いて滑らかにします。

たったこれだけの作業でも音色や弾き
心地はとても良くなります!

鍵盤や内部アクションの様々な整調の
項目を揃える作業はただ寸法を揃える
だけでなく、そのピアノにとって適切
な寸法に揃えることで音色や弾き心地
はコントロールしやすくなります。

鋼の弦を叩くフェルトのハンマーの形
や弾力性をそのピアノにとって適切な
状態に整音することによって、音色は
平面から立体になり音量の変化も豊か
になります。

調律もただ唸りをなくすだけでなく、
一弦一弦を響かせると音色は華やかに
なり敏感に反応するようになります。

もちろんピアノ弾かれるお客様と会話
を大切にして一緒にピアノをより良い
状態に引き上げていきます。

そうしたピアノは弾き手の要求に応え
てくれるようになるので、よりピアノ
が楽しくなり演奏も豊かになります。

そのためにできることを調律師は常に
研究して試行錯誤しています。

メーカーを問わず調律にお伺いしております。

2019年12月11日 | ピアノ調律
ピアノには様々なメーカーがあります。
日本だけでも100年以上の製造の歴史
があり、ヨーロッパも含めれば300年
以上の製造の歴史があります。

一人の調律師が出会うピアノメーカー
はその中のほんの一部にすぎません。
一つのメーカーでも様々なデザインの
ピアノを製造しているので、外装だけ
でなく内部も基本的な考えは同じです
が、設計はそれぞれに違いがあります。

置かれる環境や何年間どのように弾か
れていたか?でも一台一台違いがあり
ます。

その一台一台に合わせて今ある環境で
キレイに響くようにするのが調律師の
仕事です。

どのピアノも手順は掃除→整調→調律→
整音と同じですが、決まった寸法では
なくピアノがどんな音を出したがって
いるのか対話して作業を進めます。

昨年お伺いした介護スペースに置かれ
ているピアノに前回アドバイスさせて
頂いた内容が貼られ大切に管理されて
いました。

気持ち良く弾いてくださっているとの
ことで、今回はクリスマスコンサート
の前の調律で更に響きが豊かになりま
した。

普段のピアノ管理と、一度だけでなく
調律を繰り返すことによってピアノは
成長して弾くことがもっと楽しくなり
ます!






シゲルカワイの調律

2019年11月29日 | ピアノ調律
日本製ピアノとして評価が高いカワイ
製ハイクラスのピアノがシゲルカワイ
です。弾き手や調律師にとっても素直
に反応する点は人気の理由の一つだと
思います。

決して特別な調律でなく全てのピアノ
に共通して基本作業を愚直にすること
によって響きは輝き豊かになります。

調律においては一弦一弦が立ち上がり
良く明瞭に響かせ、整調をピアノごと
に合う寸法に揃え、整音で音色の変化
を揃えると鍵盤はコントロールが良く
なり演奏にピアノが応えてくれます。
全ての作業が音色とタッチに影響して
います。

ペダルもそれぞれが滑らかにストレス
なく動くよう調整することによって、
表現力は更に広がります。

メーカー問わず調律にお伺いできます。
アップライトピアノもグランドピアノ
もそれぞれのメリットがありますので
疑問がありましたら、佐野ピアノ工房
までご連絡ください。


二つのアクション

2019年03月16日 | ピアノ調律
調律にお伺いしていると同じ部屋にグランド
ピアノが二台並んでいることも少なくありま
せん。

写真は上がヤマハで下がボストンのグランド
ピアノの内部にあるアクションです。

調律師はメーカーやサイズや製造年代などを
聞くと、そのピアノの音色やタッチの傾向を
今までの経験からイメージできます。

弦を叩くハンマーフェルトの摩耗状況や質感
は大切な響きの要素です。他にも様々な部品
の形状や寸法にも違いもあり、ピアノごとの
個性になっています。

「みんなちがって、みんないい」というのは
どこかで聞いたことのあるフレーズですが、
ピアノにおいてもそれが言えます。その違い
を引き立てるのも調律師の役目です。



ピアノの調整は櫛の歯のように

2018年03月10日 | ピアノ調律
上の写真は櫛の歯のようになっていない
状態の一例です。

グランドピアノは大屋根を開けて譜面台
の下に上下に動く黒い部品が見えます。

右のペダルを踏むと全体が上下し、鍵盤
を押すと押した鍵盤の音に当たる部分が
上下に動きます。

学校の音楽室などでは思わず誰かがその
部品に触ってしまい櫛の歯のように揃っ
ていたはずの黒い部品はバラバラの状態
になってしまいます。

この黒い部品はダンパーと呼ばれる弦の
振動を止めるブレーキの役目をしている
ので、この調整がばらつくと音の止まり
が悪くなってしまいます。

ピアノの調律ではペダルのコントロール
もしやすくするために、このダンパーの
繊細な調整も佐野ピアノ工房の必須調整
の一つです。