歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

バレリーナの屋根裏部屋

2011年11月07日 | 造園 -creation-
10月末、神保町の路地裏の、小さなギャラリーで催されました:
『バレリーナの屋根裏部屋』展。




おかげさまで、
あの小さな小さな空間に、溢れて漏れちゃうほど、
沢山の方にいらして頂きました。

ありがとうございました。m(_ _)m



総勢11人のグループ展。

他10人のいろんな作家さん(みんな女子)に紛れ込み、





白い部屋のすみっこに こっそり出展しました作品は、、、

こちらです!




焼きおにぎり!


友人アヤコンタが差し入れしてくれました。手作りの、できたての。
みんなで美味しく頂きました。どうもありがとうね*



、、っていうのはさておき、

こちらです!!








寄りましょうか。















引きましょうか。





こんなんでした。


枯れ木、ドライにした草、

実、

螺鈿の光る貝殻、ビー玉、

バラの花、コンペイ糖型のキャンドル、

などなど。












タイトルは、ずばり

「バレリーナの屋根裏部屋」

です。





「きれいなものをとってきては、巣につけて美しい巣を作るニワシドリを思い出したよ。」
とは、もりっちの言。

ニワシドリって、知らなかったんですが、
調べたら、

 「庭師鳥」

、って

・・・・!!


なにそれ!まさしく自分にぴったり!笑


というか、
この作品はまさに、自分が あちこちの旅先やなんかしらで見つけては拾い集めて来たストック、
個人的な「宝物」の寄せ集めなんです。

そういう意味で、今までで一番、ミニマルで、ごく私的な
“造園作品”でした。






枯れ木も、貝殻も、
それぞれひとつずつに、れっきとした出自があり、
語り尽くせない思い出があり、
ささやかならぬ思い入れがあります。


きっと誰しも、そういうものがあるんじゃないでしょうか。


自分以外の人には ぜんぜん意味がわからないけど、
自分だけには、特別な宝のようなもの。

まさしく、「思い出=プライスレス」っていう。


******

おかげさまで、いろんな方に見届けてもらえました。
懐かしい友人にも再会できたり。

そして、
生まれたての(2ヶ月)赤ちゃんにも出会えたりして*



ちょー可愛いーーー*
友人の子だけど、ちょー可愛い。

赤ちゃん、まじ可愛い。アニマルだよー。

とか言いながら、写真撮りまくったりして(ほとんどぜんぶブレブレのピンぼけ)





きゃーん笑ったーん



うわー*



うわーーー**

展示なんかもーどーーーでもよくなっちゃうね。




ちっちゃかった長女ポニョミ(仮名)も、もはや3歳。でっかくなってる・・。





さて、





作品ですが。

おかげさまで、良いねって褒めてくれる人もいて。
ありがたやありがたや。

へたな写真では伝えきれないのが立体造形ってものですが、
どうでしょうか?


これをどう見るか。
っていうのは、もちろん作者本人の想起した「正解」はあるんだけど、

「正解」ってのは無いっていうか、
見る人それぞれの目の数だけ正解があってしかるべきで、それで良いと思うので、
くどくど説明したくはないのですが。




以下、一応くどくどと、「自分が」イメージしたことを述べます。

備忘録代わりです。
特に読まなくても良いですよ。
こっから先。



******


自分がこの作品に投影したイメージについて。



まず、
「バレリーナの屋根裏部屋」という主題:キーワードから 結びついたのは、

『ブラックスワン』のイメージでした。
今年 映画館で見た唯一の映画。
すんごい重たい、苦しい映画でした。


ただ独り選ばれし、美しく輝くプリマであるために、

身体に強いるもの凄い負荷と鍛錬の 血と汗と涙があり、
色んな情念が渦巻き、
もの凄い抑圧や嫉妬があり、
ぶっ壊れそうな緊迫した精神状態があり、
どう抗っても打ち克てない壁(老い、実力、運、生来の力、など)があり、
追いつめて、追いつめて、追いつめきったところで、メッタ刺しに引き裂かれるような
自我との闘いがあり。

そういう、ドロドロした血みどろの戦の涙のようなものなどを

一切、全く見せず、

ピンクのサテンのきれいな光沢のあるドレスを着て、
宙をゆらぐ鳥の羽根のように、ふんわり軽やかに、美しく舞わんとする。
解き放たれたように、楽しげに舞わんとする。


それが、バレリーナのイメージ。

自分の、バレリーナのイメージ。



不肖ながら、自分もバレエをやっていて、
バレエってものが いかに、身体に凄絶なる厳しい無茶ぶりを強いているか(しかもそれを感じさせないようにするか)を思い知ったこと。
それと、
上述の『ブラックスワン』の、どす黒い重~~い影響。この二つがでかいです。


それを以て作った この作品は、

一見、とってもフェミニンでファンシーでファンタジックで可愛らしい。
でもその中身は、よくよく見ると、
山のもの海のもの、
荒々しい刺々しいもの、乱れたもの、折れたもの、
私的な思い、念、光り物、枯れたもの、
ゴミのようなもの、
もう色々ごちゃごちゃ、カオスになっていて。

それが、バレリーナの隠された真実の顔。すなわち、
自分の秘密の“屋根裏部屋”に居るときの、顔。


「屋根裏部屋」には、
押し殺した自分の 色々なごちゃごちゃが詰め込まれて、大事に匿われている。
あの人からもらったあれ、あの人へ抱いた感情のあれ、あの時に捨て去ると決めた、あれ。
屋根裏部屋とは、自分の秘密のかけらを大事に大事にしまいこみ、自分だけが見られるところに飾った
「墓」でもある。


でも、

ただひとえに「ダンサーとして美しくありたい」という意志だけが一本、強い軸としてあるので、
表面上は しっかり、とてもきれいに、すっとまとまっている。

「屋根裏部屋」には、たくさんの秘密の宝物や感情を押し隠しながら、
バレリーナは、外には決して何れをも曝け出さないように、
からだをまっすぐにのばし、緊張させ、美しく、清楚に凛と佇む。

それが、バレリーナとしての姿勢。

屋根裏部屋をもつ、バレリーナ。




******


、、っていう、イメージでした。



自分のバレエの先生:マサコティック先生も見に来てくれました*
ブログで紹介してくれたよ。>>マサコティックの日々ブログより

先生ったら、凄いポイントをしっかり看抜いていました。さすが。




カモメさんには

「祭壇みたい。」

と言われました。


それも、まさに大正解で。







********


そんなこんなで、

自分にとって初めての私的展示となった、『バレリーナの屋根裏部屋』展。


友人ナミが絶妙な時間帯の神々しい雰囲気で撮ってくれた写真を、締めに。

(ちょっとでかめ。)





以上。




案内が遅くなったりと、色々とご迷惑おかけしちゃったりもして、どうもすみません;
どうもありがとうございました~*



共演者の皆様も、どうもありがとう*




とりあえず今持てるものは出し尽くした感があるけど;

また次回、どこかで。








お粗末様です。m(_ _)m






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1 Comments

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