時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(282) クリスタ長堀地下探検

2010年03月01日 06時15分32秒 | 現在の中の過去
 四ツ橋筋から堺筋までの長堀通の地下にある730mにわたる地下街クリスタ長堀。増床面積81765㎡で単独の地下街としては日本一を誇っている。1997年5月開業で大阪市を含む3セクのクリスタ長堀株式会社により整備され,2004年11月1日に特定調停を申し入れている。現在の運営は大丸コムに委託されているらしい。1030台収容可能な駐車場もあるが,この記事では地下街の広場を中心に見ていきたい。

(2009年8月31日撮影)

 四ツ橋筋寄りの入口から地下へ潜る。
 通路を抜けるとサテスタ広場。

(2010年1月17日撮影)

 ラジオ局のサテライトスタジオが一角にある。
 壁画。

(2010年1月17日撮影)

 四ツ橋駅への連絡通路の入口もある。

(2010年1月17日撮影)

 動く歩道付き。エスカレータは左側を開けるのが主流の関西にもかかわらず,右側を開けるように案内されている。
 8つの広場には長堀八景という水と時をテーマにした作品がある。
 サテスタ広場はクリスタルリバー。

(2010年1月17日撮影)

 吹き抜け空間を利用しているが,作品の説明は見つからなかった。

(2010年1月17日撮影)

 よく見ると,壁画もある。

 次のフィッシュ広場。

(2010年1月17日撮影)

 長堀八景の作品はフェイス・トゥ・フェイス。

(2010年1月17日撮影)

 壁の中から聞こえる水の音を聞き,自然と向き合うように案内されるが,音が聞こえたかは覚えていない。(→2010年3月11日訪問時,水の流れるような音が聞こえた。)節電のために機能しなくなった作品も多くあるようだ。

 次のメトロ広場へ向かう。

(2010年1月17日撮影)
御堂筋線を越えるためかやや上り坂になっている。


(2010年1月17日撮影)
改札内とはガラスで区切られており,改札内に作られた心斎橋のモニュメントをのぞくことができる。


(2010年1月17日撮影)
反対側の壁には壁画がある。


(2010年1月17日撮影)
坂の上がメトロ広場。心斎橋駅の改札がある。

 ここの作品は「揺雲(よううん)」

(2010年1月17日撮影)
大阪の未来の発展を表現しているそうだ。

 次の滝の広場側からメトロ広場を見る。

(2010年1月17日撮影)
吹き抜け空間の下にはこちらも傾斜がある。

 滝の広場。

(2010年2月8日撮影)
エスカレータの両側にあるのが八景の「スプリング・カスケード」。


(2010年1月17日撮影)
春を思わせる軽やかな芸術的なリズムを醸し出しているそうだ。
 広場内には・・・

(2010年1月17日撮影)
各時代の心斎橋が絵や写真で紹介されている。

 月見広場。

(2010年1月17日撮影)

 隣のまねきゃっと広場との間には…

(2010年1月17日撮影)
中庭がある。
 八景の「月見」。

(2010年1月17日撮影)

 円形になっている部分の下へ行くと…

(2010年1月17日撮影)
天井は球形になっており,星が見える。奥の壁画も同じようなイメージだ。

 脇の窓から中庭を見る。

(2010年1月17日撮影)
人形のようなものが並べられていた。

 まねきゃっと広場。 

(2010年1月17日撮影)

 広場の片隅に,八景の「開運招き猫」

(2010年1月17日撮影)
向かって右の猫の前の四角い部分に乗ると猫がなくと案内があった。検証はしていないので鳴くかどうかは分からない。説明の「どんな福をまねくのでしょう」文が一度経営破綻した現実を考えると効果を考えてしまう。

 続いて,占い広場。

(2010年1月17日撮影)

 八景は二つあり,一つが吹き抜け部分の壁の…

(2010年1月17日撮影)
江戸時代の天神祭の作品。
 もう一つがなにわ・うらない横丁なのだが…

(2010年1月17日撮影)
地図であると書かれている場所には何もなかった。てこ入れで撤去されたのかもしれない。広場の名前が悲しい。


(2010年1月17日撮影)
浪速百景のイラストも展示されている。

 最後の水時計広場。

(2010年1月17日撮影)

 一番奥には…

(2010年1月17日撮影)
八景として紹介されている「長堀石濱」。江戸時代,この辺りに各地方の名石が集められ,加工されていたそうだ。
 その手前には…

(2010年1月17日撮影)
下のフロアまで石がはめ込まれている。八景の長堀の滝だろうか。

 さらにその横には…

(2010年1月17日撮影)
これも八景の「長堀の石」がある。長堀川が埋め立てられる前の護岸に使用した石をはめ込んであるそうだ。

 これらに加え,広場の名前にもなっている「水時計」も八景の一つなのだが,その存在に気付かなかったので今度行った時に探してみたい。もしかすると撤去済みかもしれないが…
(2010年3月11日訪問時には水時計はなかった。広場の名前の由来が分からないはずだ…)
 この広場にある階段。

(2010年1月17日撮影)

 そこを上ると…

(2009年8月31日撮影)
浪速百景が展示されている。

※ ここから2010年3月12日追記分。
 さらにその奥には出入り口がある。

(2010年3月11日撮影)

 外に出ると…

(2010年3月11日撮影)

 ここにも絵が飾ってあった。
 階段を昇ると…

(2010年3月11日撮影)

 長堀通の中央に出た。 ※追記ここまで

 そしてこの広場から地下鉄長堀橋駅に直結している。

(2010年2月8日撮影)

 その改札内にも…

(2010年2月9日撮影)
このような広場があるが,この日は絵の展示はなかった。これだけの椅子を改札内に設けられているが,どのような利用者層を描いていたのかはよく分からない。これが23時ごろということもあるが,通行人はせかせかとホームへ向かっていた。

 地下街から地上へ出ると…

(2010年1月17日撮影)
道路の中央分離帯に,地下街に光を取り込むための屋根が多く見られる。
 そして,この地下街。

(2010年1月17日撮影)
しっかりと住居表示がされていた。心斎橋駅の真上にあって南船場という住所も意外だ。長堀通りより北側の南船場の住所表記の横には「通称北心斎橋」と書かれている。船場よりも心斎橋という意識が強そうだ。

 下を走っている長堀鶴見緑地線とともに,この地下街の豪華さには驚いた。しかし,買い物客はいても,作品などを見ている人はほとんどいない。そして,その作品自体も節約のためか当初のままの姿ではないものも少なくないようだ。説明と作品が部分的に一致しないことがあるのもこのせいだろう。
 WTCなどとは異なり,経営再建がうまく進んだのも,立地のよさがあるだろうと感じた。

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