11人の侍

「生きている間に日本がワールドカップを掲げる瞬間をみたい」ひとたちの為のブログ

.ベビーフェイスの眉間に刻まれた皺

2005年12月02日 20時53分08秒 | サッカー
ウェストブロミッチの稲本潤一が好調だ

ミドルズブラのセルネット・リヴァーサイドに乗り込んだ稲本は
玄関を守るブルドックのように中盤やや左寄りでどっしりと構えた

先発出場した今シーズンの開幕戦では
中途半端に攻めあがるもパスを引き出せず困惑する様が目立った
その試みは守備面のリスクを嫌うロブソン監督の気に障り
しばらく構想外のような扱いを受ける引き金となった

最近ふたたびスタメンでプレイするようになった稲本
持ち味の攻め上がりの自粛は日本のファンからすると残念だけど
少なくともチーム内での立場を好転させるには大いに役立っている

英国サッカーでは基本中の基本だけど
自分の縄張りでマークする相手にボールが入るとその度に吼えるように圧力をかける
そして球際では必ず得意の重厚な強烈スライディングタックルを咬ました

それもひとつのパスミスを犯すことなしに
セントラルミッドフィルダーとして評価が再高騰するのも当然だろう

プレイメイカーとしての印象が薄い稲本だけど
長短織り交ぜた前方斜めへの正確なパスは多彩な彼の才能のひとつ
縦へ縦へと急ぎがちのチームに入るとことさら効果的だった

今のプレイスタイルだと稲本がシーズン5点取ることはない
でも今のポジションを守り抜き
チームのプレミア残留に貢献することは充分に可能だ

金髪の日本人の活躍は
ドイツW杯で日本代表の中盤をもう一段階上のレベルへと引き上げる原動力となる