日本とエクアドルの親善試合の後半40分
左足でボールをサイドネットに置いてきた佐藤寿人は
いつものようにコーナーフラッグ目掛けて一目散に駆けていった
完璧なアシストクロスを送った三都主アレサンドロに脇目を振ることもなく
フラッグに手をかけて仁王立ちする佐藤は正真正銘のストライカー
祝福に駆け寄ったアレックスは頼もしい味方をがっしりと抱きしめた
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やはりファビオ・カペッロはプレミアリーグが好みのようだ
ユヴェントスはイタリアサッカーの長所である堅固さを強調するために
英国のクラブのスタイルをイタリア風に(若干守備的に)加工して採り入れている
ピッチを中央と左右のゾーンに区分けして、均等に選手を配置
例えば
ゴール前にテュラム、カンナバーロ、左にザンブロッタとムトゥ(ネドヴェド)、右にカモラネージとゼビーナ、中央にエメルソンとヴィエラとい . . . 本文を読む
ロベール・ピレスという選手にどんな印象を持っているだろうか
優雅なテクニシャン?
シャープなウインガー?
それとも勢いよく前線に飛び出してくる強烈なセカンド・ストライカー?
どれも間違いじゃない
でも、それだけじゃ、プレミアリーグでは生き残れない
数々のタイトルを獲得し
サッカー界の第一線で輝き続けることなどできない
05-06シーズン、チャンピオンズリーグ準々決勝の第1戦
ピレスが所属するア . . . 本文を読む
3年前、10代の白鵬はまだ華奢だった
(100キロを超える力士を華奢と表現するのも変だけど)
でも、どんなぶちかましも吸収してしまう柔らかさは当時から備えていた
対峙する恰幅のよい力士をがっしりと受けとめてから
一気に反動をつけて前へ出る
その様からは素人目にも途方もない未来を感じとることができた
これぞ横綱相撲といった勝ち方だったから
白鵬はいまや横綱や大関と対峙してもまったく見劣りしない堂 . . . 本文を読む
「日本の野球が世界一だと証明するために戦ってきた」
メモをとってないのが残念だけど
試合後の松坂大輔はESPNのインタヴューにこのように答えていたと思う
僕は松坂のこういう自信満々なところを尊敬してる
周囲があれほど日本の野球を過小評価していたにも関わらず
日本のエースには自分たちが一番だというプライドがあった
キューバ打線を力で押さえ込んでしまうのも納得がいく
通訳が「世界一を証明するため . . . 本文を読む
今年の浦和レッズの強みは攻撃の起点の多さにある
ポンテ、小野伸二、三都主アレサンドロ、山田暢久そして長谷部誠と揃えば
ピッチのどこにでもボールが収まる
しかも前方にはキープ力のあるワシントンが構えている
守るほうとしてはどうにも的を絞れない
サンフレッチェ広島が
見事なパスワークに反応したワシントンを止めるには
イエローカード覚悟のタックルしかなかった
そして実際にジニーニョに提示されたのは赤 . . . 本文を読む
4年前の日韓W杯で韓国が演じた快進撃を
正当に評価しないひとは結構いる
「審判の判定に助けられた」
そう考えてしまいがちなのは
隣国の快挙に嫉妬する日本人だけじゃない
スペイン人やイタリア人はほとんどみんなそう考えているし
欧州のほかの地域の出身者でもそうした認識は少なからずある
欧州の人たちが
文化的にも言語体系的にもまったく無関係の韓国よりはむしろ
同じEUのイタリアやスペインの言い分 . . . 本文を読む
しばらくタイトルからは遠ざかっているけれど
今シーズンも鹿島アントラーズは伝統を守る
これだけ型がはっきりしているとサポーターも愛着を抱きやすいんじゃないだろうか
いまや伝統ともいえる典型的なブラジル型の4-4-2システム
ジーコの影響を多分に受けてきたチームだけに当たり前だけど
日本代表とまったく同じスタイルになる
ただ本山雅志や深井正樹、野沢拓也などのドリブル突破できる選手を数多く擁するぶ . . . 本文を読む
地球の裏側からやってきたふたりの日本人
浦和レッズの三都主アレサンドロと田中マルクス闘莉王の実力はどうみても抜きん出ている
攻守両面に際立つアレックスは
ピッチの左半分において極めて支配的な存在で
スター軍団のなか注目を独占する小野伸二よりもずっと良かった
日本代表や鹿島アントーラーズなどで同じポジションを務めた
ピッチサイドコメンテイターの相馬直樹さんが
惜しみない賛辞を送ったのも当然だろう . . . 本文を読む
チェルシーはウィリアム・ガラスが怪我から復帰
モウリーニョはできることならファーストレグから彼を使いたかったはず
ガラスのいるチェルシーがホームのスタンフォードブリッジで2失点を喫したとは考えにくい
ガラスは左脚の怪我で退場するまでのメッシを
ファーストレグでその役割をまかなったデル・オルノよりも遥かに巧みに封じてみせた
もっともライトウイングのメッシは
ロナウジーニョが陣取る左サイドに流れた . . . 本文を読む
昨シーズン王者のガンバ大阪と図抜けた戦力を誇る浦和レッズ
2006年Jリーグ開幕戦は前評判に違わぬ見ごたえがあった
注目された日本代表サイドアタッカーの対峙
加地亮と三都主アレサンドロのハイレベルな攻防はそれだけで入場料を取るに値したし
ワシントンに完璧なクロスを送った山田暢久も秀でていた
攻めてアレックスの攻め上がりを抑止することに成功した加地は
せめてホームで勝ち点1を獲得しようと勇敢な切 . . . 本文を読む
結局のところ日本は中村俊輔のマジックと中田英寿の支配力によるチームだ
2006年年始の話題を独占した久保竜彦だったけど
期待通りの働きとはいかなかった
ひとりファーストクラスの飛行機に乗り込みやってきた久保は
まるで高級リムジンで夜の街にやってきたかのように貫禄たっぷりだったけれど
肝心な財布を忘れてきたようだ
只者じゃない雰囲気こそ感じさせるものの
実際になにかを起こすことはなかった
終 . . . 本文を読む