11人の侍

「生きている間に日本がワールドカップを掲げる瞬間をみたい」ひとたちの為のブログ

フェイエが驚く平山相太の変貌振り(1)

2006年01月28日 12時52分00秒 | サッカー
平山相太が日本人には馴染みの薄い
アルメロというオランダの田舎町の地を踏んだとき
期待を寄せた者は日蘭あわせてもそれほど多い数じゃなかった

日本のサッカーファンが注目したのは
念願のプレミア移籍を果たしたボルトン・ワンダラーズの中田英寿だった
もしくは窮屈なイタリアを抜け出したセルティック・グラスゴーの中村俊輔だった

ヘラクレス・アルメロのオランダ人サポーター達は
日本人スター選手のシンジ・オノが活躍するフェイエノールトが
ヒラヤマとの契約を見送ったことを知っていた

フェイエノールトが若い日本人を練習に招いたのは
即戦力というよりむしろ、未来への投資的な意味合いが強かったはずだけど
オランダの古豪はその将来性さえも十分だとは評価しなかった
あるフェイエノールトのスタッフなどは
自信なさげに練習に取り組む20歳の若者をみて
露骨な言い方で失望を表した

「はっきり言って彼はトロい」

それから半年
平山はヘラクレスのレギュラーセンターフォワードとして7得点を叩き出し
オランダリーグの得点ランキング13位につけている
試合出場時間が他のランキング上位の選手と比べ半分ほどしかないことを考慮に入れると
これは一際おどろくべきことだろう

確かにオランダリーグは欧州でトップリーグとみなされているわけじゃない
平山が挙げた7点のうち2点はRBCローゼンダールから奪ったもので
RBCのキャプテン、モレナールはまるで力士のような体型をしたセンターバックだ
あまりサッカーに向いているようにはみえない

それでもオランダリーグは
アヤックス・アムステルダムやロッテルダム・フェイエノールトといった名門
そして昨シーズンのチャンピオンズリーグで大旋風を巻き起こしたPSVアイントホーフェンを擁するリーグ
そこで「ライジング・サン」として注目を集め始めている事実は並大抵のことじゃない

フェイエノールトの面々はいまや、みな首を傾げている
気弱なあの日本人に一体なにが起こったんだろうか?