おっきいじぃちゃんとおっきいばぁちゃん

私の知っている夫婦は　おっきじぃちゃんとおっきいばぁちゃん。
ふたりはいつも一緒でした。
よくけんかもしてました（笑）
でも、仲良しさんでした。
いいなぁ～年老いてもけんかできるなんて・・・
そんな風に見てました。

先日　ばぁちゃんの夏服を片付けてたら、かばんが出てきました。
何が入ってるんだろう？？？
明けてみると、じぃちゃんの日記でした。
昭和３０年から三年間と昭和４１年からの３年間のもの。
すごいなぁ～毎日書いてたんだ・・・
じぃちゃんゴメンネ・・・と、少しだけ読んでみると。
お母ちゃんが・・・・と、ばあちゃんの事がよく書かれています。
じぃちゃん　ばぁちゃんが大好きだったんだなぁ～なんて、感じました。



愛のカタチ

介護

数年前おっきいおじいちゃんを介護しました。
本当の介護が必要だったのは、最期の一ヶ月くらいでした。
でも、在宅で看取る事が出来、本当に良かった。
そして、今　おっきいばあちゃんの介護が始まったところです。
デイサービス・訪問介護のお力を借りて、行っています。
トイレへの誘導・お風呂の介助。
歩行は不安定で車椅子なのに、勝手に立ったり歩いたり・・・ヒヤヒヤする事も、時には叱る事も・・・
こちらに心の余裕がないときは苛立ってしまうこともあります。
モモの前で、怒ってしまうことも。
「もぉ！なんで勝手に歩くの？なんで呼んでくれないの！」って・・・
そんな時、モモも険しい顔をしています。
モモを呼んで
「ママがばぁちゃんを叱ったときはモモがやさしくしてあげてね」
「なんで？」
「だって、みんなで叱ったら、ばぁちゃん悲しくなっちゃうでしょ。ジィちゃんが叱ったときはママ、絶対に一緒に怒ったりしてないでしょ？」
「あ・・・そうだね。わかった！」
と、優しくお話をしてくれています。
コドモにこんな事までさせてはいけないのかもしれないけど、こんな事も大切な事と考えています。



樋口了一／手紙 ～親愛なる子供たちへ～



みんな老いていきます。
やさしい気持ちをいつまでも持っていたいと思いました。。。

入院中の話。

ずっと書きたいなぁ～と、思っていました。。。
入院中　多くの子供たちまたお姉さんお兄さんと知り合い、たくさんお話をしました。
そんな中、わたしが心に強く残った事。
良い悪いは　ありません。
これは、私の意見です。。。

今まで、私はモモにゴメンネと言ったことは、一度だけです。
生れてすぐに小児外科へ転院。
一度も抱かないまま触れることも出来ず、近くで見ることも出来ずでした。
初めてモモを見たとき、窓越し面会でした。
４９１８gという大きな体。でも、小さな身体で保育器の中で泣いていました。
病変を始めて目にしました。
ぽろぽろ　ぽろぽろ涙しか出てきません。
そして、ゴメンネしか言えなかった。。。
抱いてあげる事もできない。何のお世話もしてあげれない。
この先のことを考えることすらできない。
どう育てていいのだろうか。この子を抱きしめてあげる事は将来あるのだろうか・・・
本当に深い谷底に落とされた思いでした。
このとき　ごめんねと心の中で何度もつぶやいた。。。

でも、娘を初めて抱いた生後２ヶ月のとき、もうゴメンネはやめようと決めました。
病気があってもなくても関係ない。
この子はこの子。
私の大切なわが子。
この子のいいところを最大限に引き出してあげたい。
この子の興味あるもの、好きなことをたくさんにしてあげよう。
病気に負けない強い心を育てよう。
その為には、ゴメンネはやめよう。
この子が生れてきたことを誇りに思おう。
なにも、悪い事はしていない。
大切に育てていこう。。。
そう気持ちを強く持つことにしました。

とは言っても、口には出さないものの、こんな身体でしか産んであげれなかった事を悔やむ事は、私だって多々あります。
手術の最中なんて悔しくなってくることも・・・

でも、この入院中、こんな話を聞きました。
お母さんが、ごめんねって泣くのが一番辛い。
お母さんが悪いわけじゃないってそんな事わかってるのに。。。
誰が悪いわけじゃない。
誰かを責めれたら楽かもしれないけど、そんなの仕方がないもん。
頑張りたくもないけど、やるしかないんだよね。
って・・・・
母として聞いていて、胸が熱くなりました。

こんな話をしていると、でも、私の場合オトナになってからお母さんにゴメンネって言われたとき　あぁお母さんそんな風に感じていたくれてたんだ、私も頑張んなきゃって思ったんだ・・・
ってことを話してくれた方もいました。
心打たれました。
そして温かい気持ちになりました。

モモに、ゴメンネって言う。
言わなくてはいけない事でもないし、言ってはいけない事でもない。
でも、やっぱり今私は、この子にゴメンネとは言えないなぁ。
だって　ここにいてくれて本当に嬉しいから。。。
ありがとうだな・・・
将来、ももが大人になったとき、色々な話ができるかな。
楽しみになってきました。