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『投名状』--第二回鑑賞!(雑感&鑑賞)

2007年12月27日 01時17分20秒 | 映画の話
12月24日は夫の明明(ミンミン)と一緒に『投名状』の鑑賞に出かけました。
「あれっ、12月13日に観たんじゃないの?」と言われそうですが、『投名状』の二回目の鑑賞です

私は広州で催された『投名状』映画&漫画合同プレミアに出席し、この作品を一度鑑賞したのですが、夫はまだ観ていないので、もう一度鑑賞する事にしました。
13日の一般公開以降、街では既に『投名状』の映画館でスクリーンを盗撮した海賊版DVDが堂々と売られています。しかも、一枚たったの5~10元程度…。もはや、一度公開されてしまった映画の海賊版を見かけない方が難しい位です。

さて、今回は二回目の鑑賞と言う事で、一回目の時よりも様々な観方が出来ました。一度目の鑑賞は劇中の語り手である姜午陽(金城武)の視点を軸にして鑑賞しましたが、二回目の鑑賞では姜午陽の視点だけではなく、もっと客観的に観てみました。
最後に龐青雲(李連杰)を殺しに行く姜午陽の視点で見ると、龐青雲は自分の野心の為に兄弟の誓いを立てた仲間を裏切った悪人と言う見方になりますが、再度良く考えてみれば、一番腹黒いのは三人の大臣達だと思いました。彼らは龐青雲を操り、趙二虎(劉徳華)を暗殺する様に命令し、最後には姜午陽に殺される様に仕向けたり…と、用意周到に計画を進めています。
また、姜午陽の実力では、武術の腕が立つ龐青雲の殺害に失敗する事を見越してか、ご丁寧に鉄砲まで用意しています。(多分、この鉄砲は姜午陽が準備したものではないと思います。)

しかし、姜午陽の趙二虎や蓮生に対する感情からすれば、龐青雲は自分の野心の為に皆を裏切った悪人ですが、龐青雲の抱く理想は大きく、理想を叶える為には多くの犠牲を払わなくてはならない事や役人的な物の考え方等、一介の山賊出身の彼には理解出来ない事だったのかも知れません。



姜午陽は曲った事が嫌いな性格なので、龐青雲を殺そうと思っていても銃で撃ち殺す様な卑怯な手は使わないでしょうし、白昼堂々と襲いに行き、二人が揉みあっている最中も兵士達が止めに入る様子すらなく、二人が揉みあっている最中に大砲を鳴らしています。
これは、あの三人の大臣達の計画ととしか思えないのですが…、『投名状』公式漫画の方では姜午陽が単独で龐青雲を殺害した後、兵士達に槍で殺される設定になっており、映画と漫画では幾つか違う所があるので、漫画と映画を見比べてみるのも面白いな、と思いました。


私個人の雑感を交えて言えば、作品を鑑賞していて漠然と思った事が幾つか有ります。
行きずり同士の恋?
作品の冒頭で貧しい生活が嫌で山村から逃げて来た蓮生(徐静蕾)と戦場から命からがら逃げて来た龐青雲が出会い、あばら家で一夜を過ごし、行きずりの者同士、意気投合し男女の関係が発生します
その結果、二人は恋に落ちる…と言う設定なのですが、龐青雲の隣に寝転び、たわいも無い世間話をする蓮生にいきなり襲い掛かる龐青雲、さっきまで死にそうだった叔父さんのどこからそんな元気が?!
よっぽど、蓮生が色っぽく見えたのかなぁ。少なくとも、私にはそうは思えなかったけど。

サイズ合うの?
姜午陽と龐青雲の出会いの場面では、流民に混じって食べ物を貰う龐青雲の履いている靴(ブーツ)を見た姜午陽が靴欲しさに龐青雲に襲い掛かります。そして、龐青雲に返り討ちされ、彼の武術の腕を見込んで土匪(山賊/盗賊)の仲間に引き入れます。
最初はブーツを見て清軍の逃走兵やスパイだと思って殺そうとしたのかと思いましたが、実は姜午陽は将軍の高級ブーツが欲しが為に殺そうとしたのです。さすが山賊…!人の命はブーツ以下だと思っている様です。後に姜午陽は龐青雲の履いていた脱ぎたての将軍の高級ブーツをプレゼントされ、目をキラキラさせて喜び、速攻でブーツに履き替えます。
恐らく数日、数週間、数ヶ月…と履きっぱなしだったとも考えられるブーツ…何となくヤバイ臭いがしそうです。私だったら、他人がさっきまで履いてた温もりがある靴を履きたいとは思えません歯医者のスリッパでも嫌なのに。
ブーツってサイズ関係ないのでしょうか?それとも大きめに作って有るのか、龐青雲の足が大きいのか、姜午陽の足が小さめなのか。
あれだけ身長さがあるのに、よく龐青雲のブーツが履けたなぁ…と。

歓迎ムードゼロ
太平軍との戦いに大敗し、部下達を全滅させてしまった龐青雲。彼は死体の中に隠れて死んだふりをして難を逃れます。その後、二ヶ月もの間、行方不明になり、上司である大臣達の前にどこの馬の骨とも知れない山賊達を仲間に引きつれて、ひょっこり現れますが、この時の大臣達はポカンとした様子で今さら、何しに戻って来たの?って感じで、彼の生還を喜ぶ様子も、彼が連れて来た入隊希望者八百人を歓迎する様子も全く無し…。しかも、何をあせったのか龐青雲は報酬も無しに太平軍五千人が待ち構える「舒城」を俸給もなしに十日で攻め落とすと約束し、新たに千五百人の兵士を授かります。
こんな事を言っては、もともこも無いのですが…八百人のど素人が鉄砲を持っている五千人の太平軍に勝つなど、常識的に考えれば有りえないと思います。
多分、大臣の考えでは端から勝算なんてなく、ただの太平軍の勢力を少しでも削げれば良いかなぁ位の捨て駒だったに違いありません。なので、端から俸給無しで、武器も最低の物(略ガラクタ)しか渡さず、新たに授けた千五百人の兵士達も、先に龐青雲率いる八百人の様子を見て、勝機が無ければ引き上げるつもりでいたとも考えられますが…、予想外に八百人の兵士達が太平軍を撹乱したので、残りの千五百人もすぐに加戦し、龐青雲率いる「山字営」は勝利を収めます。

龐青雲の超回復力?!
「舒城」攻略で、超人的な武術の腕を発揮した龐青雲ですが敵に槍で肩を突き抜かれる重傷を負いながらも、龐、趙、姜の三兄弟は力を合わせ戦います。
ここでギャグ版のシーンを紹介します。

解説:槍で肩を貫かれた龐(李連杰)。
   姜(金城武)が「大哥~!(兄貴!)」と叫びながら駆け寄り、槍を抜こうとします。
そこで、趙が「抜くな!」と一言。趙が槍の柄を刀で短く斬り落とす…と言うシーンですが、何故か姜は肩の前方の短い部分を持って抜こうとしています。後ろがメチャクチャ長いのに!
そして、便乗して冗談を言う趙(アンディ)、こんな事を言ってます。
「(前から)先に半分抜いた所で、兄貴が「後ろだ!」と言う。そして、抜いた所をまた押し戻して、後ろから抜く!」
陳監督:「馬鹿だねぇ、ははは」

こんな楽しそうな撮影の一コマもあったそうですが、本編の中では大怪我をした龐を庇いながらの感動的なシーンとなっています。ピンチを乗り越え、太平軍に勝った三人は上司の大臣に会いに行きます。
あの大怪我からどれ位日にちが経っているのか分かりませんが、龐が怪我をした様子が無い…と言うか、怪我が治ってる様な印象を受けるのですが、あれだけの大怪我なハズなのに凄い治癒力!

蘇州城攻略…なぞの「ルルルルゥ」?
難攻不落の蘇州城。長引く戦いに「山字営」の仲間達にも飢えや怪我で多くの犠牲者を出します。蘇州城の周りに塹壕を掘り、兵士達は身を潜めていますが、塹壕の周りには戦死者の遺体や負傷者が置き去りにされています。その中の負傷した兵士が泣きながら呻き声を上げ、「ルルルルゥ」と謎の声を発します。それを聞いた仲間も塹壕の中から「ルルルルゥ」と返事をするのですが、観ている中国人の観客達も二人がこんなやり取りをしているのか不思議そうに観ていましたが、私の想像では、あの「ルルルルゥ」は仲間同士の合図なんだろうなぁ、と思います。
あくまで、私の想像ですが。

見られちゃった

姜午陽に蓮生との密会(浮気)現場を見られてしまった龐青雲。何だか「しまった」と言う様な顔を一瞬だけしますが、窓を閉めずに複雑な表情で姜を見つめていましたが、この部分で何故か笑う中国人観客達。笑うところなのでしょうか?
中国人と私の笑いのツボはずれている様です。
夫もクスクス笑ってたので、何が面白かったのか尋ねると、「お互いを見つめる表情が変」だとか。…言われてみれば、確かに。

細かく観て行けば、もっと感じた事も有るのですが、これはまたの機会に書く事にしましょう!

今回の『投名状』では、悲しい運命に翻弄される役柄ですが、李連杰と金城武の記念すべき初共演は『冒険王』でした。私の一番のお気に入りのシーンは…

二人の悩殺、女装のシーンです。
『投名状』もそうですが、やっぱり、李連杰は時代劇での僧侶役や清装(清朝の服装)、辮髪姿は文句なしで似合いますね。

次回作はジャッキー・チェンとの共演で『功夫之王』(原題:双J計画)と言う西遊記をモデルにした作品に出演し、美猴王と和尚の一人二役を演じるとの事。


こちらも、楽しみですね!




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