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『殺破狼,狼よ静かに死ね』~凶暴なまでの正義感・そして意外な結末

2006年02月23日 10時51分15秒 | 映画の話
今年の3月4日より、日本国内でも公開が決定しているドニー・イェン主演のアクション映画『殺破狼~S.P.L』(邦題:『SPL~狼よ静かに死ね』)の完全版を観る事が出来た。
…とは言っても、この作品は去年、香港では既に上映されているのだが、暴力的で過激なシーンが多い為、大陸での上映は禁じられているとのこと。(ドニー・イェンのマネージャー・PENY姐さん談)
その為、大陸では映画館公開はされていないので、DVDを観るより他ならないのだが、国内向けのDVDは過激なシーンは全てカットされている。これでもかっと言うほどに色んな部分をカットしている。今回観た『殺破狼』の完香港向けの完全版は映画公開時にカットされた完結部分が含まれており、最後の意外な展開に驚かされた。感想としては悪有悪報(悪い事をすると自分に災いが降りかかる、因果応報)と言った所だろうか?
此処からはネタばれが有るので注意
これから観る方の為にあまり具体的なストーリーは書かないでおきたいが、今回のこの作品の見所と言えば、やはり、香港を代表するアクション俳優・洪金宝と招いてのワイヤーアクション、中国武術チャンピオン呉京の華麗なアクション、そしてドニー・イェンの超高速なアクションと暴力的とまで謳われる激闘シーン、サモ・ハンの巨体?(豊満なお体)をワイヤーで吊っている所でもある。
ドニーの細身の体があのサモ・ハンを持ち上げ、投げ飛ばし、蹴り飛ばすシーンは鬼気たるものが感じられた。しかし、ワイヤーの質が向上したとは言え、ワイヤーと言うのは、そう何度も使い回せるものでは無く、一度使ったワイヤーは捩れたりして劣化している為、大変切れ易くなっているのだ。勿論、安全の為には、切れ易くなった危ないワイヤーは使用出来ない訳だが、なにぶんサモ・ハンのお体をワイヤーで吊るのだから、ワイヤーを引っ張る側だって相当緊張したに違いない。
メイキング映像ではワイヤーが細くて、サモ・ハンを吊ったら切れそうで凄く怖かった

今回、日本で上映が決定した『SPL~狼よ静かに死ね(作品を観た限りでは、余りにも過激で全然“静かに死ね”て無いです。私のイメージでは『狼よ、激しく散れ』です。(苦笑))。この作品は昨年、香港で公開された物と同じく、カットされたシーンが多い為、完全版はDVDに期待しないと行けないようだが、まさか映画では態と色んな所をカットして、ファンがDVDを買うのを期待しているのでは…!

最近は日本でも女性ファンが多くなって来たドニー・イェンさんですが、素敵な馬面とも目され、小柄(細身)な体からは信じられない程の速さで動き回る。
勿論、現場ではアクション指導として、カメラアングル等もしきり、俳優と製作者の両面性を持ちあわせている事でも有名なのだが、彼は北京時代にはJET LIと同じ武術隊に所属しており、武術の腕は本物なのだ。
前回、2005年7月15日に初めてドニー会った際に感じた事は、なんとカッコ良い人と言う印象だった。想像していた程、馬面ではなかったし。しかし、実際に彼に会ってからは映画を観る度に『ドニー頑張って!死なないで~!!』てな感じで、真剣に応援しながら見てしまう私。

『殺破狼』のアクションも華麗なのは言うまでもないのですが、警官とマフィアが紙一重なような気分にさせられる。(神○川県警とか新○県警ばり?暴力必須)
言ってしまえば、警官もマフィアも人間だと言う点では変りはしないし、家族がいる。この作品では、この点をかなり強調しながら描いてる。この“家族”や“兄弟”といった設定が、物語の中での役者達の恩讐に彩りと与え、最期には殺されるという悲惨さにも深く絡んでいる。映画のタイトルは『狼よ静かに死ね』だが、私のイメージとしては静かな死と言うのは、老衰などで体が段々と弱り眠るように最期を迎えたり、一人ひっそりと誰にも見られる事が無く(猫が死の直前に姿を消すように)最期を迎えると言うイメージが有るので、殺し屋に首を掻っ切られたり、腹を刺されたりしてのた打ち回って苦しみながら死ぬ、無残に殺されると言うのは静かな死のイメージとは大分かけ離れている。

恐らく“死”のイメージと言うのは個人、個人によってだいぶ異なると思うのだが、やはりカッコ良い死に方、かっこ悪い死に方と言うのは有るだろう。人間最期は誰だって死ぬものだが、死ぬまでの生き方はかなり重要なのでは。
考えてみると、人が死ぬ話と言うのはかなりある。何らかの形でヒーローや悪党が登場する場合、絶対にヒーローに殺される悪党もいれば、悪党に殺される人、まき沿いを食う人など…香港映画に限らずアクション物映画の中ではやたらと人が死ぬ。あまり死と隣接していない世界に生きる人たちは、あえて残酷な物語を見ることで、その残酷さを楽しんでいる部分は有ると思う。(私個人の考えでは)
しかし、…ドニーさん、映画の中ではかなり派手に殺されてます。最後の最後になってあんな事になるとは!それにビルの安全設計にも問題ありだろ。最近流行りの違法建築か?映画の舞台は94~97年にかけての香港なのだが、いくら香港に地震が無いとは言えあんなビルがあったら危なくてビルの下を歩けない!(これは観てのお楽しみですが)
はっきり言って馬刑事、油断し過ぎ!ちゃんと、宝爺(“バオイェ”と呼んで下さい。あくまでも“バオジイ”では有りません)の脈や呼吸を確認して、ちゃんとトドメを刺さないとダメだよ!油断して酒なんか呑んでる場合じゃないよ。
私はグワーッと突然飛び掛って来るサモ・ハンが、ジョーズの様に見えて鳥肌が立ちました。まあ、これは観てのお楽しみとして取って置いて下さい。
コメント (5)
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