hirako先生の、2007年JASTRO報告記より一部抜粋です。
医学生/研修医のためのセミナーは、放射線治療の光と影といった内容でした。
影とは、
①放射線治療について一般人どころか、医療関係者であっても、知識がなかったり誤解があったりして、現在の癌医療においても十分に活用されていない、また放射線治療を専門とする医療者が少ないこと
②新しい抗癌剤がもてはやされたり、いわゆる腫瘍内科医が幅をきたすような時代になってきているが、抗癌剤使用による成績向上の上げ幅が非常に少ないこと、またそのわずかな上げ幅に費やされる費用が莫大であること、腫瘍内科医は他科の専門医師に比較して抗癌剤の知識は深いが病態認識に劣るため、実は治療成績に大差ないこと、
③技術をもった外科医はすばらしいが、体力/視力等の問題からその実働時間は非常に限られていること、
④医療の発達に伴う高齢化社会の結果、3人に1人が癌で亡くなる世の中になった以上は、癌からは避けて通ることができない、そのなかで手術、抗癌剤、放射線のいずれに魅力があるかは、上述の理由から明白であるという内容でした。
光については、高精度放射線治療のなかでも、呼吸同期照射に標準を絞って、そこに至るための思考のプロセスについての話と、放射線治療の研究については予算がつきやすい現状があり、研究分野として明るい未来が約束されているといった話でした。
hirako先生の記事を抜粋しながら、限られた医療資源をいかに有用に使うか、そのためには専門家の中だけで話し合うのではなく、さまざまな視点から広く議論をして教育していくことが重要なのだ、と感じました。普段、診断部門にいるので(まだ専門医でないのに)こういった大きな流れのことから疎くなってしまっていました。反省です。
医学生/研修医のためのセミナーは、放射線治療の光と影といった内容でした。
影とは、
①放射線治療について一般人どころか、医療関係者であっても、知識がなかったり誤解があったりして、現在の癌医療においても十分に活用されていない、また放射線治療を専門とする医療者が少ないこと
②新しい抗癌剤がもてはやされたり、いわゆる腫瘍内科医が幅をきたすような時代になってきているが、抗癌剤使用による成績向上の上げ幅が非常に少ないこと、またそのわずかな上げ幅に費やされる費用が莫大であること、腫瘍内科医は他科の専門医師に比較して抗癌剤の知識は深いが病態認識に劣るため、実は治療成績に大差ないこと、
③技術をもった外科医はすばらしいが、体力/視力等の問題からその実働時間は非常に限られていること、
④医療の発達に伴う高齢化社会の結果、3人に1人が癌で亡くなる世の中になった以上は、癌からは避けて通ることができない、そのなかで手術、抗癌剤、放射線のいずれに魅力があるかは、上述の理由から明白であるという内容でした。
光については、高精度放射線治療のなかでも、呼吸同期照射に標準を絞って、そこに至るための思考のプロセスについての話と、放射線治療の研究については予算がつきやすい現状があり、研究分野として明るい未来が約束されているといった話でした。
hirako先生の記事を抜粋しながら、限られた医療資源をいかに有用に使うか、そのためには専門家の中だけで話し合うのではなく、さまざまな視点から広く議論をして教育していくことが重要なのだ、と感じました。普段、診断部門にいるので(まだ専門医でないのに)こういった大きな流れのことから疎くなってしまっていました。反省です。