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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:7月22日の日経『「地頭」バイアスからの脱却』は、大変良い問題の指摘だが…

2024年08月18日 10時46分35秒 | 社会全般
7月22日の日経に『「地頭」バイアスからの脱却』と云うタイトルの記事があった。これは学校での教育が、偏差値を優先している事への問題定義であり、100%同意する。しかし解決策の記述が少ない為、若干肩透かしを食らった感じがする。

この記事には、「学ぶ力が社会を変える」とある。これも100%同意である。では何処で”学ぶ力”を育むのかの記載が無い事が不満である。”記載が無い”と云う言い方は若干不正確なのだが、文面に書かれている”学ぶ力”を育む例は、あくまで社会人になってからの事例のみである。本来”学ぶ力を育む”のは学校教育、そして家庭内で行うべき事であり、この記載がこの記事には無い。

問題の本質は、俗に云う”詰め込み教育”である。記憶する事が重要視され、答えのある問題を解く事が求められる教育が、この「学ぶ力」を削いでいる。この教育方針を、小学校から変えて行かないと、日本の国力は上がらない。

「学ぶ力」を育む為には、自ら調べる事、調べた内容を元に分析する事、そして分析した内容に沿って発表したり、議論する事を繰り返す事が大事である。そして時には自分の違った考えの立場に敢えて立って、議論する事も必要である。こうする事で、自分と違う意見を持つ人の考え方も多少理解する事も出来、合意点または妥協点を見出す訓練にもなる。

また”自ら学”ぶと云う面では、公文式は大変良いのではないかと思っている。その理由は、自分が遣りたいペースでドンドン先に進める事が出来るからである。そして、分からない所が出たら、公文の先生(?)に聞く事で学ぶ事が出来る。これが本来有るべき姿ではないだろうか?

実際自分の学生時代の勉強方法は、公文の様なやり方をしていた。中学校では授業を殆ど聞かず、授業中はひたすら教科書を読んでいた。そして分からない所があれば、先生がその箇所を説明するまで待って、分からない所を補ってもらっていた。勉強嫌いだったので、成績はそれ程良くは無かったが、高校受験の3~4ヵ月前から本格的な受験勉強をした事で、幸いそれなりの進学校に進学出来た。常日頃予習をし、分からない所が殆ど無かったので、短期間の受験勉強で何とか出来たのだと考えている。

しかし高校入学後は、中学の先生のこの言葉「中学の時の様な勉強していたら、高校では付いていけないよ」で勉強方法を変えてしまった為に授業を聞く様になり、反って成績はガタ落ちした。やはり、勉強は自ら行うベキと云う実体験である。

因みに、これに類似する問題を自分の著書にも書いているので、読んで頂ければ幸いである。

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