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壊れたニッポンを治す為の処方箋#2:SDGsの間違い(その10) ー (5)各再生可能エネルギーの特徴と問題点:③水力発電

2022年12月11日 10時01分07秒 | 社会全般
③水力発電:
日本の水力発電は導入ポテンシャルで世界5位であり、眠れる水力大国と云われている。そして一時期の日本の高度経済成長を担っていた電力であるが、近年は開発が進んでいない。しかし脱炭素を目的とした場合には、一番の優等生である発電の仕組みである。

メリット:
・発電コストが低く、安定した電力を供給できるシステムである。
・発電の際には二酸化炭素を排出しない。
・エネルギーの変換効率が高い。
・最近は低コストで小規模な水力発電が開発されてきており、地域の活性化にも役立っている。

デメリット:
・大型の水力発電の建設費が高く、環境への負荷が少なく無い。
・天候の影響は受けないが、長期間雨が降らない場合には、十分な発電が出来ない場合がある。

問題点:
・日本の国土の7割以上が山地(山岳地帯)であり、ダムを建設する際には大規模な開発を要し、自然の破壊が伴ってしまう。
・水力発電の原資であるダムは、長期間の使用でダムに砂が体積してしまい、年々問題になってきている。
・下流への土砂の流出が減ってしまうため、海岸線の浸食などの被害を誘発してしまっている。

対策:
・中小規模を中心とした水力発電を積極的に推進し、これからの再生可能エネルギーの中心とする。
・土砂が溜まってしまうダムを建設する際には、恒常的に排砂できる仕組みを取り入れる。

対策の詳細説明:
日本での水力発電の設置は環境への影響が大きく、また大規模な発電はかなり開発し尽された状況にある。そのため、今後大規模の水力発電が作られる事は少ないと思われる。しかし、小中規模の水力発電に関しては、まだまだポテンシャルが高く、今後は推し進めるベキであろう。ある調査では、現行の水力発電量の約800億kWhに対して、約200億kWh程の開発ポテンシャルが有るとの試算もある様だ。但し、技術的にはまだまだ克服すべき課題がある様で、特に小規模の水力発電の建設コストを下げていくための技術の革新が必要がある。

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