業務&ITコンサルタントのひとり言

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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:100円ショップの社会的価値

2023年01月28日 10時24分15秒 | 経済
先日日経新聞に、とある100円ショップの社長のコメントが載っていた。その記事を見る限り、100円の価格Upにはまだまだ消極的な様である。

100円ショップが消費者に与える恩恵は図りしえないし、大変重宝している。しかし、100円ショップの社会的意義、または価値を考えてみたい。ここでは、ここでは消費者にとっての価値と社会的価値は別物として話しを進めたい。

新聞記事を少し抜粋したい。「経営環境が厳しいから値上げをする、と云うのは消費者を置き去りにした考え方で、見限られるリスクがある。」と...。ビジネスは常に消費者を考えなければならないが、この後に続く言葉にも生産者の事は全く触れておらず、生産者を完全に置き去りにしている。

この経営者は、100円ショップの存在が、日本の物価の上昇を抑制し、そして賃金を抑制して来ている事を認識していないのだろうか?どれだけ、アベノミクスと黒田日銀総裁によって金融緩和をしても、物価が上がらない原因の一つが、この100円ショップの存在である事を分かっていないのであろう。そして気が付いたら、日本の賃金と物価は2流国家以下になっている。

そしてもう一つの100円ショップも問題点を指摘したい。この100円ショップの購入する事に慣れた消費者は、物を大事にしなくなっているのでは無いだろうか。多少品質が悪くても、または買ったが使えないと思っても、100円だから「まぁ~いっかぁ~」と考えてしまっている人も多い。

繰り返すが消費者に取っては有難い100円ショップであるいが、生産者、として結果的には社会としてマイナスもかなり多い。それで今こそ、100円ショップの社会的意義を考えて時では無いだろうか。100円が200円や300円になっても消費者はそれ程困らない。または困らない様な社会にしなくてはならない。そしてモノを大事にする以前の日本人に戻るべきではないだろうか。そして回転寿司も同じである事を最後に付け加えて終わりたい。
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