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壊れたニッポンを治す為の処方箋#2:SDGsの間違い(その2) ー (1)温暖化と異常気象の原因は二酸化炭素が増えている事なのだろうか?

2022年11月19日 08時36分13秒 | 経済
温暖化と異常気象の原因は二酸化炭素が増えている事なのだろうか?結論を先に云うと、”誰も分からない”である。

確かにある一定の環境下、例えば閉鎖された密閉空間で二酸化炭素が増えると、温度が上がると云う事は科学的にも立証されているとの事である。なのでこれについてはちゃんとした実験結果を持たない限り否定できない。しかし、実験場と自然界とは全く違う事も知っておく必要がある。また一番重要な事として、太陽の活動が地球に影響している事は義務教育レベルでも学んでおり、我々は知っているハズである。太陽の活動による影響の可能性を排除してでの、二酸化炭素だけを悪者にした温暖化と異常気象を叫ぶのは、バランスが崩れている。

確かに自分が生きている間だけを振り返ったら、気温が上がっている様に感じる。昔は根雪があったが、今は道路上の雪は数日でほぼ溶けてしまう。また北極の氷が少なくなっており、そして氷河が溶けている事も共有されている。但し、現代社会に生きている我々が比較できる事は、自分自身の人生の長さであり、強いて言えば、信頼できる科学的データを遡れる過去までであり、地球または宇宙の歴史からは、大変短い期間である。大昔には氷河期があり、また温暖化した時代も有ったとされる。我々人間が生きている短い期間の出来事だけと取上げ、温暖化または寒冷化していると云っている事には、正直無理を感じる。そして実際、自分が子供の頃は寒冷化していると云われていた。

しかし、温暖化の実例として宣伝されているモノの中にも嘘が沢山ある。自動車で走れる海岸線として有名な能登半島にある千里浜ドライブウェイは、海岸線が浸食され砂浜が狭くなり、自動車で走れない時もある様になった。温暖化を訴えている人は、砂浜が浸食されている原因を温暖化だと云っているが、実際この原因は、石川南部を流れる手取川にダムを建設した事が原因である。ダムによって土砂が下流に流れなくなり、千里浜への砂の供給が減った事が、砂浜が狭くなった原因であり、温暖化とはなんの関係もない。地元の人はこの事実を知っているが、脱炭素を訴えている人は海岸線が浸食されている事だけと取上げ、地球温暖化と結びつけようとしている。
また2018年に南極でマイナス97.8度と云う史上最低気温を記録しているのだが、この事実はあまり知られていない。暖かくなっている所もあれば寒くなっている所もある様だが、この史上最低気温は、地球温暖化を叫んでいる人達にとっては都合の悪い情報の様で、これについての報道は殆ど無かったと思う。

また一部の人達は、この脱炭素の流れはヨーロッパの既得権益者が仕掛けた策略である様な事を云っている。その理由は、ドイツ以外のヨーロッパの国々は経済的な強みが失われてきているので、新たなお金のなる木として脱炭素を推し進めているとの事である。SDGsの17番目に「パートナーシップで目標を達成しよう」があるが、ヨーロッパがパートナーであり、”我々と組んでSDGsを推進しましょう”と言っている訳である。そしてその活動を通じて儲けようとしていると...。

またヨーロッパの自動車産業は、省エネと云う観点ではドイツも含めて日本に負けており、HVを作れる自動車メーカはトヨタとホンダ以外には存在しない。そのためゲームのルールを変えて、内燃機関であるエンジンを捨て、EV化を推し進めている。一種の脱炭素を進めるための方便である。

そしてその他の最先端技術においてもヨーロッパ諸国はアメリカまたは日本に負けているし、また量産品の製造業では中国を中心とした東南アジア諸国に製造拠点を奪われている。そのため、ヨーロッパが主導出来る利権や技術、または政策を作り出したとの言い分である。

しかしこれらは残念な事実かも知れないし、または陰謀論の様にも聞こえる。一次情報またはそれに近い情報に接する事が出来ない一般人にとっては、これが真実かどうかは計り知れない事である。但し、我々が出来る事は、この様な大きく重要な事については100%信じる事はせず、若干斜に構えて見ていく事である。そして脱炭素が正しいんだとは思わず、少しは疑いの目で見る事である。

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