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壊れたニッポンを治す為の処方箋#2:SDGsの間違い(その4) ー (3)それでも自然界の二酸化炭素の濃度は増えているが、その原因は?

2022年11月23日 11時09分07秒 | 経済
昔、と云っても昭和時代は、空気中の二酸化炭素の濃度は、360ppm辺りと云われていたが、ここ10~20年程の間に急速に二酸化炭素の濃度が増え、現在では420ppmを超えているとの事である(気象庁のHPから)。そして工業化以前の1750年頃は、280ppm辺りだったとの事である。これが事実だとしたら、工業化が進んだ事で、徐々に二酸化炭素の濃度が増えていったとも考えられる。しかし、どうも昭和の頃は360ppm辺りで安定していた様で、1990年を過ぎた辺りから急激に増えている様である。

実は、ほぼ時を同じくして森林伐採が進んだのが、1990年以降の様である。アマゾンの伐採が進み、一時期社会問題として取り上げられていた事を覚えている人も居るだろう。そしてカリマンタン島(ボルネオ島)の森林伐採も問題になっていた。実際、1990年から2000年に掛けて、700万ha以上の森林が減少し、2000年から2010に掛けては、800万ha近い森林面積が減少している。森林が減少している地域は、ブラジルを代表とする南米、アフリカ、そして東南アジアである。そしてヨーロッパ諸国も、アメリカやカナダ以上に森林面積が減少し続けている。20年程前には、森林伐採の問題を取上げた報道が沢山あった様に記憶しているが、最近その様な話を殆ど聞かなくなってきている。何故だろうか。

これら森林の面積の減少と、二酸化炭素の増加が反比例している事実から推測すると、二酸化炭素が増加している原因は、森林の伐採によるモノだと思えてくる。植物に多めの二酸化炭素を与えたら、より多くの二酸化炭素を吸収してくれるが、それ以上の森林の減少が起こっているのではないだろうか?

因みに、日本の森林面積はほぼ横ばいで、厳密に云えば微減である。そして森林蓄積量は増え続けている。この”森林蓄積”とは、木材の量をさしていて、この数値が増え続けていると云う意味は、日本は近年自国の木材を使わず、輸入木材を多用しているために、国内の森林の伐採量が低いために木が育っていると云う事である。
この森林蓄積量の上昇にはメリットとデメリットがあり、メリットとしては、木材には炭素が含まれているため、二酸化炭素の減少に役立っていると云う事がある。デメリットとしては、木は年数を重ねる事で二酸化炭素の吸収量が減る事がある。と云う事は、日本は適度な森林伐採を行う事で、適切な森林の新陳代謝を進める必要があると云える。
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