そして時の最果てへ・・・

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鉄砲の伝来

2008-07-26 21:14:32 | 歴史
日本に鉄砲が伝来したのは、現在のところ1543年だというのが有力な説です。言わずもがな、種子島に漂着したポルトガル船から、というもの。

この説は1606年に成立した「鉄炮記」が唯一の史料でして、史料の成立は鉄砲を買った種子島時堯の死後27年、鉄砲伝来から63年経っています。書かれた目的も、種子島時尭の息子・久時が父を顕彰する目的でまとめたもの。てなワケで、無条件で信じちゃダメなんですよね。

初期の火縄銃の形式が東南アジアの加圧式火鋏を持った狩猟用の銃に似ている事や、東南アジアにおいても先行して火縄銃が使われていた事などから、ポルトガルから種子島経由で伝わったのではなく、倭寇(海賊)などの密貿易によって東南アジア方面から持ち込まれたとする説があります。

これが本当なら、「北条五代記」なんかで、16世紀初頭に鉄砲が伝来し、北条氏綱が鉄砲持ってた、な~んて(ワタシにとって)ロマンティックな話が本当にあったかもしれません。

ただ、東南アジアの鉄砲のほうが日本の鉄砲のマイナーチェンジだとする説もあり、正確なところはわかりません。


確定しているはずの歴史は、今も刻々とその姿を変えています。

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