近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

NO.11「カワムツ」 昔の名前はカワムツB型

2006年09月28日 09時00分13秒 | 滋賀県の淡水魚紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県で捕れる淡水魚の紹介、今日の1匹はカワムツ。湖南の農業排水路で、体長2cm~4cmくらいのものを数匹捕獲しました。水路は三面コンクリート張りで、水深0.7m程で流れが無く、透明度も低い環境でした。4cmほどの若魚の体側に太い紺色の帯が出ていた為、オイカワではなくムツのどちらか、さらに河川の上流域なのでカワムツではないでしょうか?
<データ>
名前:カワムツ
分布:静岡以西の本州、一部関東、四国、九州など 
体長:50~150mmを見掛ける事が多いのですが、20cm超えも稀に捕れます 
生息:河川中流域、用水路などの緩流域
 
特徴:
 漢字で「河(川)ムツ(陸奥は魚偏に陸の右側)」と書く魚。少し前までカワムツB型と呼ばれていました(A型は現在のヌマムツ)。体形は細長い笹葉型でして、吻は丸めです。体色は腹部が銀白色、背面が淡い褐色、側面には紺色の縦帯が入ります。繁殖期は5~8月、この時期の雄は腹部が美しい橙色に染まり(オイカワに負けない美しさ)、顔に追星が出ます。産卵は砂礫質な川の浅瀬で行われます。西日本の魚だったそうですが、琵琶湖のアユの移植に混じって関東にも広まったそうです。砂地で流れが緩くやや水質の良い環境を好みますが、滋賀県のドブ川にいることもあります。類似種のヌマムツは河川の下流に生息し、胸鰭が赤く色付く事が多いです。昔は、滋賀県でも家庭で食べられていたが、最近ではあまり聞きませんね。
参考・引用文献
私見:
 雑魚と呼ばれていますが、大型個体の婚姻色は美しい!
採取:
 餌釣りやタモ網で掬って捕獲する。
飼育:
 ①容器:60㎝サイズの水槽で成魚飼育数は2~3匹程度
     フルサイズの成魚は90cm水槽の方が良い
 ②底床:砂及び砂利。
 ③濾過:有る方が良い
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ△、ファンorクラー×
 ⑤水草:アナカリスやマツモ
 ⑥餌 :人工配合飼料に容易に餌付く
 ⑦混泳:同等サイズのハヤ類やフナ類、タナゴ類など
 ⑧置物:石でも流木でも炭でも可
 ⑨繁殖:難しい

 餌食いが良過ぎて、混泳相手に餌が行き渡らないこともあります。飛び出すことが有りますので蓋が必要です。雑食性なので、口に入る小魚は食べられます。稚魚は弱いのですが、ある程度のサイズになると環境の変化などに対して強いです。雑魚扱いですが、大型の雄の婚姻色は非常に鮮やか!
動画:

画像:
        
        上から見た成魚の画像  
        
        
        婚姻色の出た大型個体は美しい!
        
      08.06.07追加画像。口に追星の出た成魚。





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