著名な若手の歌舞伎俳優が飲酒のうえ殴られて重傷を負うという事件があった。頭部打撲、骨折、視覚障害など全治2ヶ月ということだ。
東京麻布のバーで歌舞伎仲間と飲酒し、仲間と別れた後で店で知り合った別のグループと合流し、その中の一人とトラブルになり殴られた、具合の悪くなった者を介抱していたら、突然殴られたというのが本人の言い分のようだ。相手は暴走族だったとか言うことだが、相手は本人から先に殴ってきたと言い、何が真相なのかはこれからの警察の取調べで明らかにされることだろう。
本人は歌舞伎界のプリンスとも言われてきたようだが、かねてからその酒癖については芳しい評判はなかったようだ。それにしても歌舞伎界を背負って立つと嘱望されていることに対する自覚が乏しいというか、欠如していたと批判されても仕方のないことだろう。一般庶民とはかけ離れた環境にあって、何か甘やかされた育ちをしたのだろうかとも思う。
昨年も人気アイドルグループの歌手の1人が深夜に泥酔し、全裸になって騒いだことで、公然わいせつ罪容疑で逮捕されたことがあった。この歌手も日ごろかなり酒癖はよくなかったらしい。
これまでにも飲酒の結果の乱行については何回か書いたことがあるが、アルコール類にはまったく弱い私には、泥酔という状態が分からない。見た目には立っていることもできないようになったり乱暴狼藉を働くから、泥酔だとは分かるが、その内面はいったいどのようになっているのだろうといつも不思議に思う。人が変わったようになるなどと言われるが、そうではない、正気な時には隠れていた本性が顕れるのだと言う人もいる。
泥酔から冷めた後は己の無様な行為を恥じたり、反省したりはするのだろうが、やはりその後も繰り返してしまうのだろう。この歌舞伎俳優にしても、アイドル歌手にしてもおそらくはこれまでにも飲酒の上の失敗があり、時には注意され反省したことはあるのだろうが、自制心が乏しかったのではないか。それに普段から世人が自分をどのように見ているかということについて厳しい自覚があったのか。社会人としてというよりも、大人として未熟だったとも言えるのではないか。
当初、酒癖の悪い海老蔵がまたやったのかと思っていましたが、その後のいろいろの情報によりますと、今回の件は、どうやらたちの悪い連中に嵌められたような気もしますね。
もちろん彼が仕事をサボリ飲みに出かけたことは弁解の余地がありませんが・・・。