中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

エキウム

2010-05-18 08:51:32 | 身辺雑記
 隣接している西宮市にある甲子園短期大学の園芸実習場で、エキウムという植物が育成されているという新聞記事を見たので行ってみた。


 約500平方メートルあるという園芸実習場の一隅にエキウムがあった。




 エキウムはムラサキ科の植物でさまざまな品種があるが、これはエキウム・カンディカンスという品種で、イベリア半島南西の大西洋上にあるマディラ諸島の原産だそうだ。マデイラは特産のワインで有名。円錐状の長い花穂を2メートルを超える高さまで伸ばし、花穂には径1センチくらいの花がびっしりと着いている。株は数十にも分枝すると言う。英名は「プライド・オブ・マデイラ」と言うそうだ。




 花にはセイヨウミツバチが飛び回って、忙しげに採蜜している。


 生活環境学科の土橋豊教授がこの花を使った蜂蜜作りに挑戦中で、市内北部の養蜂家に話をして、エキウムのそばに巣箱3箱を置き、セイヨウミツバチ約4万匹を飼っている。6月半ばには約30キロのハチミツが収穫できそうだということだ。土橋教授は将来は西宮の特産品にしたいという夢を持っているとのことだが、どのような味がするのか興味がある。教授がインタネットで「カナリア諸島にエキウムを使った良質なハチミツがある」と知ったのが契機だそうだ。







 また日本の蜂蜜の半分を占める有力な蜜源植物であるニセアカシアが、その旺盛な繁殖力から2005年に外来生物法の要注意リストに指定され、駆除が検討されていることもあり、将来はこのエキウムが代替の植物になる可能性があるという期待もあるようだ。

 ニセアカシア(インタネットより)

 このエキウムのそばには、他の品種も植えられていた。







 実習場の花壇には生活環境学科の学生達の手によるものらしい、さまざまな季節の花が美しく咲いていた。若い学生達が花づくりに精を出している姿を想像するのは楽しい。
















 淡路夢舞台の「奇跡の星の植物館」(大温室)にあったエキウム。

              
               


 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿