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中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

出産

2008-09-16 22:04:01 | 中国のこと
 中国西安の謝俊麗が予定より早く出産した。俊麗の友人の李真がチャットで知らせてくれた。「謝さんは9月16日08:08分7斤6両の男BABYを出産しました。帝王切開ではないそうです」。

 最近は俊麗のおなかの子はとても元気で、しょっちゅう蹴っていたようだから、私がたぶん男の子だろうと当てずっぽうで「予言」していたのが当たった。詳しくは分からないが母子ともに無事で健康(母子平安)だったのだろう。まずは一安心である。俊麗は孫と言うのには少し年齢が大きいが、それでも曾孫が生まれたような感じがする。

 子どもの体重が「7斤6両」と言うのがいかにも中国らしくて、ちょっと笑ってしまったが、1斤は500グラムだから3800グラムということだ。中国では市場などで売る商品はすべて斤が単位になっている。魯迅の短編に「から騒ぎ」という、ある農村を描いたものがあるが、その中に出てくる村人は「九斤ばあさん」とか「曾孫娘の六斤」とか「7斤」という主人公とか、皆「斤」をつけた名前で呼ばれている。「この村の習慣はすこし変わっている。母親は子を産むと、秤で重さをはかって、その斤数をそのまま幼名にする」と説明されていて、篇中のこの呼び名をめぐるやり取りが、ユーモラスで面白い。斤数を幼名にすることはともかくとして、生まれた子の体重を斤で示すことは、キロやグラムを使ってなかった昔のことではないかと思っていたが、どうやら今でもそうらしい。

 妊娠の途中で逆子らしいということが分かったので、俊麗は帝王切開で出産する予定だった。その後正常体位に戻ったらしいが、それでも自然分娩よりも帝王切開にすると言って、この22日に予定していた。結局自然分娩になったわけだ。李真も来年の2月に出産予定だが、やはり帝王切開でと言っている。自然分娩は痛いだろうから怖いと言う。産みの苦しみを味わったほうが、母親としての愛情が強くなると聞くがと言ったが、やはり怖いらしい。大阪の会社にいる邵利明は、中国では帝王切開が多いと言った。そのほうが病院は儲かるから勧めると言う。案外そういうこともあるのかも知れない。もっともそれは都会の話で、地方、とりわけ農村部では自然分娩が多いのだろうと思う。

 謝俊麗、李真のほかにも李真の友人の上海の孫璇もやがて出産の予定で、慌しいがおめでたいことだ。俊麗の子は10月に西安を訪れる時に抱けるだろう。迷信、俗信の類だろうが、生まれて1ヶ月たたないうちは、家族以外の者に会わせてはいけないということが言われるそうだから、10月下旬にするつもりだ。楽しみである。