「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

蔵王山、 西吾妻山 vol.2

2011年09月19日 11時32分36秒 | 山歩き

9/17(土)

「蔵王山」

同じ東北の山でも、蔵王には、鳥海や岩手のような独立孤高の姿勢がない。群雄並立といった感じで、
その群雄を圧してそびえ立つ盟主がない。 もし最高点を盟主とするならば、それは熊野岳であって、
その細長い頂の一端に、斉藤茂吉の歌碑が立っている。

「西吾妻山」

一口に吾妻山と呼んでも、これほど漠然としてつかみどころのない山もあるまい。福島と山形の両県に
またがる大きな山群で、人はよ く吾妻山に行ってきたというが、それは大抵この山群のほんの一部に
過ぎない。
                                         深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。

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遠刈田温泉無料駐車場で目を覚ます。   (20時前就寝、 4時起床)
  
木曜会社退社 ~ 移動 ~ 仮眠 ~ 早池峰山登頂 ~ 遠刈田への移動の疲れもあってか、
昨夜は遠刈田温泉駐車場で爆睡(寝る前の足湯も効いた?)だった。 

神の湯前の空き地に見つけた水道で水を汲み出発。
蔵王エコーラン、 ハイライン(17時~7時?まで通過無料)を経てレストハウスへ。

ここに来るまでに見た朝焼けがキレイだった。。

準備して出発。  
コースはレストハウス裏手から始まり、お釜を右に見下ろしながら馬の背をダラダラと登っていく。
 

“お釜” と登ってきた方向を見下ろす。
 

広大な斜面一旦避難小屋まで登り、熊野十字路で頂上の熊野神社目指す。
 

この山はホワイトアウト時は危険かもしれない。  これといった目標物が無いので・・。
強いて言うなら途中途中に立っている方向を示す棒を見落とさないように進むこと。

360度の景色を楽しんだ後、神社にお参りし風が強かったので早々に下山開始。

 

レストハウスの先にある刈田岳にも登る。
 

北西からガスがモワーっと湧き出し稜線を滑りながらお釜を埋め尽くす。
が次の瞬間にはすぐにガスが取れ。。  その繰り返し。   何とも神秘的な光景だった。

天気悪くなるのかなあ。。     空気は湿気たっぷりでこの日を境に東北地方の天候が崩れてきた。

7時、無事下山完了。
 

「蔵王山」  この山も八幡平と同じで、遠刈田温泉か蔵王温泉に数日投宿し、いくつかある縦走コースを
じっくりと縦走するのもいいかもしれない。  ただし各山の景色に違いは無くあまり感動は得られないかな。

ありがとうございました。

時間的に余裕だったので、ここから50キロ離れた福島県にある西吾妻山に向かうことにした。
(西吾妻山は来年の7月、会津野YH開所パーティーの日に登ろうと思っていた)

蔵王温泉を抜けR13へ。 
この辺の道はバイクでよく走った道。 スゴク懐かしかった。
米沢街道で南陽高畠から米沢市、 そこから県2号で白布温泉を目指した。

“県道2号線”   山間の道を田んぼを眺めながら気持良く走れる。  何回走ってもいい感じ。

そんなこんなで白布温泉街着。  そして温泉街の上にあるロープウエイ乗り場へ。
準備し出発。 ロープウエイとリフトを乗り継ぎ登山口目指す。

 
  
「ロープウエイとリフトに乗りじっくりと景色を楽しみながら登る」
いつも早々の山登りスタイルなので、ここ西吾妻山へのアプローチはこの形で良しとした。

 

かもしか展望台から飯豊連峰(いいでさん)を眺めた。   
しかしその頂上(たぶん)周辺は厚い雲に隠れていた。

 

木道を進み岩場を抜けた先にある梵天岩(ぼんてんいわ)へ。
 

ガスが出てきて視界が悪い。  マークを見落とさないよう進む。

広い岩原を天狗岩を横目に見ながら真っすぐ行くと吾妻神社に辿り着く。
ここから左に折れ最後の斜面を登り切れば頂上だ。 足の調子もよくスイスイ登れた。

 

頂上は木々に囲まれ狭く視界も皆無だ。  ジ○バ○軍団が来たので早々に場所を移動した。

 

さっきの広い岩原まで下りて休憩。  たまにすれ違うご夫婦連れ。 
「こんにちは。 この先もガスです、 気を付けてくだい」 と声を掛ける。

かもしか展望台を過ぎ森林の中を10分くらい下ればリフト乗り場着。  無事下山完了。
 

西吾妻山。  ありがとうございました。

この後はここ、吾妻スカイバレーを通る度に気になっていた宿屋の立ち寄り湯へ。 
重厚なかやぶき屋根が目を引く昔ながらの宿屋、 「西屋」 でのんびり湯に浸かりました。。。

ここの温泉はもちろん源泉かけ流し。  打たせ湯もあり、 もう言うことなしでした。  

以上です。

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 【後記】

 吾妻連峰。   

 今回はロープウエイとリフトで済ませてしまったが、ここも時間があればじっくりと縦走したい山のひとつだと感じた。
 初回は単なる山行、それで次回?への課題とコース取り、時間、宿屋の有無もわかってくる。
 これも今後の楽しみにとっておきたい。

 会津、喜多方、裏磐梯地域は好きな場所なので、将来ここへも足を延ばすことになるだろう。
 以前入った姥湯、滑川温泉、野地温泉、幕川温泉、早稲沢浜、、 そして東吾妻山、一切経山、他。

 将来、 じっくりと向き合ってみたい山域になりました。


 蔵王山、 西吾妻山。





早池峰山 vol.2

2011年09月19日 06時08分56秒 | 山歩き

「早池峰山」

それは北上高地の山波の上に一きわ高く立っていた。 先鋭は独立峰の形ではなく、
長い頂稜を持つ重厚な山の姿で立っていた。
                              深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。

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9/15(木) 
 会社退社後、 東北自動車道の宇都宮ICより花巻ICを目指した。
 この前走った道、 もう慣れて余裕からか焦ることなく左車線を淡々と進んだ。
 それでも仙台IC周辺の山コースは何回走っても緊張する。特に大型トラック軍団に
 囲まれた時には。

 花巻ICで下りそのまま山へと入って行く。 最後のコンビニでビール他購入後
 登山口がある河原坊Pへと真っ暗な山道をどんどん上がった。 
 1時駐車場着、2時前爆睡。 (途中の滝辺りはお化け出そうで怖かったっス)

 それにしても約1カ月前に来た所。 全コース頭に入っていたので今回はスゴク楽に来る
 ことができました。 この前の大雨中止時の下調べは大正解だった。   (^^v

9/16(金)
 5時起床。 外の天候は濃いガスガス&風強し。  「あちゃー」  である。
 しかし時間経過と共に霧の流れは速く、晴れる様相を呈してきた。 (これが山の朝の天候だ)

 準備し6時前出発。
 

 「オオ!  晴れる予感!!」

 最初は森林の中を行く。 
 平日&熊五郎が活発に動めくこの時間、前後には誰もいない。なのでザックに熊鈴は忘れなかった。(怖)

 何回かの渡渉。        大雨後の増水時は注意要。
 

 この辺から川は石の下を流れていた。    石の下から水の音がゴーと聞こえている。
 

 そしてだんだん急登になっていった。

 足置き場はしっかりしており思ったより軽く登れた。  それでも一歩づつ慎重に。


 コースはロープで仕切られていた。   高山植物を守る2本のロープ内を登る。

 

 振り返る。

 「おっしゃー!!!」   この景色を待っていた。    やはり山は晴れに限る。
 

  早池峰山と対待する薬師岳、キレイな山並だ。   (真ん中の沢筋を登ってきた)

 鎖場。   各種サイトで見る光景。    足場はしっかりしていた。
 

 最後の急登をこなして頂上着。
 

 頂上はちょっとした広場で、 早池峰神社奥社があった。   
 しばし休憩。  天気晴れ、景色サイコー!  

 360度の大絶景。   そして北西に目をやれば・・ 
 

 「岩手山」     これが見たかったのだ。
 

 感無量です。    本当の宿題を果たせて大満足。


 (閑話休題)

 僕の中で岩手山と早池峰山はセットもの。  
 東北を代表する山、 以前から登りたいと思っていた山でした。

 前に年始のTV東京でやっていた12時間モノの時代劇。  
 ~壬生義士伝  新撰組で一番強かった男~     主人公の吉村貫一郎(渡辺謙)が発したセリフ、、

 「右に岩手山、  左に早池峰山」     (盛岡で北を背にして感じた思い、位置関係かな)  

 あの番組を見て絶対登りたいと思った。   大穀倉地帯を挟む二つの山。   登れてよかったです。

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 避難小屋のトイレは持ち帰りになっていた。  ヤマケイで読んだ記事を思い出した。
 風の当たらない側でおにぎり休憩。 数人登って来た登山者と会話を楽しんだ。

 「さて、 下るか」     帰りは小田越口へ降りた。

 この景観は忘れない。 
 

 山の上に存在する木道。    なんとも不思議・・。
 

 東北の奥深い山並み。    薬師岳を望む。    (左(東)は遠野、 右(西)が花巻)
 

 岩場を下っていくと鉄梯子が出てくる。   これも各種サイトで見る梯子だ。

 吸い込まれそう。。
 

 下りた後上を見る。     青空が何とも言えない。
 

 2本目の梯子。   このまま一気に下に見える河原坊Pまで滑って行きたいなあ。(笑)
 

 その後は滑りやすい蛇紋岩(じゃもんがん)を慎重に降りていく。  雨の日は特に注意要すだろう。 
 (岩のテッペンは皆が踏むので黒くテカテカ光り(笑))

 5合目の御金蔵着。
 

 秋空ー!    「ヤッホー!!」    って感じ。
 

 岩場を過ぎると森林地帯へと入っていく。   もう終わりが近いかも。
 

 下が騒がしい。   何かな??

 無事下山完了。
 

 地元の高校生が課外授業かな?  大変賑わってますた。。   (静かな山を期待してたのに・・)
 

 しばし待つ。。  

 そして誰もいなくなった。 (笑)
 

 「早池峰山、 ありがとうございました」

 この後は河原坊へ向け2キロの林道を下って行く。 空は青空、白樺林を抜ける風がいい感じ。

 

 真正面に早池峰山。
 

 のんびり歩いていきます。     静かな林道歩きです。
 

 途中、宮沢賢治の詩碑を読みつつ・・

 そして河原坊P着。
 

 
 「早池峰山」    

 天気も良くとても楽しく登れました。   距離は短いが印象に残る山となりました。
 あわよくばエーデルワイスを見てみたかったです。  はやちねさん、 良い響きの山名です。

 その後は花巻ICから高速に乗り、 村田ICで下りて遠刈田温泉目指しました。
 
 以上です。

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  「いやあ、 ホントここまで・・  」    
 


  早池峰山、 遠刈田温泉。