先日行った、三越本店のエントランスホールは、野趣たっぷりに、みごとなとツルウメモドキと、
びっしり小粒の真っ赤な実を大枝いっぱいにつけた梅擬ががいけてありました。
どちらも、はっといきを飲むような美しさ!
昔、軽井沢の、色の乏しい冬の彩に、、母が好んで、ツルウメモドキを飾っていたのを思い出しました。
貧しい時代の田舎暮らしに、いのちのパワーに充ちたその朱赤が、どんなにか元気を呼び起こしてくれたことでしょうか。しかし、その時、母ほどには、その木も実をも、好きではなかったような・・・。
けれど、しっかりと名前だけは覚えたのでした。
街の花屋でも、秋も終わりに近づくころになると、赤い山帰来(サルトリイバラ)の実が、冬のリース素材として店頭にならびます。そうです、ツルウメモドキだって、小さなノイバラの実の付いた蔓だって、リースにぴったりでは。
棘とげが扱いに困りますかね。
ツルウメモドキ・・・ニシキギ科。
そのころの母の年を越えて都会に暮らすいま、その自然の美しい実にかぎりなく惹かれています。
ツルウメモドキ 私もおそらく全く同じ懐かしさが込み上げて来ます。
冬枯れた中の貴重な彩りでした。
水に生けなくても色はしばらく楽しめますね。
写真のはこれまた豪華です。
ツルウメモドキや赤い実、ことにこんな都会の真ん中で見ると、打たれるものがあります。
立派なドライフラワーですね!
遠きにありて思うばかりの故郷になりましたが、少しでも護ってほしい自然です。