花屋さんで、憧れのジンジャーの花に巡りあったのは、遙かむかしのこと。
ぷっくりふくれた葉巻のような花穂のところから、たくさん白い蝶のような花が咲き出して、優雅な雰囲気。その葉巻が5~6本も束ねられていました
大喜びで早速求め、部屋に飾りました。なんていい香り!!家じゅうに甘い香りが広がります。蝶でなくともうっとり。
ああ、だけど、この南国的なあまりにおおらかな甘い香りを持つこの花には、
わが家はあまりに狭く、貧弱すぎました!
すぐに、その香りと格闘するような感じになりました。
友人にも貰ってもらい、わが家では「葉巻」 2本だけに。
そしてついには、トイレと居間とに一本ずつ分けて・・・・。
大好きな香りだったのに。ジンジャー君ごめんよ。あまりにも狭いわが家で。
君には、ロビーや、大きな家のひろーいお部屋こそお似合いだったのです。
さて、右は、今年初めて花をつけたという
お隣さんのジンジャーです。
なんか、初々しいでしょ。
優雅な白いはなびらと、甘い香りに、虫たちも、花びともうっとり。
ショウガ科 シュクシャ属。
インド、東南アジア原産。
ショウガに似た根と葉で、かなり丈高く育ちます。(お隣さんのは、まだ1メートル弱です。)花縮砂、ジンジャーリリーとも呼ばれます。
分かった! この自然という、大きなバックの中で愛すべき花なんだね。君は。
お隣さんの、花畑に咲くジンジャーは、甘く爽やかなとってもいい香りを放っています。何年か経ったら、花数も殖え、さぞ優雅な雰囲気になることでしょう。
ジンジャーは、黄色やオレンジがかった色の花も見かけますが、それらは、みな白い花から、品種改良で、つくられたものだそうです。
☆漢方薬になる縮砂(シュクシャ)とは異なるので、区別して花縮砂と呼ばれます。