夜目にも美しいピンクや紫の花です。だから、必ず夕方から夜に見てやってください。どこかの誰かさんみたいに、はなびらが色あせ、白っぽくなった昼頃に見ては、「なんだか、ピリッとしない」などと、何十年間も思っていないでくださいね。
クレオメとは、西洋風蝶草。酔蝶花とも。
長くつきだしたおしべは、蝶の触角のよう。風に揺れる蝶に見立てたのですね。もっとも、いろいろな見方があるもので、英名はスパイダーフラワーですって。。。蜘。。。?
余談ですが、スパイダーフラワーと呼ばれているほかの花も。
夜にはピンクや紫だったはなびらは、朝には、白くなり昼頃には散りますが、次々に咲き登り、夏の間中咲いています。花の後には、長刀のようなユニークな形の種がたくさん出来ます。
クレオメは、夜こそ身上。息をのむほど美しい色香を、その時に、ぜひ愛でてくださいませ。罪滅ぼしに、花に代わってお願い申し上げます。
数年前、わが家のベランダでは、夏はおろか、秋を越し、12月半ば頃までも咲いていましたよ。寒さの中、さすがにかわいそうになり、全部切って家中に飾り、クレオメの花鎮め(花終い)をしてやりました。