空の爽やか散歩道

古今東西
昔今日記

君の名は

2013-04-10 20:54:42 | 日記
そうあれは息子がまだ2歳の時だった。

風が強い日だったが暖かくなり始めてきた
イギリスの春。

散歩にはとっても最高の天気でした。

親子3人で散歩がてらに近くの遊べる場所まで
のんびり歩く。

ポカポカ陽気に現地人も頭の中が舞い上がっていた。

やっぱりというか案の定、午前中だというのに
缶ビールを飲んでいるウェールズ人。

この缶ビール朝飯代わり。というのも現地サッカー
チームでおいらがサッカーをしていた時、集合場所が
パブ。そしてチームメイトの一人がビールのパイントを
朝からがぶ飲み。

これからサッカーの試合だっちゅうのに。

こやつはこの他にもスマノフを試合前に飲んでたりして
「朝飯代わりでうめーー!うめーぜアルコールが!」
と、言っていた。ほぼアル中。

そんな連中のいる街中を2歳児を連れて歩いている。
2歳児も2歳児であっちフラフラこっちフラフラ。

お前も酔っ払っとるんか!

「危ないからちゃんと前見てあるきや!」
といっても親の言うことなんか聞く訳のない2歳児。

そして酒で少し出来上がったおっちゃんに話しかけられた
息子。
ビックリして急いでこっちに戻ってきた。

戻ってこれるやんけ。やりゃー出来るのに。
驚く前にちゃんと戻ってきなさい!

酒を飲んでいるおっさん達の通りをぬけ出し
ようやく遊べる場所までやってきた。

もちろん色んな子供たちが遊んでいた。

しかし、それは彼等が近所だったり同じ学校だったり
そんな彼等の中に誰も知らない息子が入れも出来ず
仲間としても見てもらえず、今でも彼等を見ていた
息子の羨ましそうな顔をしっかりと覚えている。

と、その時一人の子がこっちにやってきた。

その子はもちろん英語。でも息子と結構気があって
遊びだした。

そのうちその子のお父さんとお母さんがやってきた。

お父さんは英国人、お母さんは日本人。
その子はどうやらハーフの子だったようだ。

その子のご両親と話をして、お昼時でそろそろ帰ろうと
いうことになりお母さんが息子さんの名前を呼んだ。
「TAKESHI」

ハーフの子のご両親と別れおいら達一家も家に帰った。
その道中、息子はそのハーフの子の名前を完璧に覚え
「武、毅、猛、たけし。タケシと遊んだねー。」
と嬉しそうに言っていた。

我が家に着くと早速おもちゃで遊びだした息子。

その時彼は何かを発見!
急に「タケシーーーーー!」と言い出した。

何を見つけたと思いきやピーターシュマイケルと
(デンマーク人の元マンUのGKで世界ナンバー1GKだった人)
ナカタのミニチュアフィギアを見つけ「タケシー!」と
言っていたのだった。

確かに似ていた。特にシュマイケルのフィギアとタケシの
顔が妙に似ていた。

本当に遊んだ事が嬉かったんやろな・・・。

良かったね。と両親ながらに思う。

最新の画像もっと見る