ぺっ！

どこぞの小さな中国の空港。飛行機が、着陸するも
機内待機。まだか、まだか、まだなのかーーー！

一時間後、乗客が空港に降りる事が許された。でも、ここ何処？
上海ではない事は確か。外に降り、乗客がゾロゾロと建物の
中に入る。

建物の中には、中国らしい絵画や、置物が置いてある。
そんな、おいらの気分はジェット・リー！MR少林寺！
ハッハッ、ハッハーッ！

中央には丸テーブルと椅子。テーブルの上にはタッパー容器が
置いてあった。乗客、乗務員用の食事。

もちろん、おいらの隣は、日本語バリバリの中国人の
おっちゃん。料理人だそうです。

蓋を開ける。ポワーンと湯気が。ご飯が見えた。野菜も見えた。
ん？何この、塊り？

何かの見間違いだな。うん、夢だ。蓋を閉めた。今度は、蓋を
ゆっくりと開け、もう一度みて見た。ご飯、野菜、そして、塊り。

周りの中国人方は、塊り、塊り、野菜、ご飯、そして塊りと
むしゃぶりついていた。

おいらも、その塊りを、食べてみた。お味は…。もっの凄く
カテーー！硬い。ナンじゃこりゃ？何かの肉のようだが、多分
牛だと思う。でも硬かった。

それも、骨付き。中国人、あんた方、顎つえーよ。バリッバリッって
音聞こえてるやんか。

バリッ、バリッって噛んだ後、”ペッ！”小骨化した骨を
テーブルに、はき捨てた。

それも、見事なコントロール！同じ所に、はき捨てる事が出来る！
乗客の殆どが、中国人だ。周りテーブルは、もちろん、”ペッ”と
はき捨ててある、残骸が、山盛りに。
パイロットはともかく、スッチーまで同じ事してたんだから。

1テーブル、確か、10人ぐらい居たと思う。だから、10X山盛りの
残骸が、綺麗に、丸テーブルの上に。

ここまでくると、アートだね。感心したよ、おいらは。