うまさいと

お馬さんは好きですか?

BC展望、2歳戦編。

2005-10-27 11:13:50 | 競馬
毎年この時期とJCウィークにはなぜかアクセス数が伸びるというわかりやすいサイトですねぇ。Breeders' Cup展望しなきゃねということで、まずは2歳戦から。NTRAに出てる枠順などを参考にしますゆえ、出走取り消しとかが出ても私は知らない。詳しい展望を見たい方は、左のカラムのリンク先であるあさ◎コラムの1972さんのところへ訪れるといいと思われます。そちらの充実度は凄いから。余談ですが、そちらを参考に書かせていただこうと思ったのですがBreeders' Cup Juvenile Fillesの展望がまだでガックリしたのは内緒です。

Breeders' Cup Juvenile Filles(USA-G1 D8.5f)
Post Horse Jockey Trainer M/L Odds
1 Folklore Edgar Prado D. Wayne Lukas 5-2
2 Original Spin Jerry Bailey Anthony Mitchell 6-1
3 Along the Sea Javier Castellano Ralph Ziadie 20-1
4 Diamond Omi Victor Espinoza Bob Baffert 12-1
5 Knights Templar Gary Stevens Daniel J. Vella 12-1
6 Adieu John Velazquez Todd Pletcher 3-1
7 Sensation Elbar Coa Stanley Hough 8-1
8 She Says It Best Eddie Martin, Jr. Vickie Foley 15-1
9 Ex Caelis Rafael Bejarano D. Wayne Lukas 15-1
10 Wild Fit Alex Solis Jeff Mullins 6-1

ここ3年は毎年、Sweet Catomine, Halfbridled, Storm Flag Flyingと1番人気のお馬さんが勝ち、レース前から「このお馬さんでしょうがないだろ」と言われ、レース後は「しかも来年もこのお馬さんの天下が続くだろ」って感じのレースをするのに、年が明けると頓挫があったり不甲斐無いレースを繰り返したりして、いつの間にか戦線離脱しているというレース。Sweet Catomineは3戦2勝も、Halfbridled, Storm Flag Flyingは3戦全勝でここに臨んでいる点も注目。つまり「この時点では他馬とは桁が違う」といったお馬さんが勝つのも特徴。Halfbridledなんか「モンスター」ってあだ名でしたよね。牝馬なのにorz
余談ですが、Ashado, Society Selection, Sis City, Composureなど、ここで完敗しても3歳になってから盛り返すお馬さんが多いのも特徴。Sweet CatomineとStorm Flag Flyingは共にStorm Cat産駒ということで、何となく仕上がりの早さが「現時点での桁違いの能力」を生み出す駆動力になってる気もしなくはないですが。その分Halfbridledは期待かけてたんだけどなぁ。
それでは今年はというと、5戦4勝4着1回というAdieuが1番人気っぽいですね。El Corredor産駒でその父はMr. Greeley。というとクロフネの半妹ミスパスカリを思い出すのではなかろうか。かくいう私もミスパスカリと人気薄でSussex S.(GB-G1 T8f)を勝ったReel Buddyしか思い付かない。調べたらWhywhywhyもそうなのね。米国では早い内に活躍できる血統なのかもしれないです。前走Frizette S.(USA-G1 D8f)はBelmont Parkということで、今回の試走という意味でも0.5f伸びても問題ないかと思われます。しかもオーナーはCoolmoreかよということも付け加えておきたいと思います。
そのAdieuが負けたAdirondack S.(USA-G2 D6f)の勝ち馬はFolklore。こちらは6戦3勝2着3回という安定した成績で、前走Matron S.(USA-G1 D7f)で2着以下に14馬身という大差をつけています。しかし、3敗の内デビュー戦を除く近2戦はAdieuの2着(この2着2回の間にAdirondack S.が入る)であり、前走の14馬身差が果たしてAdieuがいないからのものなのか、それとも秘めた実力が覚醒したからなのかは不明。そのMatron S.はBelmont Parkであることもプラスでしょうか。Tiznowの初年度産駒であることも推したい理由の1つですねぇ。不安を挙げると7f戦までしか走っていないことですが、Tiznow自体Breeders' Cup Classic(USA-G1 D10f)連覇のお馬さんなんで、そこに望みを託してみるということで。
それに続く人気なのはWild FitとOriginal Spinの2頭。Wild Fitは3戦2勝でDel Mar Debutante S.(USA-G1 D7f)の勝ち馬ですが、前走Oak Leaf S.(USA-G2 D8.5f)では2着。Original Spinは2戦2勝ですが、Arlington-Washington Breeders' Cup Lassie S.(USA-G3 D8f)で後続に4-1/4をつけての勝利を飾っています。Distorted Humor産駒ということで「いい加減にフォーティナイナー返せよ」とい機運をもう少し盛り上げて欲しいなと。

Breeders' Cup Juvenile(USA-G1 D8.5f)
Post Horse Jockey Trainer M/L Odds
1 Superfly Elbar Coa Nick Zito 30-1
2 Ivan Denisovich (IRE) Kieren Fallon Aidan O'Brien 12-1
3 Leo (GB) Frankie Dettori John Gosden 20-1
4 Set Alight Rafael Bejarano Criquette Hea-Maarek 20-1
5 Jealous Profit Corey Nakatani Doug O'Neill 50-1
6 Dawn of War Javier Castellano Dale Romans 20-1
7 Stream Cat Gary Stevens Patrick Biancone 30-1
8 Sorcerer's Stone Mark Guidry Patrick Byrne 12-1
9 First Samurai Jerry Bailey Frank Brothers 8-5
10 Henny Hughes Edgar Prado Kiaran McLaughlin 5-1
11 Private Vow John Velazquez Steve Asmussen 8-1
12 Stevie Wonderboy Garrett Gomez Doug O'Neill 8-1
13 Brother Derek Alex Solis Dan Hendricks 20-1
14 Dr. Pleasure Jose Santos John Ward, Jr. 20-1

こちらはBreeders' Cup Sprintと並んで一番人気が一切アテにならないレース。ここ2年はWilko, Action This Dayと人気薄が勝っていますが、その前2年はVindication, Johannesburgとまぁまぁ人気のお馬さんが勝ったのではなかったかと思われます。さて、ここ2年の傾向としては「父がその年活躍していた種牡馬である」ということが挙げられるかと思います。04年のWilkoの父Awesome Againは泣く子も黙るベイヤー指数120超え連発のGhostzapperの父であります。勿論、その年のBreeders' Cup Classic(USA-G1 D10f)もあっさりとモノにしたことを記憶していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。03年のAction This Dayの父はKris S.ということでその年米国で活躍したかどうかは知りませんが、Derby S.(GB-G1 T12f10y)制覇のKris Kinや日本でも年度代表馬であるシンボリクリスエスを輩出しています。「思わぬ伏兵が勝つ場合はその年活躍した種牡馬の産駒を狙え」というのが個人的な見解です。
今年断然の1番人気に推されているのはFirst Samuraiでして、父はGiant's Causeway。ShamardalやFootstepsinthesand, Maids Causewayを輩出し、米国でもG1勝ちは無いもののNoble CausewayがFlorida Derby(USA-G1 D9f)で2着しています。そして2年目の産駒から出たこのFirst Samuraiは4戦4勝でHopeful S.(USA-G1 D7f), Champagne S.(USA-G1 D8f)とG1を連勝中。前走はBelmont Parkのマイル戦なだけに、そこから0.5f伸びるだけではこのお馬さんで仕方が無いと言われるのも無理はないでしょう。
そのG1で2戦ともFirst Samuraiに跳ね返されたHenny Hughesは5戦3勝2着2回。7月にSaratoga Special S.(USA-G2 D6f)を他馬より4ポンドのハンデがありながら3-3/4馬身差で勝っています。しかし、First Samuraiに勝つにはもう一つ足りないかなぁというところか。
ということで、伏兵探しになるわけですが「Johannesburgの夢をもう一度」ということでA O'Brien厩舎から遠征してくるIvan Denisovichなどはどうでしょう。伏兵の勝つ条件という点については、父DanehillはBreeders' Cup Classicにも出走予定のEclipse S.(GB-G1 T10f7y), Irish Champion S.(IRE-G1 T10f)の覇者Oratorioを輩出し、18世紀に記録されたHighflyerの13年に並ぶ、Sadler's Wellsが築いた13年連続英・愛リーディングサイヤーの牙城を崩すことが確実視されています。5戦2勝2着2回でJuly S.(GB-G2 T6f)を勝っていますが、伏兵さんには多大な戦績は求められませんのでこれもクリアと。さて、あとはDanehill産駒がBelmont Parkのダートをこなせるかどうかということにかかってくるわけですが、こればっかりは私はさっぱりわかりませんのであしからず。