うまさいと

お馬さんは好きですか?

パリに灯る火。

2005-10-01 08:54:35 | 競馬
一頭ずつ見るのは不可能。ということで適当に。

Montjeu産駒の3頭はどうなのか、というのが私の興味の向くところ。

Hurricane RunはMontjeu産駒という割には道悪がどうなんだろうなぁとかそんなところが気になる。馬場に対する注文は無いタイプなのかねぇ。母父はドイツの名種牡馬Surumuなのですが、彼のおじにはテスコボーイがいるということで、意外と軽快な感じもするけれど「ドイツ血統→本格派ステイヤー」という私の単純な思考回路が働いてしまうのです。ではではSurumuを母父に持つお馬さんといえば、今はShirrocoなんかの父親であるMonsunや、Silvanoの父Lomitas辺りになるのかなぁと。この内Lomitasに関しては父親がNiniskiなので、幅広く言えばNorthern Dancer系×SurumuというHurricane Runとの一致点が見られると。それだけ。
Prix du Jockey Club(FR G1 T2400m)で見せた若さは影を潜めているようだし、Fabre師の「これで勝ったら6回目だよね。今回勝ったらもう私に引退しろってことかな」といったニュアンスのジョークも飛び出す始末で、本当に充実してるんだろうなぁという気はする。

Motivatorは本来ならここには一番人気で臨んでもいいはずなのだろうけど、10f路線に色気を出したというのがどう出るか。Eclipse S.(GB G1 T10f7y), Irish Champion S.(IRE G1 T10f)とOratorio相手に二度僅差負けを喫してガクンと人気が落ちてしまったが、12fで負けたことが無いのは事実だしなぁ。但し、Irish Champion S.(IRE G1 T10f)における出走回避疑惑(そんな大層なもんじゃないが)が示す通り、馬場に対するエクスキューズがつくのは間違いない。従って、Bagoが望むような馬場になることは、すなわちMotivatorの望まない馬場になるということ。Montjeuもそうだったように、純粋なスピード勝負には向いておらず、底力を試されるようなレースを望んでいるでしょう。

ScorpionはHurricane Runとは違い、純粋にBallydoyleを代表するということでいいのかしらん。今回と全く同じ舞台であるGrand Prix de Paris(FR G1 T2400m)を2.24.3というレコードで勝利。更新不可能と言われた97年のPeintre Celebreのレコードを塗り替えたお馬さん。その後はSt. Leger(GB G1 T14f132y)からという変則ローテーション(と言わなければならないのが寂しい)でここに臨んできている。Motivatorが地力勝負になって欲しいとするならば、こちらはタイムを問われるレースになって欲しいというところ。Sadler's Wells系種牡馬×Law Societyと言えばEndless Hallとかですかねぇ。まぁまぁ、母父Law Societyの名馬というのもマンハッタンカフェがいる通り、そこそこに重厚な血ではあるとは思うのですが。

ShawandaはSinndar産駒ということで、Montjeu vs Sinndarという5年前のワクワク感が蘇るわけです。あの頃は優駿を買って楽しむというだけだった気がするけどねぇ。浪人生なのに何やってたんだろという記憶が蘇る。さて、Prix Vermeille(FR G1 T2400m)で圧巻のレースを見せたShawandaです。今年の3歳牝馬のこの路線はEswarahが古馬相手にあっさり負けてしまい「化けの皮が剥がれた」だのと色々言われていましたが、もう一方の主役であったこちらは順調そのもの。蓋を開けたらMotivatorを上回る二番人気ということで、ちとびっくりというのはある。それだけパフォーマンスが強烈だったということだろうか。母父にDarshaanと言えば、同時期に活躍したHigh Chaparral, Islingtonという二頭を思い出すわけで。あの時はDalakhaniもいたわけで、正にDarshaanの当たり年だったわけですが、とりあえずSadler's WellsではなくDanzigラインとの相性はどうなんだろうねぇ。

なんてぼそっとひとりごと。